鉢の形による種類(普通鉢・深鉢・浅鉢・底面給水鉢)

ガーデニング豆知識

植物の性質に合わせて、鉢の形を選択する

 

普通鉢

口径と高さが同じサイズで、ほとんどの植物を育てることのできる鉢です。

標準鉢とも呼ばれています。

素焼き鉢やプラスチック鉢などで、多く出回っています。

鉢の口径サイズで大きさが決められており、「号」の単位で表します。

鉢のサイズについては、こちらでご紹介していますので、参考にしてみてください。

 

 

深鉢

普通鉢より高さがあり、スマートな形の鉢です。

長鉢、腰高鉢とも呼ばれます。

素材は素焼き、陶器、プラスチックなど色々な種類があります。

シンビジウム、ユリ、バラなど、根が深く張る植物に向いています。

見た目の面では、根張りのよい植物というよりも、縦にすらっと枝葉を伸ばす植物と相性がよいです。

深鉢は水もちがよいという特徴がありますが、それは逆に底に水が溜まりやすいとも言えます。

ですから、過湿を嫌う植物は水はけのよい土を使用するなど、工夫が必要です。

また、深鉢に分類されるのかわかりませんが、鉢にスリットが入ったスリット鉢というものもあります。

こちらは、スリットがあるため根がサークリングしにくくなるというメリットがあります。

 

 

浅鉢

普通鉢に比較すると、高さが半分から1/3程度のものを浅鉢と呼んでいます。

半鉢、平鉢とも呼ばれています。

素材は素焼き鉢、プラスチック鉢などがあります。

根が横に浅く張る、サツキ、アザレア、フウチソウ、ベゴニアなどに向いています。

盆栽などでも、基本的にはこの浅鉢が使用されています。

またこの浅鉢は、種まきや育苗などの鉢としても使用できます。

そのような用途で使用する場合は、4~5号鉢くらいが適当な大きさです。

大きなサイズの鉢は、寄せ植えにして低い場所に飾るときれいです。

 

 

 

底面給水鉢

鉢底から水を吸わせるよう工夫されている鉢のことを、底面給水鉢と呼ばれています。

一般的に、プラスチック製の鉢が出回っています。

水を溜めておける水槽を持った鉢と、下から水を吸い上げる機能を持たせた鉢の二重構造になっています。下から水を吸い上げる機能のある鉢に、植物は植え付けます。

水槽の水が減ったら、給水穴から水を注ぎ、下から水を吸わせて栽培します。

水やりが多すぎたり、少なすぎたりということがなく、均一性が保たれるので水やりの回数が減らせるというメリットがあります。

シクラメンやベゴニアなどは、底面給水鉢で出回っていることも多いです。

水やりのタイミングが分かりにくい初心者や、外出が多い人、忙しくて手間をかけたくない人などには、便利な鉢です。

ただし、月に1~2回程度、土中の老廃物を流しだし、空気の入れ替えを促すために、鉢の表面からたっぷりと、鉢底から水が流れ出るくらい水やりを行うようにします。

 

 

コメント