挿し穂の方法、密封挿しについて

ガーデニング豆知識

レースラベンダーを挿し穂にしてみました

今、我が家ではレースラベンダーの花が咲いていますが、そろそろ剪定した方がいい枝もでてきましたので、剪定で出た枝を挿し穂にしてみることにしました。

我が家で育てているレースラベンダーは、春と秋に咲きますので、いつも花後に剪定した際に出た枝を利用しています。

挿し穂の時期について

基本的には真夏や真冬などの、厳しい環境の時期を外せばいつでも挑戦することができると思います。

ただし、挿し穂にした際は戸外で管理するのではなく、室内である程度根付くまで管理した方がよいと思います。

 

挿し穂にする枝の選び方

挿し穂にする際には、なるべく新芽のある元気な枝を選ぶようにします。

特に、枝先に次々と新芽がでているような枝が向いています。

挿し穂に使おうと思う枝を切り取ったら、下の方の葉を取り払います。

下の方は土に埋めますので、葉は不要です。

また切り口は、新しい又は消毒をした清潔な鋭い刃物(カミソリなど)で斜めに切り取ります。

挿し穂はまだ根が全くない状態ですので、葉からの水分の蒸散に耐えられないので、3~5枚程度に葉を整理します。

私は後から紹介する密封挿しにしますので、葉を多めに残しています。

密封挿ししない場合は、葉は3枚程度まで整理した方が成功する確率が上がるような気がします。

 

 

挿し穂を水につける(ネメデール)

挿し穂にする枝を整えたら、水に3時間程度ひたして水あげさせます。

私はネメデールを水に混ぜて、いつも水あげさせています。

名前の通り、挿し穂の際などに使用すると成功率が上がります。

もちろん、使用しなくても挿し穂にすることはできます。

このネメデールは、肥料や農薬などではなく植物活力素と呼ばれるものですので毎日使え、挿し木、種まき、植え付け、植え替えから弱った時の活力アップまで色々な場面で使える便利なものですので、一つ購入しているとよいかもしれません。

ネメデールは植物の生長に欠かせない鉄を、根から吸収されやすいイオンの形で含んでいるものです。発根を促し、元気な株に育てます。

ネメデールは、植物の切り口や傷ついた部分からにじみ出る物質と結合して、膜のようなものを作る働きがあり、切り口を保護すると同時に、新しい根の発生を促しますので、その作用を利用して挿し穂に使用しています。

 

 

 

挿し穂の切り口の処理方法(ルートン)

水あげができた枝を植え付けます。

私は切り口に、いつもルートンをつけて挿し穂にしています。

もちろん、薬剤を使わず挿し穂をしたい方は、使用しなくても挿し穂は成功しますが、ルートンを使用すると成功率が上がりますので、私は利用しています。

ルートンとは、挿し木、種子、球根などの発根を促進させる植物ホルモン剤です。

ルートンで処理すると、発根作用が著しく促進されて活着がよくなり、その後の成育が非常によくなります。

また、種子や球根に対し発芽促進などの効果もあります。

 

植え付ける土は、挿し木と種まきの土というものが市販されていますので、私はそれを利用しています。

挿し穂には栄養のない清潔な土が向きますので、バーミキュライトや赤玉土なども利用できます。

 

 

そしてポットですが、私はプラスチックの使い捨てコップの小さなサイズのものがセリアに売っていますので、それの底に錐で穴をあけてポット代わりにして使用しています。

小さな挿し穂のサイズにちょうどいいので、これである程度根が出て鉢上げできるまでは使用しています。

 

 

 

密封挿しで挿し穂を管理する

挿し穂にしたら、日陰の場所で土が乾燥しないように頻繁に水やりをしながら、鉢上げまで管理するのですが、私はいつも密封挿しという方法で管理しています。

特にレースラベンダーは、葉に切れ込みが多く薄いので蒸散が多いのか、すぐに葉がカールして乾燥してしまうようなので、密封挿しの方が成功率が高い気がします。

この方法はオリーブやほかの植物にも応用ができます。

簡単にいうと、挿し穂を密封して湿度の高い状態で管理する方法です。

土の上に切り取ったペットボトルを伏せておくという方もいますが、私は鉢皿の上に挿し穂のポットごとのせ、ジップロックの袋の中に入れてしまって管理しています。

しばらくすると、ジップロックの中は過湿状態で中が曇ってきたりしますが、そのままで大丈夫です。

この方法だと、土からの水分の蒸散が抑えられるので、水やりの回数が格段に減ります。

この方法はあまり手をかける必要がありませんので、とても簡単です。

ただ、日光が直接当たると、過湿な状態で高温になりますので、挿し穂が痛んでしまうことがあるので、直射日光は当たらないように注意します。

 

なかなか土は乾かないのですが、土が乾いたら水やりをします。

私は透明のカップを使用していますので、根の状態が目で見ることができますので、下から観察してみて根がちゃんと生長しているのが確認できたら、まず袋から出し室内で管理し、徐々に戸外に出して日差しに当てるようにしています。

そして根が回ってきたら、鉢上げをするようにしています。

 

お気に入りの植物を簡単に増やすことができますので、あなたも挿し穂に挑戦してみませんか?

 

 

 

コメント