ガーデニングビギナーさんにもおすすめの、ある程度の暖かさがあれば一年中花を楽しめる、ゼラニウムの育て方

四季咲き性の花

丈夫で育てやすい、色々な種類のあるゼラニウム

ゼラニウムの葉は、葵(あおい)に似ていることから、異国の葵という意味の「天竺葵(てんじくあおい)」とも呼ばれています。

また英語では、ゼラニウムの果実の形は、コウノトリや鶴のクチバシに似ていることから、ギリシア語で鶴を意味するgeranosを由来とするGeraniumとなりました。

また学名のPelargoniumは、ギリシア語でコウノトリを意味するpelargoが由来となっています。

ゼラニウムには、2種類あり、ぺラルゴニウム属は300種類、フウロソウ属は400種類ほど存在します。

白、赤、黄色、ピンクなどの色とりどりの花色があり、葉は丸く香りのよいハーブとして分類されるゼラニウムもあります。

寒さにも強く、ガーデニングビギナーさんでも育てやすい人気の植物です。

 

 

 

ゼラニウムの種類について

ゼラニウムには、上記でも紹介した通り様々な種類が存在しています。

よく流通しているものとしては、以下のものが販売されています。

 

ゼラニウム

一般的には「ゼラニウム」というと、これを指します。

赤やピンクなどの、鮮やかな花色の華やかな花を咲かせます。

 

 

ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)

センテッドとは、香りがついたという意味ですので、別名「ニオイゼラニウム」とも呼ばれ、葉に香りを持つものを指します。

花は一般的なゼラニウムに比べると、小さく素朴な印象です。

種類によって、ローズゼラニウム、レモンゼラニウム、ライムゼラニウム、ハーブゼラニウム、ジンジャーゼラニウム、モスキートゼラニウム、イングリッシュゼラニウム、ペパーミントゼラニウムなど多くの種類があります。

 

アイビーゼラニウム

葉がアイビーのような見た目、質感をしており、別名ツタバゼラニウムとも呼ばれています。

 

 

ペラルゴニウム

ゼラニウムの仲間の中でも、花色や咲き方が豊富で鮮やかです。

一般的なゼラニウムが四季咲きなのに対して、ペラルゴニウムは一季咲きで、耐暑性と耐寒性にややかけます。

ぺラルゴニウム属の中では、センテッドゼラニウムとペラルゴニウムで大別されます。

 

モミジバゼラニウム

葉が紅葉のように色づいており、葉が緑の縁取りに赤い褐色が中央に入っています。

葉を鑑賞することを目的とした、ゼラニウムです。

 

 

ゼラニウムの土について

ゼラニウムはとても丈夫で育てやすい植物ですが、風通しがよく乾燥した場所を好みます。

土も水はけのよい土を好みます。

市販の培養土を利用するのが簡単で便利ですが、自作する場合には、赤玉土7、腐葉土3を混ぜたものを使用します。

それぞれの土については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

 

 

ゼラニウムの肥料について

ゼラニウムは春から秋にかけて長い期間花を咲かせますので、生育期には液体肥料を1~2週間に1回程度を目安に与えるようにします。

植え付けや植え替えの際には、緩効性肥料を元肥として混ぜ込むようにします。

 

 

ゼラニウムの苗について

ゼラニウムは苗を購入して育てるのが一般的です。

苗は一年中出回っていますが、真夏と冬を避けた3~5月と9月頃が苗の植え付け適した時期です。

苗を購入する際には、葉が枯れたり変色しているものは避け、株のしっかりした病気のないものを選ぶようにしましょう。

 

 

ゼラニウムの日当たりについて

ゼラニウムは夏の高温多湿が苦手ですので、夏場は涼しい風通しのよい場所で管理うようにします。

気温が25℃以上の環境では、株が弱ったり、葉が落葉していまったりすることがありますので遮光するなど暑さ対策をしてやるようにします。

また、極端な寒さも苦手です。

冬場は軒下など、霜のおりない場所で管理するか、寒冷地であれば室内で管理するようにしてやりましょう。

 

 

ゼラニウムの水やりについて

ゼラニウムは過湿が苦手で、乾燥気味な環境を好みます。

土の表面が乾燥してから、鉢底から水が流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

特に冬場は水の吸収力が衰えているため、土の表面が乾いてから2~3日程度たってから水やりを行うようにすると根腐れを防ぐことができます。

 

 

ゼラニウムの切り戻しについて

鉢植えなどで株が大きくなってしまった場合、バランスも悪くなってしまいますので毎年切り戻しを行うようにした方がよいでしょう。

切り戻しの位置としては、節の少し上をカットするようにします。

新しい芽は、その節のところから出てきますので、剪定する高さはそれを基準に決めるとよいでしょう。

かなり短めに切り詰めても大丈夫ですし、切った枝は挿し木として利用することもできます。

ゼラニウムが苦手な、夏前に切り戻しを行うと、株が蒸れるのを防いで夏越ししやすくなります。

 

 

 

ゼラニウムの花がら摘みについて

小花が咲き終わるごとに手で摘み取るようにします。

黄色くなってしまった葉や枯れた葉なども、適宜取り除いて病気を防ぐようにします。

株全体の花が咲き終わったら、その茎を株元から切り取ってやるようにします。

 

 

ゼラニウムの植え替えについて

特に鉢で育てている場合、1年から2年に一度は植え替えをするようにします。

根詰まりを起こして、枯れてしまう場合もありますので注意します。

 

 

ゼラニウムの挿し木について

ゼラニウムを増やす方法としては、挿し木が一般的です。

挿し木は1年を通して行うことができますので、株を増やす方法としては初心者にもおすすめの方法です。

その中でも特に成功しやすいのは、春か秋となります。

挿し木には、10cm程度に切り取った元気な枝を利用します。

切り取った枝の葉は、2~3枚程度残して後は取り除き、半日から2日程度切り口を乾燥させます。

乾燥させた枝を、挿し芽の土もしくは赤玉土小粒を湿らせた土に挿し、やや乾燥気味に管理するようにすると発根してきます。

鉢上げは、1か月から1か月半程度たってから行うようにします。

 

 

ゼラニウムの温度について

ゼラニウムは高温多湿な環境を嫌います。

気温が25℃以上の場所では、株が弱って夏越しできない場合もありますので、風通しのよい涼しい場所で管理するようにします。

また、冬場も霜にあたると枯れてしまう場合がありますので、軒下などで管理してやるようにし、寒冷地では冬場は室内で管理してやるようにします。

 

 

 

ゼラニウムの病害虫について

多湿な環境では、葉や茎が溶けるように腐る灰色カビ病が発生しやすくなりますので、風通しのよい場所で管理するようにします。

葉や花びらがモザイクのような模様が出てしまった場合は、他にウイルスが感染しないように発見したら早めに取り除くようにしましょう。

ゼラニウムは害虫がつきにく植物ですが、ヨトウムシやアブラムシが発生する場合があります。

見つけ次第、手で取り除くか殺虫剤を散布して防除するようにしましょう。

 

 

過湿に気を付ければ、ガーデニングビギナーさんでも、とっても育てやすいゼラニウム。

種類も豊富に揃っていますので、お気に入りを見つけてあなたもゼラニウムを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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