多湿に注意すれば、丈夫で育てやすいビギナーさんにもおすすめ、金のなる木の育て方

観葉植物、多肉植物、花木

縁起のよい名前で古くから人気の高い多肉植物、カネノナルキ

金のなる木(カネノナルキ)は、南アフリカ原産のベンケイソウ科クラッスラ属の低木になる常緑多肉植物になります。

カネノナルキと呼ばれますが、木ではなく多年性の多肉植物です。

ベンケイソウ科の植物は、乾燥地帯などの厳しい環境に適応しやすく、世界中に分布している丈夫な植物です。

葉は丸く、コインのように見えることから金運がよくなるといわれています。

英語でもDoller plant(ダラープラント)、Money tree(マネーツリー)と呼ばれ、縁起がよいといわれているのは世界共通のようです。

日本では、和名「フチベニベンケイ」「カゲツ」ですが、栽培業者が五円硬貨の穴を頂芽に通して固定し、若芽が硬貨の穴に通ったまま成長させ、硬貨が生ったように見せて縁起物的な販売方法をとったことから、「金のなる木」「成金草」の園芸名で流通する方が多いようです。

カネノナルキには、子株でも花がよく咲く品種と、大株にならないと花が咲かない品種があり、葉色も緑のイメージが強いのですが、白、ピンク、赤の斑入りの葉の品種、葉が巻いているものや細い品種もあります。

葉も茎も厚みがある多肉質で、水分をたっぷりと蓄えることができるので乾燥にはとても強い反面、多湿には弱く根腐れしやすいので注意が必要です。

 

 

 

カネノナルキの土について

カネノナルキは、多肉植物ですので水はけのよい土を好みます。

市販の多肉植物、サボテンの土を使用するか、自作する場合には川砂4、赤玉土4、腐葉土2の割合で混ぜたものを使用するとよいでしょう。

それぞれの土については、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

カネノナルキの肥料について

肥料がなくても育つ強健な性質をもっていますが、4月から10月にかけての成長期に液肥や固形肥料を与えても構いません。

カイガラムシやうどんこ病などに罹り、回復する際にはエネルギーを必要としますので、肥料を与えてやるようにするとよいでしょう。

ただし、多肥を嫌う植物ですので真夏と冬には肥料は与えないようにしましょう。

 

 

カネノナルキの植え替えについて

植え替えは、2年に1回、もしくは3年に1回程度を目安に、4~6月頃に行うようにします。

カネノナルキは、理想的な環境では3m以上にも育つ植物ですが、日本の多湿な環境ではそこまで育てるのは難しいと考えていいでしょう。

植え替えた際には、しばらく水を与えず、新芽が確認できたら水を与えるようにしましょう。

植え替える際、なるべく古い土を落とし黒くなった古い根は取り除いてやるようにしましょう。

また株の調子が悪いと感じた時も、鉢から抜いてみて根の状態を確認してやるとよいでしょう。

根腐れしている場合には、腐っている根は整理してやり植え替えてやりましょう。

 

 

 

カネノナルキの日当たりについて

カネノナルキは、元々乾燥した地域で育つ植物ですので、湿気を嫌います。

一年を通して、日当たりがよく、風通しのよい、雨の当たらない場所で管理するようにしましょう。

真夏は、半日陰で乾燥した場所で管理するようにし、根腐れを起こさないようにします。

室内でも管理できますが、日光が不足すると株が徒長してしまいます。

春から秋は戸外で育て、冬の間は室内で管理するようにするとよいでしょう。

 

 

 

カネノナルキの水やりについて

カネノナルキを枯らす1番の原因は、根腐れですので、年間を通して水やりをあまり頻繁にする必要はありません。

もし根腐れを発見した際には、黒ずんだ部分を切り取った後、切り口が乾燥するまで放置し、植え替えるようにしましょう。

植え付けた際にも、しばらくは水を与えず新芽が確認できてから水を与えるようにしましょう。

春から夏は生育期になりますが、あまり水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいます。

土の表面が完全に乾燥してから水やりを行うようにしましょう。

7~9月は、水やりを控えるようにすると花を咲かせる可能性が高くなります。

冬もほぼ水やりをする必要はありません。

 

 

 

カネノナルキの花について

カネノナルキは、上手に育てることができれば花を咲かせてくれます。

花を咲かせたい場合には、夏に水やりはほとんど行わないようにします。

7~9月下旬頃まで水やりを控え、葉がしわしわになったころに水をたっぷりと与えてやると花芽が生長してきます。

カネノナルキの花は、ピンクがかった星形の花を茎を頂点として一斉に咲かせます。

 

 

カネノナルキの挿し木、挿し葉について

多肉植物であるカネノナルキは、挿し木によって増やすことができます。

適期は4~10月頃になります。

挿し木をする際には、下の葉を切り取り乾かした後、水はけのよい土に挿します。

しばらくすると根が出てきます。

また、他の多肉植物と同じように挿し葉でも増やすことができます。

挿し葉をする場合には、葉の根本が潰れていないキレイで大きな葉を選び、2日ほど日陰で乾燥させてからそのまま並べておきます。

日当たりのよい場所などに置いておくと、葉が乾燥しすぎてしまいますので注意しましょう。

根が出てきたのが確認できたら、土で覆ってやるようにします。

 

 

 

カネノナルキの切り戻しについて

カネノナルキの株が大きくなり過ぎた場合には、4~10月頃好みの位置で切り戻してやるようにします。

切り取った枝は、挿し木にして増やすことができます。

 

 

カネノナルキの温度について

耐寒性はほぼなく、3℃以上を保たないと、葉に多く蓄えた水が凍って枯れてしまいますので、室内に取り込んでやるようにしましょう。

多湿には弱い反面、暑さそのものには強くそれほど心配する必要はありません。

夏場は、半日陰の場所で雨が当たらないように注意しましょう。

何よりも、過湿による根腐れに注意する必要があります。

 

 

 

 

カネノナルキの病害虫について

うどんこ病にかかることがあります、冬場は室内の暖かい場所で管理してやるようにしましょう。

害虫はほとんど心配ありませんが、カイガラムシが葉の裏につくことがあります。

見つけた場合は、古い歯ブラシなどでこすり落とすようにします。

 

 

 

金運を呼び込むともいわれ、縁起のよいカネノナルキ。

風水にこだわる方は、財宝をもたらしてくれるという東南の方角に置くとよいといわれています。

あなたも、カネノナルキを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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