改良用土である腐葉土、ピートモスを選ぶ際の見分け方
基本用土に混合して通気性や排水性、保水性、保肥性を改良する改良用土である、腐葉土やピートモス。
色々なものが市販されていると思いますが、どのようなものを選べばよいのか、選ぶ基準をご紹介したいと思います。
良い腐葉土とは
腐葉土などの有機物は、土の中で微生物により分解されていきます。
その時、微生物は分解するためのエネルギーを必要とし、それを土壌中から吸収します。
十分に完熟した有機物では、それ以上熟する必要がありませんので、土からエネルギーを奪うことはありません。
しかし十分に完熟していない有機物が土に供給されると、土から分解のためのエネルギーを吸収します。
そのため、肥料分の一つである窒素源が土から奪われてしまいます。
そうすると、窒素飢餓といって、土の中の窒素分が不足する状況が起こってしまいます。
せっかく有機物を与えても、逆に窒素飢餓になり、植物が窒素不足で生育不足に
なってしまったのでは意味がありません。
ですので、市販されている腐葉土は、購入する際に熟度をよく確認するようにしましょう。
よく熟成した完熟した腐葉土は、ほとんどにおいがなく、葉の断片は1~2cmと小さく、黒い色をしており、ほどよい湿り気があります。
また完熟している腐葉土でも、細かすぎる腐葉土はみじんが多くなるので避けるようにします。
対して、未熟な腐葉土は十分に腐りきっていないため、原形を残したままの茶色の葉が多く含まれていたり、においもあったりします。
また、油脂分が多い松などの針葉樹の葉が含まれているものはよい腐葉土にはなりませんので、避けるようにします。
かさかさに乾燥してしまっているものも、避けた方がよいでしょう。
良いピートモスとは
適度に水分を含んだ、良いピートモスは、強く握ったときにやさしく跳ね返るゴムのような弾力があります。
一方、水もちが良すぎ水はけの悪いピートモスや、乾燥してしまって水をはじいてしまうピートモスは、強く握ると弾力が弱いので区別できます。
また、荒いピートモスは、鉢植えでは基本用土に混ざりにくいので避けるようにします。
ただし、庭土などの水はけの改良に利用するのは非常に適しています。
自分で用土をブレンドする際などに、腐葉土やピートモスを利用しようと考えているのなら、以上の点を参考にして購入してみてくださいね。
よい土を使えば、植物は元気に生き生きと育ってくれるでしょう。
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