クリスマスローズの育て方について

秋冬見頃の花

クリスマスローズの育て方について

クリスマスと名前についていますが、実はクリスマス頃にはまだまだ固い蕾の状態です。

何故クリスマスローズという名前がついたのかというと、クリスマスローズには多くの品種がありますが、その中の「へレボルス・ニゲル」という原種からきています。

「へレボルス・ニゲル」は、ヨーロッパでは花が少なくなる12月末頃、クリスマスの頃に花を咲かせました。

そこから「クリスマス頃に咲くバラ」という意味で「クリスマスローズ」という名称で呼ばれるようになったといわれています。

しかし名前にローズとついていますが、バラではありません。

古くからニゲルという本来の名前とは別のクリスマスローズと呼ばれていますが、このヘレボルス・ニゲルはキンポウゲ科の植物です。

クリスマスローズは無茎種(茎がなく根茎から葉柄と花柄が別々に伸びる)のヘレボルスで、無茎種の原種を交雑させた園芸種を指します。

とても人気の高い植物で、色々な種類があります。

一重から半八重咲(セミダブル)、八重咲(ダブル)のものがあり、花色も暗い黒から明るい白、単色から複色までバリエーションが豊富ですので、好みの花を探す楽しみがあります。

種から育てた株は、一株ごとに花色が違うものになるので育てる楽しみも増えますよね。

 

クリスマスローズの土について

水はけ、水もちのよい土が適しています。

市販の培養土でも大丈夫ですが、自作する場合は、赤玉土4、軽石3、腐葉土3を混ぜます。

 

クリスマスローズの肥料について

植え付けの際に緩効性の元肥を与えます。

元肥については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

10月と12月、2月に緩効性肥料を施し、10月から4月の間は液肥を月に2~3回与えるようにします。

生育時期に合わせた肥料について、こちらも参考にしてみてください。

 

クリスマスローズの苗の選び方

1月半ばころから販売されるようになります。

育てやすさでは、ハイブリッド(交配種)がおすすめです。

原種はニゲル、アゥグチフォリウスなど開花まで年月がかかるものが多いので、少し慣れてから挑戦するとよいと思います。

苗の購入は、花を見るまで1年以上かかる1年目の株よりも、すでに花をつけた開花株を購入するのをおすすめします。

年末までに選ぶ際には、葉が極端に多い株は避け、葉の数が少なくとも大きく展開した株を選ぶようにします。植え付けの適期は10月から3月です。

クリスマスローズは他の植物と異なり、あまりにも葉の多い株は花が咲くまで時間がかかることが多いので、選ぶ際には注意するようにします。

そして、購入したらすぐにきちんと鉢に植え替えるようにします。

1月から2月はじめころの開花株の場合は、ハウス内で管理されていたものが多いので、購入後は冷たい強風や霜があたらないように注意します。

また購入したらすぐに、根鉢を少し崩し一回り大きな鉢に植え替えるようにします。

 

クリスマスローズの日当たり

元々落葉樹の下のような、秋から冬によく日が当たる半日陰を好みます。

寒さには強いのですが霜にあたると痛みます。

また、暑さに弱いので夏は風通しのよい日陰で管理するようにします。

 

クリスマスローズの水やりについて

生育期にあたる10月から5月までは、土の表面が乾いたらたっぷりと鉢底から流れる程度水やりをするようにします。

冬は土の凍結を避けるため、晴れた日の午前中に行うようにします。

6月から9月は高温多湿になるため根腐れを起こしやすい時期ですので、乾燥気味に育てるようにします。

 

クリスマスローズの肥料について

植え付けの際に緩効性肥料を施すようにします。

開花前後に置き型肥料や液体肥料を与えるようにすると、花付きがよくなります。

休眠期になる夏は、肥料は必要ありませんので与えません。

追肥を行う際には、中耕や土寄せを行うようにすると、株に良い効果があります。

中耕や土寄せについては、こちらで詳しく説明していますので、よければ参考にしてみてください。

クリスマスローズの花がら摘みについて

花は1か月ほど咲き続け長持ちします。

3月下旬に花がらを株元3cm程度でカットし、新芽にしっかりと日光を当て株の成長を促すようにします。

株の半分ほどの花が結実した頃に全ての花をカットすると、株が弱るのを防げます。

カットした花は、切り花として楽しめますが、クリスマスローズは水あげが悪い品種ですので、湯切りを行うようにすると長く花を楽しめます。

湯切りは、カットした部分を熱湯で1~2分ほどつけ、そのあと水に入れる方法になります。

 

 

クリスアスローズを育てる温度について

寒さには強いのですが、霜にあたると株が痛みますので注意します。

高温多湿には弱いので、夏場は風通しの良い日陰で夏越しさせるようにします。

 

クリスマスローズの病害虫について

高温多湿の環境におくと、灰色カビ病、立枯れ病などにかかりやすくなります。

古い葉はカットし、株元の風通しをよくして病気を予防するようにします。

 

クリスマスローズの古葉とり

秋に新芽が展開し始めたら、古い葉を株元から切り取るようにします。

古い葉は、新しい葉に比べて固くてゴワゴワしているのでそれで判断します。

古葉とりは11月から12月が適期です。

古い葉をカットするのは、新芽に光があたるようにし、新しく柔らかい葉を古く固い葉がこすれて痛めるのを防ぐ目的で行います。

また、枯れたり痛んだ葉は、病気が他に広がるのを予防するために見つけ次第カットするようにします。

 

 

花色などの種類が豊富なクリスマスローズ、色々と集めてみたくなりますよね。

とても人気で、ホームセンターや種苗店などでもたくさん販売されていますので、クリスマスの頃、美しい花で楽しませてくれるクリスマスローズを育てて楽しんでみませんか?

 

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