ラベンダーの育て方、通常剪定と強剪定の方法について

ハーブの育て方

ラベンダーの育て方について

花や葉がとっても良い香りのする、ラベンダー。

アロマオイルなどでも、一番ポピュラーで人気の高い香りではないでしょうか?

Lavender(ラベンダー)の語源は、lavare(洗う)というラテン語からきています。

古代ローマ人たちは、お風呂にラベンダーの花を入れたり、傷口を洗ったりしていたことから「洗う」という語源になったそうです。

私もとても大好きな植物で、植木鉢で大切に育てています。

ラベンダーの香りには、鎮静作用があり、ストレスでこわばった心身をリラックスさせて不安や緊張、イライラなどを和らげてくれる働きがあります。

緊張からくる片頭痛や高血圧にも効果があるといわれています。

また、ラベンダーには抗菌、殺菌作用があり、防虫効果もあるといわれていますので、虫がつきにくいのでガーデニングビギナーさんでも育てやすいおすすめの花といえます。

元々ラベンダーは地中海地方の植物ですので、日本の高温多湿な気候がとても苦手です。

ですが、きちんと管理をして育ててあげれば、ちゃんと日本でも夏越しでき、楽しめますので、育てる時のちょっとしたポイントを押さえておきましょう。

 

ラベンダーの土について

もともと、乾燥したやや荒れた土地に自生している植物です。

水はけのよい、アルカリ性の土が向いています。

日本の土壌はほとんど酸性ですので、きちんと苦土石灰などでpH処理をする必要があります。

市販で、ハーブの土やラベンダーの土などが販売されているので、それを利用すると簡単です。

 

ラベンダーの肥料について

ラベンダーは、もともと荒れた土地で自生していましたので、肥料がなくても元気に育ちますが、植え付け時に、元肥として緩効性肥料を与えると株が充実します。

元肥については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

そのあとは、開花時と花の収穫後にお礼肥を与えます。

生育時期に合わせた肥料について、こちらも参考にしてみてください。

 

ラベンダーの日当たりについて

日当たりがよく、風通しのよい環境を好みます。

高温多湿を嫌いますので、真夏の時期は涼しい場所で管理するようにします。

真夏の高温は苦手ですので、気温が高すぎる時期はちょっとした日陰を作ってやり、直射日光が当たらないようにします。

梅雨の時期も、株が蒸れないように株元を刈り込んでやるようにします。

 

ラベンダーの水やりについて

乾燥した環境を好みますので、土の表面が乾いてからたっぷりと鉢底から水が流れる程度水やりをするようにします。

水やりの際は、葉や花にかけると痛む原因になるので、優しく株元から水を与えるようにします。

真夏は、朝に水やりをすませるようにします。

鉢が熱せられる午後に水やりをすると、土が熱を持ち根腐れを起こす確率が増します。

 

ラベンダーの花がら摘み(剪定、強剪定の方法)

ラベンダーは春、もしくは春と秋の二回花が咲きます。

花を咲かせるのは、株にとって負担が大きいので、株が弱るのを避けるためできれば花は咲ききる前に摘み取るようにします。

早めに摘み取れば、ポプリなどで楽しむことができますので、挑戦してみてはいかがでしょうか?

春は、この後にラベンダーの苦手な梅雨と高温多湿の夏が来ますので、夏越しに備えて株を刈り込むようにします。

剪定をすると、しないでは夏越しの成功率が変わりますので、必ず実行するようにしましょう。

春の剪定は、花が終わったら新芽の上で、刈り込むようにします。

その際は、丸くこんもりとした形を意識して刈り込むようにします。

そして、土につきそうな枝、込み入って株が蒸れてしまいそうな枝、枯れた枝、葉などを取り除き、株の風通しをよくします。

秋の花後は、来年の株を美しく保つ為、冬の間に強剪定するようにします。

ラベンダーは放っておくと、株元が木質化し株元に葉がなくなって汚くなってしまうので、下の方にある新芽の上でばっさりと切ってしまえば、株はリフレッシュされ美しい株姿を保つことができます。

ちょっとかわいそう、枯れてしまうのでは? と心配になるかもしれませんが、強剪定は株元がすかすかになってきたら、または2~3年に一度は行うようにすると、美しいラベンダーの株を長く楽しむことができますので、ぜひ挑戦してみてください。

ラベンダーを育てる温度について

ラベンダーは寒さには強い品種ですので、冬越しは難しくはありません。

ただし、レースラベンダーは少し耐寒性が弱いので、寒風の強い場所などで管理しないようにしましょう。

夏はラベンダーにとって過酷な環境です。

真夏の日差しは遮光して、直射日光に当たらないようにしてやりましょう。

水やりも土の表面が乾燥してから与えるようにし、根腐れには十分注意が必要です。

 

ラベンダーの病害虫について

ラベンダーは、その香りを虫が嫌うのであまり害虫がつくことはありませんが、ハダニやアブラムシがまれにつくことがあります。

それほど大量に発生することはありませんが、見つけたら早めに防除するようにします。

まずは、きちんとした管理をして、病害虫を寄せ付けない健康な株に育てるように気を付けます。

 

とても良い香りを漂わせてくれる、ラベンダー。

あなたも、ラベンダーを育てる際の注意点に気を付けて育ててみませんか?

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