もふもふとした苔のような見た目のアイリッシュモス(サギナ、モフリッチ)の育て方

観葉植物、多肉植物、花木

アイリッシュモスとも呼ばれるけれど、モス(苔)ではないナデシコの仲間、ふわりとした姿がかわいいモフリッチ

モフモフなルックスで「アイリッシュモス」「スコッチモス」とも呼ばれるサギナですが、実は苔(モス)ではなく、ナデシコ科サギナ属の常緑性多年草になります。

草丈は10cm程と低く、やわらかい葉をたくさん茂らせます。

葉は、ライトグリーンと濃い緑色の2種類があり、5~8月になると可愛らしい小さな花を密に咲かせます。

日本に自生する「ツメクサ」の仲間で、5弁の花をよく観察してみると細い爪の形をしていることから、「小さな爪痕」との花言葉がついています。

ふわりとした姿から「モフリッチ」の流通名でも親しまれ、英名の「パールワート」は、小さく点々と咲く花が真珠に似ていることから名づけられました。

涼しく乾燥した環境を好み、高温と直射日光に弱い性質がありますので、よく茂ったシンボルツリーの下草などグランドカバーに向いています。

観葉植物としても扱われており、その可愛らしい姿からトピアリー風やミニ盆栽風に仕立てて室内で楽しまれたりもしています。

 

 

 

アイリッシュモスの土について

市販の培養土を使用しても構いませんが、自作する場合には、赤玉土5、腐葉土2、川砂2、ピートモス1の割合で混ぜたものを使用するようにします。

それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

アイリッシュモスの肥料について

3~4月と10~11月の年2回、薄めた液体肥料を水やりの代わりに与えるか、ゆっくりと効く緩効性肥料を規定量よりも少なめに与えるようにします。

 

 

アイリッシュモスの植え付け、植え替えについて

アイリッシュモスの植え付け、植え替えの適期は3~5月もしくは9~10月になります。

植え替える際には、鉢植えでは一回り大きな鉢に植え替えてやるようにします。

植え替える際には、傷んだ根を取り除き、根をほぐしてやりましょう。

植え付けの際のポイントについては、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

植え付け直後に水やりを行った後は、2週間程度水やりを控えるようにすると根腐れを防ぐことが出来ます。

地植えでは、高温と直射日光に弱いので、風通しと水はけのよい半日陰を選んで植え付けてやるようにしましょう。

 

 

 

 

アイリッシュモスの日当たりについて

アイリッシュモスは、耐寒性がありますが、高温多湿と真夏の直射日光に弱い性質を持っていますので、特に夏場は風通しがよい半日陰の涼しい場所で管理するようにします。

しかし、基本的には日光を好み、日当たりが少ない環境では徒長する傾向にありますので、真夏以外は日当たりのよい場所で管理してやりましょう。

地植えの場合には、シンボルツリーの下など影のある場所が向いています。

 

 

 

アイリッシュモスの水やりについて

高温多湿に弱く、乾燥気味な環境を好みます。

風通しと水はけのよい環境で管理するようにし、気温が低くなる時期は休眠により水をあまり欲しがりませんので、気温が10℃を下回る時期には、土の表面が完全にンそうしてから2~3日後に水やりを行うようにします。

アイリッシュモスを乾燥気味に管理し、樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げることが出来ます。

成長期になる春から秋には、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

また、乾燥を防ぎ害虫を予防する意味でも、一日1回程度を目安に葉水をするようにするとよいでしょう。

 

 

 

 

アイリッシュモスの株分けについて

アイリッシュモスは、株分けで増やすことができます。

植え替えの際に、株分けを行うようにします。

 

 

 

アイリッシュモスの剪定、切り戻しについて

蒸れを苦手としていますので、茎が伸びて株が蒸れるようになれば季節に関係なく定期的に短く刈り込んでやるようにします。

鉢植えでは、短く刈り込んで丸い形に仕立てると可愛らしい姿を楽しむことができます。

地植えの場合は、茂り過ぎている場所をこまめに切り落としてやると、見た目が整います。

 

 

 

アイリッシュモスの温度について

高温多湿が苦手ですので、風通しのよい場所で管理するようにします。

夏の直射日光は苦手ですので、半日陰で管理してやるようにしましょう。

耐寒性は強いのですが、-5℃を下回ると枯れてしまいますので、その場合には室内に取り込むなどして冬越しさせてやりましょう。

 

 

アイリッシュモスの病害虫について

高温多湿が苦手ですので、真夏以外は日当たりのよい風通しのよい場所で管理するようにします。

乾燥した環境では、ハダニなどが発生することがありますので、毎日葉水をしてやるようにすると予防になります。

アブラムシやハダニが発生した場合には、早めに薬剤を散布するなどして防除するとよいでしょう。

 

 

 

 

ふわふわとした可愛らしい姿のアイリッシュモス。

グランドカバーや丸く刈り込んで鉢で楽しむなど、色々と楽しむことができます。

あなたも、アイリッシュモスを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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