金魚のような花姿で、ビギナーさんでも育てやすいキンギョソウの育て方

春夏見頃の花

長い花穂につく、ふくらんだ花が金魚が泳いでいるようなギンギョソウ

キンギョソウは、金魚に似た花を穂状に咲かせ、ふくらんだ花がパクパクと口を開けた金魚が泳いでいるかのように見えます。

その花の形から「金魚草(キンギョソウ)」と呼ばれるようになったといわれています。

また、西洋では花の形がドラゴンの口に似ており、蜜を吸いに来た虫がドラゴンに噛みつかれているように見えることから「Snap dragon(噛みついたドラゴン)」と呼ばれています。

属名の学名「Antirthinum(アンテリナム)」は、「鼻に似ている」というギリシャ語が語源になります。

花の大きさは3cm程、花の色は白や赤、ピンクなどがあり、開花時期は4~7月頃となります。

花壇に植えて栽培したり、切り花、鉢植え向きなど色々な種類が流通しています。

キンギョソウの代表的な品種としては、F1カリヨンがあり、5cm前後の大き目の花を咲かせ、一般的なキンギョソウよりも寒さに強い性質があります。

花は、食用としても知られており、料理の彩りとしても利用されています。

 

 

キンギョソウの土について

水はけのよい土を好みます。

水はけのよい土であればあまり用土は選びません。

市販されている培養土を利用すると簡単で便利です。

 

 

キンギョソウの肥料について

植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜるようにします。

花が咲く期間が長いので、月に1回程度固形肥料を与え、開花期間中は2,000倍に薄めた液体肥料を追肥するようにするとよいでしょう。

窒素分が多い肥料を与えると、葉ばかり茂ってしまいますので注意するようにしましょう。

 

 

キンギョソウの苗の選び方について

高性種はポット苗の流通が少ないため、種まきで育てます。

矮性種は、花付きのポット苗が多く流通していますのでそれを利用すると簡単です。

苗を選ぶ際には、株元がぐらついておらず、全体が締まったものを選ぶようにしましょう。

下葉が黄ばんでいない、葉色が濃いものを選びましょう。

苗の選び方についてはこちらを、苗の植え付けについてはこちらでも紹介していますので、参考にしてみてください。

 

 

 

キンギョソウの種まきについて

キンギョソウの種はとても細かく、屋外でまいても上手に発芽しない傾向があります。

種まきは室内で行う方が、成功率が上がります。

ピート板か平鉢にピートモスを入れ、表面にまんべんなくまき、好光種子ですので覆土はしないようにします。

底面吸水させ、半日陰で管理するようにしましょう。

この時、ビニールなどで覆うと発芽率が上がります。

本葉が4~6枚程度まで育ったら、鉢上げを行うようにします。

キンギョソウは、直根性の職部r津ですので、太い根を少しでも傷めると上手く根付きませんので、植え替えの際には根をなるべく触らないように注意する必要があります。

高性種は支柱を立てて、株を支えてやるようにします。

 

 

 

キンギョソウの日当たりについて

日光を好みますので、日当たりがよく、風通しのよい場所で管理するようにします。

 

 

 

キンギョソウの水やりについて

キンギョソウは、過湿を嫌いますので乾燥気味に育てるようにするとよいでしょう。

ただし、種まきから育苗中の小苗のうちは乾かさないようにします。

その後は乾燥気味で管理し、葉が萎れるくらいになってから水やりする程度でかまいません。

水やりを行う場合には、土の表面が乾いてからたっぷりと鉢底から流れ出る程度水やりを行うようにします。

 

 

キンギョソウの剪定、切り戻しについて

キンギョソウは、開花期間が長い為、株が茂ってきたら切り戻しを行いリフレッシュさせるようにします。

切り戻すと、枝分かれして花数が多い、しっかりとした株になります。

キンギョソウは、本来は多年草ですが高温多湿に弱い性質があるので、日本では梅雨頃で処分する1年草の扱いとなっています。

ただし、多年草の性質があるため、梅雨に入ってから思い切って切り戻しを行うと、秋に再び開花することもあります。

 

 

 

キンギョソウの花がら摘みについて

キンギョソウは、開花期間が長く次々と花を咲かせます。

花がらはその都度切り取るようにしましょう。

見栄えが良くなるだけでなく、株が弱るのを防ぎ、病気の予防にもなります。

 

 

 

キンギョソウの温度について

キンギョソウは、地中海原産の宿根草ですが高温多湿を嫌いますので、夏越しはさせず処分してしまう1年草として扱われるのが一般的です。

もし夏越しさせたい場合には、梅雨に入ったら思い切って株を切り戻し、涼しい場所で夏越しさせます。

上手くいけば、再び秋に開花させることができるかもしれまん。

寒さには比較的強く、-5℃くらいまでなら特別な防寒対策は必要としません。

 

 

 

キンギョソウの病害虫について

高温多湿を嫌いますので、水はけがよく、風通しのよい環境で管理するようにします。

花がらや枯れ葉はこまめにつみとり、風通しをよくするために株の切り戻しを行い、灰色カビ病や立ち枯れ病などを予防するようにしましょう。

害虫としては、アブラムシが生育期間中つきやすいので、オルトランの粒剤を株元に施し、防除するようにするとよいでしょう。

ヨトウムシに葉を食害された場合には、土を掘り返して見つけ次第捕殺するか、薬剤を散布するようにします。

 

 

 

 

ユニークな花姿と豊富な花色が人気のキンギョソウ。

花壇や切り花に向く高性種のものから、花付きがよく横に広がる矮星種のものまで、様々な品種がありますので、あなたもキンギョソウを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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