パンジー・ビオラの種まきについて

秋冬見頃の花

パンジー・ビオラの種まきについて

パンジーやビオラは、苗で購入しても安価なため苗を購入して育てるのが簡単ですが、種まきから育てる楽しみもあります。

購入した種の場合は花色の予想が立つのですが、自家採種した種を蒔いた場合などは親と同じ形質を受け継いでいるとは限りませんので、花が咲くまでどのような花が咲くのかは分かりません。

しかし、その予測不可能なところが種まきから育てる楽しみでもあり、それを目当てに種まきを楽しんでいる方も大勢いらっしゃいますし、苗を購入するよりは安価にたくさんの苗を手に入れることもできます。

育苗家の長年の努力のおかげで、元々は春の花のイメージの強かったパンジー・ビオラは、秋から春、梅雨前頃まで次々と花を長く咲かせてくれるお庭にはなくてはならない花になりました。

種類も様々なものが作出され、花色も黄色や紫、白などから黒色、ミックスのものとカラフルで、シックな花色の高級品種もあります。

花弁も通常のものから、フリル咲きやフリル咲きでまん丸に花の咲く高級な品種もあり、近年ではそれらもとても人気があります。

パンジー・ビオラの種まきには、ちょっとしたコツがあります。

それを抑えておけば、うまく種まきで多くの苗を育てることができますので参考にしてみてください。

 

 

 

パンジー・ビオラの種まき(早撒き)

パンジー・ビオラの発芽適温は15℃~20℃になりますので、種まきの適期は気温の下がってきた秋になります。

ただし、普通に20℃以下まで気温が下がるまで待っていると、苗の生長が遅れるため開花は年内には難しくなってしまいます。

近年では育苗家の方の努力により、気温が高めでも開花するように品種改良されたものが多くなっているため、ちょっとした工夫で早めに種まきを行えば秋から春まで長く花を楽しむこともできます。

発芽の適温は15℃~20℃ですので、まずは種から発芽を促す処理を行います。

8月末頃のまだ残暑の残る頃では、普通に種まきを行っても発芽してくれません。

まずは、発芽率を上げるために種をしばらく冷蔵庫で保管してやります。

これにより、発芽率が上がります。

その後に、トレーに湿らせたキッチンペーパーなどを敷いてその上に種を広げます。

湿らせる水には、発芽を促すネメデールなどを混ぜた水を使用するとよいでしょう。

 

 

 

 

種まきをしたら、キッチンペーパーは乾燥させないように霧吹きなどを使用して適度に湿らせてやります。

また、そのまま室温で管理しても発芽適温にはなりませんので、クーラーボックスに保冷剤などを入れてその中で適温にして管理してやるようにします。

そうすると、1週間程度で根が出てきます。

こうすることで、発芽する種だけを植え付けることもできるので植え付け効率が上がりますよ。

また、発芽した種を植える土も少し工夫してやると管理が楽になります。

 

 

 

 

種を植え付ける

私がよく利用するのは、お茶パックです。

まず、お茶パックをひっくり返します。

ひっくり返したお茶パックに、普通の培養土を入れ、その上に種まき用の土を被せてやります。

こうすることで、ポットあげをすることなく育てることが出来るので、鉢上げまでそのままで管理することが出来ます。

また種まきしたばかりの時には、上から水やりをすると種が流れてしまうので、お茶パックなら下から吸水させるのも簡単です。

湿らせた土に、竹串などで種を植える穴をあけ、根を出した種を浅く埋め込みます。

濡らした竹串などの先で触れてやると種を一つ一つが捕まえることが出来るので、試してみてください。

種まきをして発芽したばかりの苗は、あまりに強い日差しのもとでは干からびてしまいますので、様子を見ながら加減して管理してやるようにしましょう。

ただし、室内など光の少ない場所で管理していると、光不足により徒長してしまいますので注意が必要です。

芽がでたばかりの苗は、上から水やりをおこなうと苗が流れてしまうこともありますので、その際には下から吸水処理をしてやるようにしましょう。

ある程度育ったら、鉢上げをすることができます。

その後は、こちらを参考に育ててみてください。

 

 

花を長く楽しめる、とっても優秀なパンジー・ビオラ。

あなたもパンジー・ビオラを種まきから育てて楽しんでみませんか?

 

コメント