肥料には使用期限はあるのか
食料品には消費期限などがあるのは、よくご存じだと思います。
では、肥料には使用期限はあるのでしょうか?
答えは、「ノー」です。
肥料には、使用期限は記載されていません。代わりに、製造年月日はパッケージの裏面や側面に記載されています。
なぜなら、肥料は劣化しにくいからです。
肥料は、水に溶けることで分解、変性するように設計されていますので、水分がなければ肥料は変性することはありません。
安定した物質でつくられた化学肥料はもちろん、変性しやすそうに感じる有機質肥料でも同じです。
しかし、開封したり、袋に穴が開いたりなどして、湿気や水分に触れると分解がはじまり変性してしまいます。
また、そうなってしまうと、有機質肥料にカビが生えてしまうこともあります。
その他にも、日光などの強い光は、物質を劣化、変性させる働きがありますので、肥料は冷暗所で保管し、開封したらなるべく早く使い切るようにしましょう。
肥料は劣化しにくいとはいっても、時間経過と共に変性してしまいますので、古いものから使用するようにし、購入する際も極端に古いものを購入するのは避けるようにしましょう。
もし固形肥料にカビが生えてしまったら
本来肥料は、塩類濃度、浸透圧が高いので、もし肥料そのものに生物が付着してしまっても繁殖することはできません。
ただし、固形肥料を湿気のあるところで保管したり、梅雨時などにカビが生えてしまうことがあります。
カビにも色々なものがあり、肥料の分解を進めるものから、全く問題のないものまで様々なものがあります。
生えてしまったカビは、もしかしたら問題のないものかもしれませんが、逆に植物に害を及ぼしてしまうものかもしれません。
ですから、カビを発見したら、小さなものであればカビの部分を取り除いて、湿気のない涼しい場所で保管しましょう。
油かすが主体の固形肥料などは、特に梅雨時にしっかりと袋の口をしめておかなければ、袋の中にカビが生えてしまったりします。
また、肥料をきちんと土に混ぜ込んでおらず、土の上に露出してしまっていると、その表面がカビに覆われてしまうこともあります。
有機肥料をまいた後は、できるだけ土を上からかぶせるか、用土と混ぜるなどして、カビを防ぐようにしておきましょう。
もし、あまりにもカビがひどいようなら、肥料としての効果も落ちたり、植物に害を及ぼしてしまうかもしれませんので、できれば廃棄してしまいましょう。
また、肥料についての詳しい説明をこちらで紹介していますので、よければ参考にしてみてください。
ガーデニングで花を楽しむには、肥料は欠かせないものですよね。
あなたも、肥料を上手に保管して、花や緑であふれるガーデニングライフを楽しんでみませんか?
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