初心者にも育てやすいパンジー・ビオラの育て方、ぜひ行って欲しい切り戻し、花がら摘みについて

秋冬見頃の花

パンジー・ビオラについて

秋になると、ホームセンターや種苗店に色とりどりのパンジーやビオラの花が並び始めます。

大きな花が咲くビオラなどもありますが、概ね大きな花がパンジー、小さな花がビオラと呼ばれていると考えていいと思います。

ビオラはパンジーの小型と思われがちですが、原種のビオラを品種改良してパンジーがつくられたそうなので、ビオラはパンジーよりも原種に近いといえます。

そんなパンジーの花は、人間の顔に似て見えませんか?

花が前に傾いており、物思いにふけっている姿に見えることから、フランス語で思想を意味するpense’e(パンセ)から付けられたとされています。

日本には江戸時代末期にオランダから渡来し、当初は「遊蝶花(ゆうちょうか)」「胡蝶菫(こちょうすみれ)」と訳されたのち、白、黄色、紫などの三色が多いことから「三色スミレ」と呼ばれるようになりましたが、その後パンジーとの呼称で定着しています。

ビオラは学名のviola(ビオラ)からきています。

ガーデニングを初めて、色々な植物を枯らしてしまっていた私ですが、パンジー・ビオラは1度も枯らすことなく、花をたくさん咲かせることができています。

とても育てやすく、花も秋から冬、そして春にかけて長い期間花が咲いてくれます。色も黄色、赤、オレンジ、紫、多色混合と数えきれないほどの色があります。

また花びらもフリル咲きとよばれる、フリルの入った華やかな品種もあります。

種類も様々ありますので、どれを選ぶか考える間も楽しい時間です。

 

 

パンジー・ビオラの育て方

 

土について

パンジー・ビオラ共に水はけのよく、保水性も適度にある土がむいています。

普通の花用の培養土で大丈夫です。

花が多く、長期に渡って咲きますので肥料は必須です。

元肥をきちんといれてから植え付けをします。

元肥については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

 

肥料

次々と花が咲き、秋から春まで花を楽しめるので肥料は大切です。

植え付けの時に必ず元肥を施し、花が咲いている間は10日に1回くらい液体肥料をやるようにします。

葉が黄緑色や青黒くなっていたら、また株が間延びして徒長している。そんなときは肥料切れのサインです。きちんと肥料を与えましょう。

生育時期に合わせた肥料について、こちらも参考にしてみてください。

元気のよい葉は深緑色で、株全体も締まってして葉にも張りがあります。

 

苗の選び方

基本的には苗を購入して植え付けをします。

種まきから楽しむこともできますが、初心者は苗から育てるのが無難です。

苗は安いものですので、種まきからの手間を考えると購入した方が色々な種類を寄せ植えることなどもできるのでお勧めです。

苗を選ぶ際は、葉色のよい茎がしっかりしたものを選ぶようにしましょう。ひょろりと徒長したものは避けるようにします。

植え付ける際、根が回りすぎている場合は、根鉢を崩して植え付けるようにします。

そうすることで、根の成長が促されます。

 

日々の管理

日当たり

日当たりのよい場所を好みます。たっぷりと日の当たる場所で管理しましょう。

 

水やり

水はけのよい土を好みますが、水切れにも注意が必要です。

土の表面が乾いたらたっぷりと鉢底から流れるように水を与え、切らさないように注意します。

 

花がら摘み

花がら(咲き終わった花)をこまめに取り除くようにします。

取り除く際は、花だけではなく茎の根本からとるようにします。

咲き終わったまま放っておくと、種を作ることに力を使い花に栄養が届きにくくなります。

こまめに花がらを取り除けば、より長く美しい花が楽しめますよ。

 

温度

寒さには強いので、冬でも戸外で管理するようにします。

霜が直接当たらないように注意します。

春先から温度が上がってくると徒長気味になってきますので、徒長してきた場合は切り戻しを行い株姿を保ちます。

 

病害虫

アブラムシ、ヨトウムシ、菌核病などの被害にあいます。

アブラムシは、葉をこするようにつぶすと良いです。ヨトウムシは、見つけたら捕まえて殺すようにします。

低温期は水がなかなか乾かない為、葉や花が侵されて枯れ、灰色のカビがつく灰色カビ病が発生することがあります。

水やりは天気の良い午前中にするようにします。

斑点病は、秋に葉に赤褐色の斑点ができる病気で、ひどくなると葉が落ちることがあります。

薬剤を散布して防除してもいいです。

 

 

 

摘心について

購入した後

苗を購入して植え付けた後、もったいないと思うかもしれませんが、新芽から上を切り戻す摘心を行います。

花が咲いているのに、かわいそう、もったいないと思ってそのまま植え付けても、それ以上花芽は増えません。

それぞれの茎をよく見て、葉を下から2~3枚残して、新芽の上でばっさりとカットしてしまいましょう。

そうすることにより、脇芽が増えてこんもりとよく茂った花数の多い株へと育ちます。

 

また切り戻した後、ちょっとひどいと思うかもしれませんが、つぶさない程度に上から、水やりの度くらいに押さえてやります。

そうすると、刺激により一層脇芽が増えます。

きちんと摘心した株は、とても大きな株になりますので、ちょっと寂しいかなと思う程度のスペースを空けて植え付けます。

あっという間に茂ってきますよ。

 

暖かくなってきたら

温度が上がり暖かくなってくると、ひょろりと株が徒長してくるようになります。

そのままでは、株はひょろひょろとしたものばかりになってしまい、株姿も乱れてしまいます。

徒長し始めたら、株を購入した時と同じように、切り戻りを行いましょう。

一時的に花がなくなってしまいますが、また株がリフレッシュされて花が咲きますので、心配しなくても大丈夫です。

きちんと管理をしてやると、梅雨前くらいまできれいな花が咲き続けてくれるかもしれません。

 

種をとってみる

育てている間に種をとってみたいと思うかもしれませんね。

種をとる場合は、花がら摘みをやめてみます。

花後にできたサヤは、完全に熟するとすぐに弾けてしまいます。

地植えの場合は放っておいても構いませんが、鉢植えの場合はきちんと種を直接とって蒔きたいですよね。

はじける前に種をとるには、サヤが熟して上向きになったらすぐに摘み取ります。

そのサヤは容器の中などで弾けさせ、入れ物にいれて涼しい場所で保管するようにします。

ただし、自家採取の種は親と同じ色になるとは限りません。

花が咲くまでどんな色になるか分かりませんので、それまで色々想像して楽しんでみるのもいいですね。

 

 

 

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