名前のとおり猫のしっぽのような花を咲かせる、丈夫で育てやすいキャッツテール
キャッツテールは、西インド諸島、ドミニカからハイチ原産の四季咲きの常緑多年草ですが、寒さに弱く10℃以上ないと越冬できないことから、日本では1年草の扱いとなっているようです。
名前の通り、猫のしっぽのような真っ赤な花穂を咲かせることから、キャッツテールと呼ばれています。
この雄花には花びらはなく、がくと長い雄しべだけがある小さな花が沢山集まり真っ赤な花穂になっています。
花穂の赤くふさふさしているものは、雄しべが長く伸びたものになります。
属名の学名Acalypha(アカリファ)は、古代ギリシャ名Acalepha(アカレファ)で、この花がイラクサに似ていることに由来しています。
英名では、飾り紐に似ていることからChenille(シェニール)と呼ばれ、その他にもSummer love(サマーラブ)炎のような尾という意味のFire tall(ファイアーテール)とも呼ばれています。
花期が長く、細い茎が地面を這うように横に広がる性質を持っているので、ハンギングやコンテナガーデンに向いています。
日光によく当ててやると、花色がより鮮やかになり、反対に日当たりが悪かったり、肥料が足りないと花穂が短くなる傾向があります。
その他、仲間に20~50cmの同じような形で大型の花をつける「フォックステール」という品種もあります。
キャッツテールの土について
水はけのよい保水性のよい土を好みます。
市販の培養土を利用するか、自作する場合には赤玉土7、腐葉土3の割合で混ぜたものを利用します。
それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
キャッツテールの肥料について
春から秋の生育中は、月1回程度を目安に置き肥をするか、もしくは月3回程度液体肥料を施すようにします。
キャッツテールの苗の選び方について
花穂の数が多く、花が茶色や黒に繁殖していたり、株が徒長しているものは避けるようにします。
葉が黄ばんだものは避けるようにしましょう。
苗の選び方についてはこちらでも紹介していますので、参考にしてみてください。
また苗の植え付け方についてのポイントは、こちらやこちらでも紹介していますので、参考にしてみてください。
キャッツテールの日当たりについて
キャッツテールは日光を好みます。
春から夏は日当たりのいい場所で、越冬させる場合には冬は室内で管理するとよいでしょう。
ただし、真夏の直射日光は葉焼けを起こす可能性がありますので、真夏のみ半日陰で管理するようにし、西日も避けるようにします。
日光が足りない場合には、株が徒長したり、赤い花穂の色がくすんだり花付きが悪くなってしまいますので、よく日光に当ててやりましょう。
キャッツテールの水やりについて
細かい根が多く、水を好む性質がありますので水を切らさないように注意しましょう。
水切れをしてしまうと、花が伸びなくなることがあります。
ただし、冬場は水を控えめにするようにします。
冬は地上部がなくなりますが、完全に乾燥させてしまうと枯死してしまいますので、冬は乾いてから2~3日経ってから水やりを行うようにします。
また、花穂に水がかかると花穂が伸びず、黒く変色してしまうことがありますので、水やりの際には花穂には水がかからないように注意しましょう。
雨の当たる場所は、花穂を傷める原因になりますので、なるべく軒下など水がかからない場所で管理するようにします。
キャッツテールの花がら摘みについて
古い花穂は早めに摘み取るようにしましょう。
そのままにしておくと、株が弱ったり、病気の原因になってしまうことがあります。
花穂を切る場合には、花穂から2節あたりを折って切り取るようにします。
キャッツテールの植え替えについて
鉢土の水が抜けにくくなったり、花付きが悪いなどの症状がでたら植え替えの時期あります。
キャッツテールは細かい根が多く、根詰まりを起こしやすい植物です。
5~6月の生育期間中が植え替えの適期となりますが、春から秋の生育期ならいつでも植え替えは可能です。
何年か上手に栽培すると、品種にもよりますが2mほどの大きさまで生長します。
キャッツテールの挿し木について
キャッツテールは、挿し木で増やすことができます。
挿し木の適期は、5~8月頃となります。
あまり気温が低いと、なかなか発根しません。
若すぎないよく充実した枝を選んで、10cm程度の長さに切り、30分ほど吸水させます。
その後、湿らせたバーミキュライトなどに挿し、風のあたらない半日陰で管理すると、約1か月ほどで発根します。
キャッツテールの切り戻しについて
枝が伸びすぎて株姿が全体的に乱れてきたら、春から秋にかけての生育期間中に切り戻しを行うようにします。
やや強めに剪定しても問題はありません。
上手く冬越しできた場合も、4~5月頃伸びすぎた枝をばっさり切り戻してやるときれいに株がまとまり、脇芽も出て更に大きく生長してくれます。
キャッツテールの温度について
キャッツテールは亜熱帯性の植物ですので、暑さ、乾燥には強いのですが、寒さには弱いという特徴がありますので、日本では1年草の扱いとなることがほとんどです。
最低気温が5℃を下回ると枯れてしまいますが、10℃以上に保つことができるようなら、越冬させることを鳩首して
キャッツテールの病害虫について
高温乾燥期にハダニが発生しやすくなります。
植物の葉から栄養を吸汁し株を弱らせますので、見つけ次第薬剤などで防除するようにします。
また茎や葉にカイガラムシが発生した場合には、古い歯ブラシなどでこすり落とすにしましょう。
また、低温気に多湿で肥料分が多い環境では、灰色カビ病が発生しやすくなりますので、風通しのよい場所で管理するようにしましょう。
名前の通り、猫のしっぽのような真っ赤な花穂を咲かせてくれるキャッツテール。
あなたもキャッツテールを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?
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