ガーデニングビギナーさんでも育てやすい、プリムラの育て方について

秋冬見頃の花

プリムラについて

初秋から春先にかけて、花の少ない時期にカラフルで可愛らしい花を長期に渡って咲かせてくれ、古くから親しまれている花です。

プリムラと呼ばれる花はとても種類が多く、一般的にサクラソウ属(Primula)の花の総称として使われています。

属名の学名Primula(プリムラ)は、ラテン語のprimos(最初の)を語源とし、早春に他に先駆けて咲くことに因みます。

英名のPrimurose(プリムローズ)は、「最初のバラ」という意味で、バラの花のように美しいことからきています。

草丈も低く扱いやすい為、花壇、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケットに欠かせませんよね。

元々ヨーロッパやアジアに自生していたことから、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめの花です。

 

プリムラの育て方について

土について

プリムラは、水持ちのよい土が適しています。

市販の培養土でも大丈夫ですが、自作する場合は、赤玉土6、腐葉土3、酸度調整済みピートモス1を混ぜ合わせます。

 

肥料について

長期に渡って開花しますので、肥料は必須です。

植え付け時に元肥を施し、開花中は月に2~3回、液体肥料を追肥します。

元肥については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

 

苗の選び方

種まきから育てることもできますが、慣れていない場合は苗を購入するのが無難です。

9月頃から店頭に多種多様な品種が並び始めます。

好みのものを選んで育ててみましょう。

良い苗を選ぶ基準としては

  1. 葉色の薄いものは、肥料切れの可能性がありますので避け、葉色が濃く、色鮮やかなものを選ぶようにします。
  2. 小さなものから大きなものまで、つぼみがたくさんついている苗を選ぶようにします。
  3. 株元を確認して、下葉が枯れているものは避けます。下葉が枯れている場合、肥料不足や弱っている、病気の可能性がありますので避けるようにします。
  4. 葉先が枯れているものは、一度水切れした可能性があり、葉先が黄色くなっているものは肥料切れの恐れがあるので、避けるようにします。
  5. 根本がぐらぐらしているものは、病気になり腐ってしまう場合がありますので、そのような苗も避けるようにします。

 

プリムラは温度が下がると、株が大きく生長しませんので、植え付ける際はあまり間隔をあけないように注意した方がいいかもしれません。

あまり間隔を取りすぎると、株の間に隙間ができて寂しくなってしまいます。

ただし、蒸れには弱いので隣の株同士で葉は重ならない距離は保ちましょう。

 

日当たりについて

日光が大好きですので、よく日に当てて管理するようにします。

 

水やりについて

土の表面が乾いたらたっぷりと、鉢底から水が流れるまでしっかりと与えるようにします。

暖かい午前中に水やりは行うようにしましょう。

花や葉には水がかからないよう、株元からやさしく水やりをするように注意します。

また、冷え込みが続く真冬は、やや乾燥気味に管理するようにします。

 

 

花がら摘み

長期に渡って花が咲きますので、花付きをよくするために、花後にはこまめに花がらを摘み取るようにしましょう。

摘み取る際は、咲き終わった花の茎の付け根をハサミで切り取るようにします。

手でひっぱると株が痛む可能性があるので、必ずハサミを使用するようにしてください。

また、枯れた葉も同じようにとりのぞくようにします。

 

 

温度について

耐寒性があり、戸外で越冬することができますが、暑さには弱いので夏越しが難ししく、1年草扱いされることもあります。

耐寒性が強い品種ですが、冷え込みが厳しい日が続き、凍結と融解を繰り返すような環境では枯れてしまうこともあります。

冷え込みが厳しい日は、室内に取り込むなどの対策が必要です。

やむを得ず室内に取り込んだ場合は、明るい窓辺などに置いて管理しましょう。

 

病害虫について

軟腐病

多湿な環境で急にしおれはじめ、地面と接する茎や葉などが腐り、腐った部分がドロドロに溶け、異臭を放つようになります。

発病すると治すのは難しくなるので、そのような状態を見つけたら直ちに病変部を取り処分するようにします。

予防法としては、枯れた葉をこまめに取り除き、通気性のよい環境を保っておくことが重要です。

 

灰色カビ病

多湿な環境で、カビに侵されて腐敗してしまいます。

開花後の花びらや葉を株内に落としたままにしていたりすると、灰色カビ病になる可能性が高くなってしまいます。

通気性のよい環境で管理し、こまめに枯れ葉や花がら摘みを行うようにしましょう。

 

害虫について

暖かい時期、気温が上昇してくると、アブラムシやヨトウムシ、ハダニなどが発生しやすくなります。

害虫を発見したら、こまめに駆除するようにしましょう。

ひどい場合は、薬剤の散布も考えるようにした方がよいかもしれません。

ベランダなど乾燥しやすい環境では、ハダニが発生しやすいので、予防策として葉の表と、裏も忘れないように霧吹きをするようにします。

ハダニは、葉の裏に潜んでいる場合が多いので、葉の裏への霧吹きは必須です。

 

 

 

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