よい香りで食欲をそそる、スイートバジルについて

ハーブの育て方

イタリア料理などで利用される、香りのよいハーブ

ハーブといわれたら必ず名前があがる、香りのよいハーブですよね。

トマトとの相性もよく、カプレーゼやピザ、パスタなど色々利用できるので、ちょっと、お庭やプランターで育ててみるのもよいのではないでしょうか。

お料理の彩りに、なんて時ちょっと摘み取って利用すると、フレッシュな香りを楽しむことができますよ。

スイートバジルは、シソ科メボウキ属のハーブでインド原産になります。

夏の暑さに強いのですが、寒さに弱いため日本では冬越しはできませんが育てるのは簡単ですので、初心者でも簡単に育てることができますよ。

草丈は30~1mほどに成長し、開花時期は6~9月、可憐な白い花穂を咲かせますが、花が咲くと葉が硬くなってしまいますので花の咲く前に収穫するようにします。

スイートバジルは貴族が香料や薬としてよく利用していたため「王の薬」という意味合いからbasilと呼ばれるようになったといわれています。

また和名では、目に入ったホコリをとる時に、水につけたスイートバジルの種を使用したことから、目箒(メボウキ)と呼ばれています。

 

 

スイートバジルの土について

保水力の高い、中性から弱アルカリ性の土を好みます。

市販の培養土、もしくは赤玉土7と腐葉土3を混ぜたものに緩効性肥料を混ぜたものを利用するとよいでしょう。

 

 

 

スイートバジルの肥料について

肥料はよく吸収しますので、植え付けの際に緩効性肥料を混ぜておくようにします。

その他、成長期の5~9月は、月に1回程度を目安に液体肥料を与えてやるようにしましょう。

肥料切れを起こすと、下の方の葉が黄色く変色し落ちてしまいますので注意するようにしましょう。

 

 

 

スイートバジルの苗について

春、野菜苗が流通する頃に流通するようになります。

茎が太く節が詰まって、葉の色の鮮やかなものを選ぶようにするとよいでしょう。

病気に罹っていたり、葉が黄色くなっているものは選ばないようにします。

ハウスではなく、露地栽培に挑戦するのであれば、苗はゴールデンウイーク以降の購入植え付けがおすすめです。

植え付けの際は、6号鉢なら1株、65cmプランターなら3~4株が目安となり、株の間は15cm程度空けてやるようにします。

 

 

 

スイートバジルの種まきについて

スイートバジルは、種まきでも簡単に育てることができます。

種まきですと安価で、苗も多く手に入れることができます。

種の発芽には、20℃以上の温度が必要ですので、4月下旬から5月頃の種まきが適期になります。

スイートバジルの種は、好光性 になりますので覆土はせず、十分に水を与えてやるようにします。

発芽した苗スイートバジルは、混み合っているものは間引いてやるようにしましょう。

本葉が2~3枚まで育ってきたら、2度目の間引きを行い、6号鉢なら1株、65cm幅プランターなら3~4株程度植え付けるのが目安です。

 

 

スイートバジルの日当たりについて

スイートバジルはインド原産の為、暑いのが大好きなハーブになります。

よく日の当たる場所で管理してやるようにしましょう。

 

 

 

 

スイートバジルの水やりについて

乾燥は苦手ですので、土が乾燥した状態を長く続けないように注意しましょう。

土の表面が乾燥したら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

特に真夏は水切れを起こしやすいので、朝と夕方の2回水やりを行うのもおすすめです。

 

 

 

スイートバジルの摘心について

スイートバジルは、草丈が20cm程まで成長したら摘心を行うようにしましょう。

根元から4枚分の枝を残して、それより上にある芽をカットしてやります。

その後、葉の付け根から脇芽が伸びてきますので、さらに摘心を繰り返してやります。

この作業を3~4回繰り返してやると枝数が増え、こんもりと茂ってきます。

また摘心した葉もお料理などに利用できます。

 

 

 

スイートバジルの花芽摘みについて

スイートバジルは、ある程度成長するとすぐに花芽をつけます。

花芽がついてしまうと株の栄養が花を咲かせるために使われてしまい、葉や茎が硬くなり味が落ちてしまいますので、見つけたら早めに摘み取ってしまうようにしましょう。

また、沢山花芽がついてしまった場合には、草丈が10~15cm程度になるように切り戻してやるのも方法の一つです。

 

 

 

スイートバジルの収穫について

摘心を繰り返し、草丈が20cm以上に成長したスイートバジルは、7~10月頃に収穫期を迎えます。

収穫する際には、外側の葉から摘み取ってやるようにするといいですよ。

来年以降もスイートバジルを育てたい場合には、花をそのまま残して種を採種しておくと来年もまた種まきから育てることができます。

 

 

スイートバジルの採種について

スイートバジルは、葉を収穫する際には花芽は摘み取ってしまいますが、自家採種したい場合には、花は採種する分だけ残しておくと来年の種を収穫することができます。

花穂をそのまま置いておくと、種をつけ茶色に枯れあがっていきます。

花穂が茶色になったら花穂を摘み取り、カラカラに乾燥させます。

その後花穂を上から下に茎に沿ってしごいてやると鞘だけが落ちます。

その鞘の中に、4~5粒程度の種子が入っていますのでそれを保存すると、また来年収穫することができますよ。

 

 

 

スイートバジルの種の選別について

スイートバジルの種を採種する際、鞘から種をとりだすのは小さい為少し面倒な作業です。

私は台所にある道具を利用して、いつも種を選別しています。

ちょっと乱暴かもしれないので、丁寧に採種したい方は一つ一つ手で選別してやる方がいいでしょう。

私は種が多いと大変なので、鞘から種をとりだす際に味噌こしとスリコギを利用して選別しています。

茎から鞘だけを分けるまでは手作業ですが、その後乾燥した鞘を味噌こしに入れ、スリコギでこすると鞘から種をとりだすことができます。

下に落ちた種には、鞘の屑も交じっていますので、再度味噌こしでふるいにかけて大きな屑は取り除いてやります。

それでも小さな屑は種と混じったままですので、それを息を吹きかけて屑だけ飛ばしてやるようにしています。

この屑は小さく軽いので、息で吹き飛びますが結構飛び散りますので、戸外でこの作業はすることを強くおすすめします。

採種した種は、来シーズンまで冷蔵庫などの冷暗所で保管しておきましょう。

 

 

 

スイートバジルの病害虫について

スイートバジルには独特の香りがあるため、防虫効果が高いのではないかと思われているかもしれませんが、柔らかい葉は虫も大好きで、アブラムシやハモグリバエなどがつくことがあります。

害虫はできるだけ早めに見つけて捕殺するか、被害の多い場合には茎や葉ごと切り取ってしまうとよいでしょう。

ヨトウムシなどは、一晩で丸坊主になってしまうほどの被害を受ける場合もあります。

また夏場は、ハダニがつくこともありますので、水やりの際にはハダニ予防も兼ねて葉水を行っておくようにするとハダニ予防になります。

 

 

 

簡単に育てることができるスイートバジル。

ちょっとお料理に利用すれば、お料理に彩りを添えられ1ランク上のお料理に!

あなたもスイートバジルを育てて、お料理にフレッシュな彩りと香りを添えてみませんか?

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