種類も大きさも豊富な、葉ボタンの育て方

観葉植物、多肉植物、花木

葉ボタンの育て方

葉ボタンと聞いて、門松などに使われている和風の植物。

ちょっと昔っぽいイメージで、あまり興味がありませんでした。

そんな私の古臭い偏見を打ち壊したのは、売り場に並ぶ、様々な種類の葉ボタン達でした。

おなじみの大きなサイズのキャベツみたいな葉ボタンもありましたが、フリルのついた華やかなもの、葉の切れ込みが深くギザギザしたもの、花のように葉が丸く巻いたもの、そして私が一目ぼれしたのは、それらを手のひらほどに小さくした、ミニ葉ボタン達でした。

ミニチュアサイズの葉ボタンは、とてもかわいくて、寄せ植えにピッタリ。

もちろん、私は即決でミニ葉ボタンを購入して帰りました。

葉ボタンは、お正月の門松や生け花に使われるイメージの、キャベツのような見た目で、季節によって葉が色づく特徴があります。

花の少ない冬の時期に花壇を彩ってくれる、冬のガーデニングには欠かせない存在です。

あなたも葉ボタンだけの寄せ植え、パンジー・ビオラなど冬の花との寄せ植えなど、色々と楽しめる葉ボタンを楽しんでみませんか?

 

葉ボタンの土について

水はけと水もちの良い、有機質に富んだ土を好みます。

市販の培養土でも大丈夫ですが、自作する場合は、赤玉土5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2などに、緩効性肥料を混ぜたものを使用します。

生育時期に合わせた肥料について、こちらも参考にしてみてください。

9月頃の気温が下がる前は、液体肥料を与えます。

これは、気温が下がる頃に肥料が効きすぎていると、きれいに発色しないからです。

 

葉ボタンの肥料について

5月と9月に、リン酸分の多い緩効性肥料を与えます。

葉ボタンは気温が下がる10月下旬頃より色づき始めますが、その頃に肥料が効きすぎていると、着色する部分に緑色が混ざり、きれいに色づきません。

9月以降は肥料を施し過ぎないように注意します。

ですので、効果が短期間の液体肥料を9月には利用するのが便利です。

ですが、肥料切れも発色が悪くなり、生育が停滞しますので、全く肥料を与えないのもよくありません。

11月いっぱいくらいまでは、規定量より薄めの液体肥料を与えるようにします。

 

 

葉ボタンの苗の選び方

葉がきれいに色づいているもの、葉数の多いもの、茎がぐらついていないもの、葉に穴があいていたり虫食いの跡のないもの、下葉が垂れていないもの、下葉の先が枯れていないものを選ぶようにします。

 

葉ボタンの日当たりについて

日当たりと風通しのよい環境を好みます。

ただし、北風や強い霜にあたると株が弱ってしまいますので注意します。

 

葉ボタンの水やりについて

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水を与えるようにします。

 

葉ボタンを育てる温度について

強い霜や北風にあたると枯れてしまいますが、戸外での管理は大丈夫です。

耐暑性は強いのですので、夏越しをさせて茎を切りあえて株を乱れさせ、踊り葉ボタンに仕立てて楽しむ方も多いです。

が、普通は一年草として扱われます。

 

葉ボタンの病害虫について

葉の縁が黒く枯れこむ黒腐病が、7月から10月頃の高温多湿で肥料過多の場合多発します。

風通しをよくすることと、多肥を避けることが病気予防のコツです。

葉ボタンは、キャベツやブロッコリー、カリフラワーと兄弟のような関係なので、害虫被害が多い植物です。

無農薬で育てるのは手間がかかりますので、割り切って薬品に害虫駆除を頼るのも一つの手となります。

アブラムシは通年発生します。

ハスモンヨトウは4月から11月ころに発生します。孵化後まもない頃は、1枚の葉に固まっているので、こまめに調べて手で取り除くようにします。

コナガも4月から11月ころに発生します。新芽の中に潜り込み、殺虫剤が効きにくいので、指でつまんで取り除くのが確実な駆除方法です。

アオムシは3月から11月ころに発生します。見つけたら手で取り除きましょう。

 

彩りの寂しい冬の時期に、美しい葉色を楽しませてくれる葉ボタンを育ててみませんか?

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