育てるのが難しいといわれているミニバラについて
ガーデニングを楽しんでいる方にとっては、やっぱりバラを育てたいと思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
私もガーデニングビギナーにも関わらず、やっぱりバラが育てたいと思ってしまった一人です。
しかも庭もなくベランダでバラを育てたいと思ってしまったのです。
そこでまず、バラについて調べてみたのですがバラって結構大きく育ってしまうことを知り、ベランダで植木鉢でコンパクトに育てられないだろうかと考えました。
そして、ミニバラという基本的には植木鉢で育てるコンパクトなサイズで育てることができるバラがあることを知りました。
ただ、ミニバラという名前ではありますが、サイズがコンパクトに育つバラという意味で、育て方が普通のバラに比較して簡単という訳ではないという情報でした。
でもやっぱりバラを育ててみたくて、ミニバラを育ててみることにしました。
しかし、ガーデニングビギナーである私が育てる為、まず用土、肥料はミニバラ専用のものを使用すること。
そして、無農薬栽培なんて無謀なことには挑戦せずに、きちんと薬剤を利用して育てることにしました。
どうやら、ミニバラは病気に罹りやすく、害虫にもやられやすい品種のようなのですが、救いは病害虫にやられて葉が全て落ちてしまっていても、その後のケアを適切に行っていけばまた復活させることが出来ることがわかりました。
ですので、これからミニバラを育ててみようと思っているビギナーさんは、ちょっとの害虫や病気に罹ったとしても恐れることはないと思います。
ちょっとしたコツで、ミニバラは枯らすことなく育てることが出来ますよ。
雨に濡れると病気に罹りやすい品種のようなので、特に雨のしのげるベランダなどでの鉢植え栽培は最適かもしれません。
ここでは、ミニバラをベランダで育てようというガーデニングビギナーさん向けに私の経験などをお知らせできればと思っています。
ミニバラの土について
ミニバラを育てる土は、ビギナーなのでミニバラ専用用土を購入して利用しました。
ミニバラは弱酸性の土を好みます。
肥料食いといわれるバラなので、栄養豊富でバラに適した土を使用して健康に育てることが丈夫に育てる一番のコツだと思います。
ミニバラの肥料について
バラは肥料食いといわれています。
生育期(3~10月)に月に1回程度固形肥料を置き肥として与えるか、バラ専用の液肥を与えるようにします。
春からの生長を支える大切な肥料ですので、忘れないように与えます。
ただし、開花している間と休眠に入る冬の間は肥料は与えないようにします。
ミニバラの苗について
ミニバラは基本的に苗で購入するのが一般的です。
販売されている苗は、だいたい挿し穂で複数株を寄せ植えした状態で流通しています。
購入して開花している間は植え替えなどはせず、開花後に鉢増しを行うか、休眠期になる冬に株分けを行ってやるようにします。
鉢増しとは、鉢から抜いた株をそのまま一回りもしくは二回り大きな鉢に、土増しして植え付けることをいいます。
成長期で根を触れないときに根鉢になっている時などに行う方法です。
株分けは、その名の通り株を分けてやることになります。
株分けは休眠期の冬、葉が落ちた頃に寄せ植えになっている鉢から、1株1株分けて一つずつ鉢に植え付けてやることをいいます。
葉が落ちてしまっていれば、株分の際根が絡まっていたりしていて根を刃物で切って株分けを行っても、株が傷むことはありません。
暖かい地域などで、葉が落ちてしまわない時には、枝を株元で折り曲げる折り曲げ剪定を行ってやってから、株分を行ってやるようにします。
ミニバラの植え付け、植え替えについて
ミニバラを購入したら、開花している間はさわらず、開花後に植え替えをしてやるようにしましょう。
ミニバラは、生長が早くすぐに根鉢になってしまいますので、植え替えてやるとよく生長してくれます。
植え替えの際には、ミニバラもしくはバラ専用用土を使用してやるようにします。
成長期の葉が茂っている間に植え替えを行う場合には、鉢増しという方法で植え替えを行ってやります。
バラは根を触られることを嫌う植物ですので、生育期には根を触らず、鉢から抜いた株をそのまま一回りか二回り大きな鉢に新しい土を足して植え替えてやることを鉢増しといいます。
しかし鉢増しはとりあえずの処置で、最終的には寄せ植えされている株をそれぞれ1株に1鉢の状態に株分けを行って管理していくようになります。
寄せ植えのままで育てていると、それぞれの根同士がけんかになり最悪は枯れてしまいますので、株分けは行ってやるようにしましょう。
株分けは、冬葉が落ちて休眠に入ってから行うようにします。
休眠に入ったミニバラは、少し強引に根を切り取ったりしても枯れてしまうことはありませんので安心して株分けを行ってやりましょう。
一株一株を分ける際、根が絡まっている際には清潔な刃物で切り分けても大丈夫です。
もし、株分けを行いたいのに、いつまでたっても葉が落ちず休眠しない場合には、折り曲げ剪定を行ってから株分けを行うようにします。
折り曲げ剪定とは、株を株元の方で枝を切り取るのではなく、折り曲げてやる作業を指します。
まだ青々としているミニバラを株分けする際には、まず株分けで根が減ってしまうので枝もそれに合わせて減らしてやる必要があります。
ですが、だからといってそのまま枝を切り取ってしまっては、根が傷んでしまい枯れてしまうことがあります。
そのため、まず枝を株元の方で折り曲げる折り曲げ剪定を行ってから分けてやると根を傷めず行うことができます。
まず枝を折り曲げてしばらく様子を見て、折り曲げた所から新芽が出るか、折り曲げた先が枯れてきたら折り曲げた先をカットするタイミングです。
枝を整理したのち、1株ずつでそれぞれ1つの鉢に植え替えてやるようにします。
植え替える際の植木鉢は、ミニバラは根を深く伸ばす性質があるので深鉢を使用するようにしましょう。
特にバラの場合には、バラ専用の植木鉢も販売されていますのでそれを利用するのも手です。
ミニバラを植える際に利用してほしい、スリット鉢
ミニバラを植える際の鉢は、根がよく伸びるように深鉢を利用するようにしましょう。
また、バラ栽培に適した専用の鉢もホームセンターなどで販売されています。
鉢にスリットが入っており、根がサークリングしにくくなる工夫がされていたりします。
丈夫なミニバラを育てるためには、元気な根をどれだけ伸ばすことができるかが重要になりますので、このような鉢を利用するのも上手に育てるコツです。
ミニバラの日当たりについて
ミニバラは日光を好みますので、日当たりがよく風通しのよい場所で管理するようにします。
よく日に当てることがよい花を咲かせることになりますので、よく日に当てて管理するようにしてやります。
ただし、真夏の時期は遮光するなどして涼しい場所で管理してやるようにしましょう。
また冬場の休眠期に葉がなくなってしまっても日光には当ててやるようにしましょう。
確かに葉がないため光合成をする必要はないのですが、休眠期には根が成長期となっており、その根の成長には土の温度が関係しています。
日光を当ててやることにより地温を少しでも上昇させ、より根の成長を促してやるという働きがあります。
ミニバラの水やりについて
ミニバラは、土が過湿な状態では根腐れを起こして枯れてしまう可能性が高くなります。
土が乾いてから、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。
分かりやすい方法としては、普段から水やりの際に鉢を手で持ってその重さで土の状態を図るようにするとよいでしょう。
土が乾燥してくると、鉢が軽くなりますのでそうなったときが水やりのタイミングです。
何日に何回ということではなく、自分の感覚できちんと土が乾燥してから水やりを行うようにすると根腐れを起こすことはありませんので、鉢の重さを覚えておくことをおすすめします。
基本的には、夏は1日に1~2回、冬は2~3日に1回程度が目安になります。
水を葉や花にかけると痛んだり、傷口から菌が入ったりしますのでできるだけ、株元に水やりを行うようにします。
ミニバラの花がら摘みについて
ミニバラの花は、1季咲きと4季咲きがあります。
1季咲きは春に一度だけ花を咲かせ、4季咲きは真夏と冬の間以外である程度の気温があればずっと咲き続けてくれます。
どちらの場合でも、株が弱るのを防ぐためになるべく花は早めに摘み取ってやる方が株のためによいです。
切り取った花は、花瓶などに活けるなどして楽しんでやるといいでしょう。
花を切り取る際には、枝の半分くらいの位置の5枚葉の上で切り取るようにします。
5枚葉の上で切れば新芽が上がってくれます。
ミニバラの冬剪定について
ミニバラは、休眠期に入った株を大きく切り戻す強剪定を冬に行ってやります。
剪定は伸びすぎたり混みあった枝を思い切って切って、整理してやり春からの株の生長に備えてやりましょう。
10月下旬から11月の花が咲き終わったら、剪定は行わないようにします。
花がらを摘む程度で、葉は全て残してやるようにします。
緩効性の肥料は規定量の半分ほどを与えてやります。
霜が降りる頃には寒さで落葉し始めますが、それは一向にかまいません。
落葉するまでに、いかに葉を大切に残し光合成で栄養分を蓄えるかが春の開花に重要な影響を与えます。
ミニバラの休眠期について
冬場の休眠期は、見た目には枯れてしまっているような印象を受けてしまうかもしれませんが、ミニバラにとっては力を蓄える大切な時期です。
ミニバラは基本的には、温度と日光が足りていれば次々と花を咲かせてくれます。
しかし、日照量の少ない気温も低い冬には花は咲きません。
この期間を一般的に休眠期と呼んでいます。
見た目には何もしていないように見えるミニバラですが、実は来春一気に花を咲かせる準備をしているのです。
ミニバラの病害虫について
ミニバラは病害虫に罹りやすいのですが、葉が全て落ちてしまってもきちんと管理してやれば復活する可能性がありますので、あきらめないでください。
うどんこ病や黒点病などに罹りやすいため、できれば軒下などの雨に罹らない場所で管理してやると病気に罹りにくくなります。
また株元に、バークチップを敷くなどして株に泥はねするのを防ぐことも病気を予防することになるので行ってやりましょう。
そのように対策を行っても病気に罹りやすいので、基本的には薬剤を定期的に散布して病害虫を防ぐようにすると管理が楽になります。
薬剤は2種類違うものを交互に散布して、耐性がつかないようにする必要がありますので、薬剤は2種類は最低でも揃えておくようにしましょう。
また、雨を避けて軒下などで管理していると乾燥の為にハダニが発生しやすくなります。
ハダニが発生すると、葉から色が抜けていきあっという間に周囲の株にも広がり、すべての葉が落ちてしまいます。
こちらも定期的に薬剤を散布して予防するようにします。
また、葉水を行って予防するのもよい方法です。
その他にも、農薬ではないのですが、食品添加物を利用したものでアブラムシやハダニを窒息させて駆除するものもあります。
こちらは何度でも使用することが可能ですので、そちらを利用するのも一つの手です。
何にしろ、ミニバラは上手に薬剤を利用して育ててやるのが、ガーデニングビギナーさんのミニバラ栽培成功の近道です。
ミニバラの温度について
基本的にはミニバラは戸外での管理になります。
真夏は遮光するなどして、株が弱るのを防ぐようにしてやりましょう。
また台風などの時期、雨天(曇天)から台風が過ぎて、突然の快晴になり急激に温度が上昇するなどの急激な環境変化についていけず、葉焼けなどの症状が起きてしまうことがあります。
葉が蒸散をしっかりとすることが出来なくなり、体温が下げられなくなることが原因です。
急激に環境が変化している際などは、しばらく木陰や遮光するなどしてしばらく順化させてやるようにするとよいでしょう。
冬場は休眠期に入り株は葉を落としますが、枯れてはいません。
葉がなくともよく日に当ててやるようにし、根の成長を促してやるようにしましょう。
寒冷地などでは、防寒の為に株元にマルチングをするなどして防寒対策を行ってやるようにします。
ミニバラは、その名の通り小さい花を咲かせるものから、普通のバラかと思うほどの立派な花を咲かせるものまで様々な種類があります。
病害虫に罹りやすいのですが、株自体は強く枯れにくいので少しくらいの病害虫ならば復活させることができます。
コンパクトに育ち、庭がない方などでも鉢植えでバラを育てることができますので、あなたもミニバラを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?
コメント