自作で培養土を作る際の、基本用土などの配合について

ガーデニング豆知識

基本用土を自分で混ぜて培養土を作ってみましょう

基本用土を自分で配合することで、育てる植物に適した土を作ることができます

保水力を高めたいときはバーミキュライトを、通気性を高め軽くしたときはパーライトを加えるというように調整します。

基本的な配合の土

ほとんどの植物に使用できる、鉢、プランター用の基本配合です。

  • 腐葉土4
  • 赤玉土6(小粒もしくは中粒)
  • 元肥として、リン酸分の多い粒状の緩効性肥料を規定量
  • 更に苦土石灰を、土1ℓに対して約3g(ティースプーンすりきり1杯)混ぜ込みます。

赤玉土の小粒と中粒の使い分けは特にありませんが、強いて言うなら、中粒は7号以上の大きさの鉢に向いています。

 

寄せ植え向けの土の配合

複数の株を密植する寄せ植えは土が乾燥しやすいので、保水性を高めたくなりますが、水もちが良すぎると密に植物が植えられている為、蒸れやすくなります。

寄せ植えには、水やりの回数は増えてしまいますが、できるだけ乾きやすい土を利用した方がよいので、軽石を混ぜます。

  • 上記で紹介した、基本的な配合の土8(ただし、肥料が多すぎると株が茂りすぎる為、元肥は規定量の2/3程度にします)
  • 軽石2 (基本的な配合の土に赤玉土を小粒で配合した場合は、軽石も大きさを揃えて小粒を利用します)

 

 

ベランダ栽培用の土の配合

ベランダは土が乾燥しやすいので、急激な乾燥を防止するため、水もちを良くするために、上記の基本的な配合の土に、バーミキュライトを加えるようにします。

  • 上記の基本的な配合の土8
  • バーミキュライト2(ただし、水もちが良すぎると、夏場などは照り返しの熱で鉢の中が高温になってしまうので注意します)

 

日陰用の土の配合

日照時間の少ない日陰では、土が乾きにくく、根の張りも悪くなるので、通気性のよい土を利用する必要があります。

通気性を良くするために、基本的な配合の土に軽石や日向土の細粒を混ぜます。

  • 上記の基本的な配合の土8(元肥は規定量の2/3程度にします)
  • 軽石(小粒)2

また、6号以上の鉢を利用する場合は、鉢底石を厚めに入れて土の量を少なくして、通気性を良くします。

 

 

酸性を好む植物(サツキ、ブルーベリーなど)の土の配合

ツツジやサツキ、アジサイ(青色)、ブルーベリーなどは酸性の土を好みますので、酸性の鹿沼土、酸度未調整のピートモスなどを配合します。

  • 赤玉土3(小粒)
  • ピートモス4(酸度未調整)
  • 鹿沼土3(小粒)

赤玉土に小粒を利用した場合は、鹿沼土も粒の大きさを揃え、小粒を利用するようにします。

鹿沼土はつぶれてみじんになりやすいので、年に1回は植え替えを行うようにしましょう。

 

室内栽培用の土の配合

室内で植物を育てる場合、コバエやハエなどが発生すると困るので、基本的な配合の土に、無菌で清潔なピートモスを混ぜて作ります。

  • 赤玉土7(小粒)
  • ピートモス3(酸度調整済みのもの、もしくは石灰を混ぜて中和したもの)
  • 元肥(規定量の緩効性肥料)

室内は土が乾燥しにくいので、やや小さめのサイズの鉢を利用するようにするとよいでしょう。

 

根腐れした株の土の配合

植物が根腐れを起こしてしまうと、土は湿っているのに、茎や葉が萎れた状態になります。

これは、土の中に余分な水分が停滞してしまい、根が酸欠になり、水分を吸収できなくなってしまうからです。

このような状態になった植物をそのままにしておくと、枯れてしまいますので、すぐに植え替えるようにしましょう。

  • 基本的な配合の土8
  • 軽石2(基本的な配合の土の、赤玉土の粒の大きさにあわせる)

鉢は一回り小さなものを利用するようにし、元肥は必要ありませんので入れないようにしましょう。

元肥を入れてしまうと枯れてしまいます。

 

 

植物に合わせて土をブレンドできるようになると、ますます植物を育てることが楽しくなるのではないでしょうか?

あなたも、土のブレンドについて理解して、楽しいガーデニングライフを送ってみませんか?

 

コメント