厳しい環境にも負けない、ビギナーさんにもおすすめ、春にびっしりと花を咲かせてくれるシバザクラの育て方

春夏見頃の花

桜に似た可愛らしい花が、絨毯を広げるように咲かせてくれるシバザクラ

シバザクラは、北アメリカ東部が原産のハナシノブかの多年草植物になります。

寒冷地や乾燥した土地でも力強く花を咲かせてどんどん増える、厳しい環境でも負けない力強い性質を持っています。

面倒な管理もなく、病気や害虫にも強い、ビギナーさんでも育てやすいおすすめの植物です。

ひとつひとつはとても花が小さいのですが、絨毯を敷きつけたように花が5月初旬から5月中旬頃に群生することから人気の植物です。

桜の花の形に似ていることや、開花期以外にはまるで芝生のような葉が生え広がることから、芝桜(シバザクラ)と名付けられたようです。

鉢植えでももちろん、常緑で土の流出も防ぐため、花壇の縁取りや石垣、のり面などでもよく利用されています。

また卒業式や入学式などで、通路を飾るために使われることも多いお目出たい花です。

ただし、芝ほど踏圧に強くない為人に踏まれない場所に植えてあげましょう。

花色もピンク系の濃いものから薄いもの、白系でも青白いものから真っ白なもの、他にも青や紫、複色(筋模様入り、絞り模様)など多くの種類があります。

別名では、花詰草(ハナツメクサ)とも呼ばれています。

英語ではmoss pholox(モスフロックス)=苔状のフロックスという意味で、フロックスとは、ギリシャ語でphlogos(炎)が由来となっています。

 

 

 

 

シバザクラの土について

水はけと通気性のよい土を好みます。

市販の培養土に川砂を1~2程度混ぜて用いるとよいでしょう。

川砂についてはこちらで詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

 

 

 

シバザクラの肥料について

開花前(早春)と開花後(初夏)に、化学肥料を少量与えてやるようにします。

肥料を与える場合には、花付きが悪くなるのを防ぐため、窒素分の少ないものを与えるようにしましょう。

 

 

シバザクラの苗の選び方について

萎れていない、元気で葉がみずみずしいものを選ぶようにします。

苗の選び方についてはこちらでも紹介していますので参考にしてみてください。

植え付けの適期は、3~5月、9~10月頃になります。

植え付けの際には、広がって育つ性質があるため株の間を15~20cm程空けて植え付けてやるようにします。

苗の植え付けについてはこちらも参考にしてみてください。

 

 

 

シバザクラの種まきについて

種まきは、3~5月、9~10月頃になります。

種まきについてはこちら、鉢や土についてはこちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

シバザクラの日当たりについて

日光を好みますので、日当たりがよく風通しのよい、水はけのよい場所で管理するようにします。

乾燥、高温に強いのですが湿気に弱い性質を持っていますので、蒸れには注意が必要です。

 

 

シバザクラの水やりについて

シバザクラは乾燥に強いのですが、湿気に弱い性質を持っていますので水の与えすぎには注意が必要です。

水やりをし過ぎてしまうと、根腐れの原因になってしまいます。

土の表面が乾燥したら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

 

 

 

 

シバザクラの切り戻しについて

シバザクラは、乾燥には強いのですが蒸れに弱い性質を持っています。

開花後に株の風通しを良くする意味で、葉が込み合っている所を中心に切り戻しを行うようにします。

特に地面に近い株元は蒸れやすいため、切り戻したタイミングでよく確認してやるようにするとよいでしょう。

蒸れに弱いシバザクラは、梅雨が苦手ですので切り戻しは梅雨前には終えておくようにすると、しばらくすれば新芽がでて美しい株姿を保つことができます。

 

 

シバザクラの増やし方

挿し芽

シバザクラは挿し芽で増やすことができます。

元気な枝を5cm程に切り、水揚をして下の葉を取り除きます。

湿らせた土に挿して乾燥しないように管理します。

挿し芽についてはラベンダーの記事でも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。ただし、ラベンダーでは密封挿しについても説明していますが、密封して管理する必要はありません。

 

 

株分け

株分けする際、株に対して2~4芽程度つくように株を分けます。

その時、枯れてしまっている葉や根などは取り除くようにしましょう。

株分けしたばかりの時は、根が傷んでいることもあるので注意して水やりをしてやるようにしましょう。

 

 

 

シバザクラの温度について

乾燥、高温には強いのですが湿気には弱い性質がありますので、夏前には株を切り戻しして蒸れないようにして夏越しさせるようにしましょう。

シバザクラは寒さにも強いため、冬場は特に対策などは必要ありません。

 

 

 

シバザクラの病害虫について

乾燥した条件下でハダニが発生しやすくなります。

水やりなどの際に、株全体に水をかけてやることでハダニの発生を予防することができます。

過湿な状態では根腐れなど起こしやすいので、水のやり過ぎには十分注意するようにしましょう。

 

 

シバザクラを一面に植え付けている名所なども多く、満開の頃には多くの人が花の美しさに心奪われているシバザクラ。

あなたも、乾燥に強く水のやり過ぎに注意すればとても丈夫で育てやすいシバザクラをあなたも育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

 

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