花期が長く華やかな、ビギナーさんにもおすすめのガーベラの育て方

四季咲き性の花

四季咲き性で特に春、秋に多く開花する華やかな花、ガーベラ

ガーベラは、キク科の多年草でまっすぐ伸びた花茎から5~10cm程度の花をたくさん咲かせてくれます。

南アフリカに自生していた野生のタンポポを品種改良して作られ、その華やかな見た目から、特に1950年代から急速に世界各国で生産が急拡大されました。
切り花として活用される大輪のものから、ミニガーベラと呼ばれる3cmほどの改良種まで、約2,000種を超えるといわれる多彩な品種が流通しています。

ガーベラという名前は、ドイツの自然科学者Gerber(ゲルバー)が由来といわれています。

花は赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、紫など豊富な色が揃っており、春と秋の2度開花を楽しめる四季咲き性の特徴があります。

花は、一重咲きと八重咲きがあり、花が長持ちすることからフラワーアレンジメントとしてもよく利用されています。

比較的育てやすく、冬は地上部分は枯れてしまいますが、寒冷地以外なら放っておけば翌年の春には再び芽を出してくれるので、ガーデニングビギナーさんにもおすすめの植物です。

 

 

 

ガーベラの土について

ガーベラは、水はけのよい土を好みます。

市販の培養土を利用すると簡単です。

自作する場合には、赤玉土5、腐葉土3、パーライト2を混ぜた土を利用するとよいでしょう。

それぞれの土については、こちらで紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

ガーベラに肥料について

植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜてやるようにします。

肥料を好む植物ですので、開花期間中は2週間に1回程度を目安に、液体肥料を与えるようにします。

 

 

 

ガーベラの苗の選び方について

なるべく新芽やつぼみの多くついた、葉の緑が濃い、病害虫の被害のないものを選ぶようにします。

植え付ける際には、株元の芽が土に埋まらないように盛り土したところに浅植えするようにするとよいでしょう。

苗の選び方についてはこちら、苗の植え付け方についてはこちら、植え付けの際の注意点についてはこちらのことも紹介していますので、よければ参考にしてみてください。

 

 

 

ガーベラの種まきについて

ガーベラは、種まきでも増やすことができます。

ガーベラの種は、タンポポのような綿毛をつけた小さな種を付けます。

種は傷みやすいので、確実に育てたいなら苗を利用する方が簡単で確実です。

種まきの発芽適温は、20~25℃となり3~4月頃が適期となります。

4~5日で発芽し、4~5か月で花が咲きます。

種まきについては、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

ガーベラの植え替えについて

ガーベラはとても生長が早いので毎年植え替えを行うようにします。

花付きの苗を購入した場合にはそのまま育てて、春に一回り大きな鉢に元肥を与えて、浅めに植え付けてやるようにしましょう。

 

 

 

ガーベラの日当たりについて

ガーベラは戸外で管理することができますが、花や蕾は雨に弱く、濡れると腐ってしまうこともありますので濡らさないように注意しましょう。

日光を好むので、日当たりのよい、風通しのよい場所で管理するようにしましょう。

真夏の高温の時期には、風通しのよい明るめの半日陰で管理してやるとよいでしょう。

十分な日光と、温暖な気温を好みます。

日当たりが悪いと、葉が茂るだけで花が咲きにくくなりますので、葉を少し整理して花芽がつく中心部によく日を当てるようにしましょう。

 

 

 

 

ガーベラの水やりについて

土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

過湿を苦手としますので、水やりのし過ぎは根腐れの原因となるので、乾燥気味に育てるようにするとよいでしょう。

花、葉、茎には水がかかってしまうと腐ってしまうことがありますので、水やりの際にも水がかからないように注意します。

また、梅雨時期は雨のかからない場所で管理するなどの工夫が必要です。

 

 

ガーベラの花がら摘みについて

ガーベラは花期が長いので、こまめに花がらを取り除いてやるようにしましょう。

花茎は途中で切り取るのではなく、根元から折るように抜き取るとよいでしょう。

ガーベラは花がらと古葉をとる以外は、剪定を必要としません。

 

 

 

ガーベラの株分けについて

ガーベラを増やす場合には、株分を行うようにします。

茎を切ってもそこからは発根しないので、挿し木など他の植物で利用できる方法では増やせません。

株分の適期は、3~4月もしくは9~10月頃の花がまだついていない時期に行うようにします。

もし植え替えする予定があるなら、その際に株分けも一緒に行うようにするとよいでしょう。

 

 

 

ガーベラの温度について

ガーベラは日当たりがよく、風通しのよい温暖な環境を好みます。

栽培適温は、10~20℃で、気温が0~5℃では花や葉が枯れて休眠状態になります。

また夏場も30℃前後になると葉が枯れてしまいますので、明るい日陰の涼しい場所管理するようにしましょう。

 

 

 

ガーベラの病害虫について

ガーベラは、アブラムシ、うどんこ病、白絹病などにかかることがあります。

いずれの場合も古い葉や花がらをこまめに取り除き、蒸れないようにしてやると予防になります。

アブラムシは春気温が高くなってくると葉の裏などに発生し、吸汁して株を弱らせますので、見つけ次第薬剤を散布するなどして駆除しましょう。

うどんこ病は春と秋に発生しやすく、かかると株が白く粉をふいたようになりますので早めに防除します。

白絹病は6月から9月頃によく発生し、根と茎にカビ(糸状菌)が網のように張り立枯れてしまうものです。

罹ってしまった場所は、低温の冬も土の中などで越冬してしまうので、取り除き捨てるようにします。

 

 

 

華やかな花を長く咲かせてくれる、花色も豊富なガーベラ。

最近では、バラと同じく青い色も開発され、レインボーガーベラと呼ばれる品種も流通しています。

あなたも美しいガーベラを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?

 

 

 

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