アリッサムの育て方について
アリッサムはスイートアリッサムの名前でも親しまれている、枝先に4弁の小花をびっしりと咲かせ、こんもりと生い茂る姿が可愛らしい植物です。
横に広がる性質をもつため、グランドカバーに利用されたり、寄せ植えなどに利用されたりと人気があります。
花色は白、ピンク、紫など様々な色があり、スイートとつけられているように、ほんのりと甘い香りがし、花後に切り戻しをすると次々と花を咲かせてくれます。
スイートアリッサム(Sweet alyssum)という名は、甘い香りがあり、アリッサム属の花に似ていることに因んでいます。
アリッサム(alyssum)は、ギリシャ語のa(否定)とlyssa(狂犬病)からきており、狂犬病の薬として用いられていたことに由来します。
また和名では、庭薺(ニワナズナ)、匂薺(ニオイナズナ)で、葉がナズナの葉に似ていることからそう呼ばれています。
安価で手に入れやすく、高温多湿に弱いのですがその点を注意すればとても育てやすい花です。
アリッサムの土について
アリッサムは高温多湿を嫌い、乾燥には強い植物ですので、水はけと通気性がよく、適度な保水性を持つ土が適しています。
市販の培養土でも大丈夫ですが、自作する場合は、赤玉土6、腐葉土4の割合で配合します。
アリッサムの肥料について
植え付け時に、元肥として緩効性肥料を施します。
元肥については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。
花が咲いている間は、薄めた液体肥料を2週間に1回程度与えるようにします。
アリッサムの日当たりについて
日当たりがよく、風通しのよい環境を好みます。
アリッサムの水やりについて
アリッサムは乾燥を好み、高温多湿を嫌いますので水をやり過ぎないように
注意します。
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れる程度たっぷりと水を与えるようにします。
蒸れは株の痛む原因となります。
アリッサムの切り戻しについて
たくさんの花を長く咲かせてくれるアリッサムは、きれいな株姿を保つために、花がら摘みをこまめに行うことが重要です。
放置していると、株元が蒸れ枯れや病害虫の被害にあいやすくなります。
春に花が終わった後、5cmくらいに切り戻し、遮光して夏越しさせれば、また秋に花が咲き始めます。
アリッサムを育てる温度について
耐寒性が強く丈夫なアリッサムですが、霜に弱いので注意します。
暑さや湿気に弱いので、梅雨前に切り戻しを行い夏越しをさせる場合は遮光します。
アリッサムの病害虫について
若い苗では、加湿により苗立枯病が発生しやすくなりますので、風通しをよく保つようにします。
多湿になると、菌核病も発生しやすくなります。下の方の葉が黄色くなり、徐々に腐っていき、最終的には枯れてしまいますので、適宜切り戻しを行うようにします。
春先からアブラムシが発生するようになり、葉の養分を吸い取り株を弱らせてしまいます。
茎葉やつぼみにつくので、見つけたらすぐ駆除するようにします。
窒素分の多い肥料を控えることで、発生を減らすことができます。
ちょっとした注意事項を守れば、初心者でも簡単に育てられるアリッサム。
寄せ植えなどでかわいらしい鉢を仕立てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?
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