生育時期と肥料の関係
植物に肥料を施す時、肥料の性質や特徴をしったうえで、植物の状態と時期に応じてどのように与えるかは、とても大切です。
一般の草花類は、種から発芽して生長し、開花、結実して枯れるというサイクルを送ります。
それぞれのサイクルに合わせて必要とする養分の量や質が異なりますので、覚えておくと施肥の失敗で植物を枯らすことはなくなりますよ。
発芽期
ガーデニングでは苗を購入し、種まきから育てることは少なくなりましたが、種まきから育てる方がよい植物もありますので、覚えておいた方がよいと思います。
植物は種に含まれる養分で発芽しますので、種をまく土は無肥料の方がよいといわれていますが、発芽後にはやはり肥料分を必要としますので、発芽後は速やかに肥料を施すようにしましょう。
肥料を与えないと、苗は徒長してしまい軟弱な苗になってしまいます。
「苗半作」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
苗の良し悪しは、その後の苗の生育に大きく影響するのでそういわれています。
発芽後に、液体肥料を標準希釈率より薄めに施すようにするとよいでしょう。
生育期
花や果実を楽しむ植物では、生育期の前半は、枝葉を大きく育てるのが大切です。
そのような株に育てるためには、窒素分の多い肥料を施し育てるようにします。
中期から後期には、花芽分化や結実が始まりますので、リン酸分の多い肥料を施すようにしましょう。
ただし、窒素分やリン酸分だけではバランスが悪いので、単肥ではなく下り型(窒素(N)成分を多く含むタイプ)や、山型(リン酸(P)成分を多く含むタイプ)など、他の肥料成分に比べて多めに含まれている肥料を使用するようにします。
葉を食べる野菜類は、そのまま窒素の多い肥料を施し続けてもかまいません。
開花、結実、収穫期
一年草や野菜類は、開花や収穫が終わってしまえば肥料は必要ありません。
宿根草は、翌年の芽出しに向けての養分を蓄える必要がありますので、葉が枯れるまでカリ分の多い肥料を与え、株を充実させるようにします。
種を取ろうとする場合も同様にします。
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