根鉢で、ぐるぐると根がまわった株をそのまま植え替えると、根腐れして枯れることがあります
鉢内で根が伸長し、鉢底に達すると根が伸びる場所を探すように根が鉢底の周囲を旋回しはじめます。
そのことを、根のサークリング現象と呼びます。
いわゆる、根詰まり状態になり、根が枝分かれできず木質化し、給水できなくなってしまいます。
このような状態になったら、植え替えのタイミングです。
一回り大きめの鉢を用意して、植え替えるようにしましょう。
この時に、サークリング状態になった根は切り取り、新しく新鮮な根が伸びてくるようにします。
ただし、どの程度サークリング現象が発生するのかは、植物の種類により異なります。
根が弱く、新たな根が再生しづらい植物では、無理に根のサークリングはとらず、軽く根をほぐす程度にします。
根をほぐすには、ポットから株を抜いて、根鉢の底からハサミやナイフなどで十文字に切り込みを入れます。その際、深く切り込みを入れないように注意します。
切り込みの入った箇所に指を入れて、やさしく根をほぐしていきます。
固まっている部分は、取り除いてから植え付けるようにします。
また、樹木などは、休眠期に根をほぐしてもよいのですが、生育期に根を触ってしまうと枯れたり傷んだりすることがあるので気を付けましょう。
また植え替える際には、根を乾燥させないように注意しましょう。
植え替える用土も、適度に湿らせてから利用すると根を傷めません。
それらの注意については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。
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