ハートの形の葉が可愛い、ビギナーさんにもおすすめ、ハートカズラの育て方

観葉植物、多肉植物、花木

強健で育てやすい、耐陰性もあるハートカヅラ

ハートカヅラは、南アフリカ原産のセロペギア属ガガイモ(キョウチクトウ)科のつる性常緑多年草の多肉植物になります。

ハート型の葉は、大きさ1~2cmで濃い緑色、葉脈が灰白色に染まっています。

つるを挟んできれいに左右1枚ずつ同じ感覚につく特徴があり、生長したつるは放っておくと2m近くにまで伸びることもあります。

夏には、棒状のユニークな形をした赤紫色の花を咲かせます。

花は、茎(基部)が細長く少し膨らみ、先端には5つに裂けながら先端ではくっついています。

表面に毛が生えているのも特徴です。

葉がハートの形から「ハートカヅラ」と呼ばれ、他にも「ラブチェーン」「セロペキア」「ハートバイン」「ロザリーバイン」「ストリングオブハーツ」「愛の鎖(アイノクサリ)」とも呼ばれています。

 

 

 

ハートカヅラの土について

多肉植物ですので、水はけのよい土を好みます。

市販の多肉植物の土を使用するか、自作する場合は、赤玉土6、腐葉土2、パーライト2の割合で混ぜたものを使用するようにします。

それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

ハートカヅラの肥料について

ハートカヅラは、肥料が多いと根腐れを起こしやすくなりますので、肥料は少なめに与えるくらいでよいでしょう。

生育期の春から秋の間に、月に1回程度を目安に薄めた液体肥料を少量施すようにします。

 

 

ハートカヅラの植え付け、植え替えについて

ハートカヅラの植え付けの適期は、5~7月になります。

苗を選ぶ際には、害虫のついていない元気な株を選ぶようにします。

苗の選び方についてはこちら、苗の植え付けの際に気を付けるとよいポイントについてはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

ハートカヅラは生命力旺盛な植物でどんどん育ちますので、年に1回程度、もしくは根鉢が回ったら植え替えてやるようにします。

 

 

ハートカヅラの日当たりについて

ハートカヅラは、日当たりのよい場所で管理するのが一番ですが、耐陰性もありますので明るい日陰などでも十分に育ちます。

しかし、長期間の日光不足は落葉の原因になりますので、なるべく日光に当ててやるようにしましょう。

風通しの悪い環境を嫌いますので、風通しのよい場所で管理するようにしましょう。

 

 

 

ハートカヅラの水やりについて

ハートカヅラは多肉植物ですので、水やりをし過ぎると根腐れを起こす可能性が高まりますので、注意が必要です。

夏場は土が乾いていればしっかりと水やりをするようにします。

冬場は、土が乾燥してから数日たってから水やりを行うようにします。

葉が乾燥していて、土が湿っている場合には葉にだけ霧吹きで葉水をするとよいでしょう。

 

 

 

ハートカヅラの挿し木、株分け、ムカゴ(胎芽)について

ハートカヅラは、挿し木、株分け、ムカゴで増やすことができます。

いづれも適期は5~7月頃となります。

挿し木は、健康で元気なハートカヅラのつる部分を2~3節カットし、先端部分にある葉を数枚残してあとは全て取り除きます。

土を乾燥させないように水やりを行いながら管理すると、1~2ヶ月程度で根が生えてきます。

挿し木の鉢や土については、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

株分けは、植え替えを行うタイミングで大きくなった株を数株に分けるようにします。

株分けした直後は、乾燥気味にするようにし、だんだんと水やりの回数を増やしてようにします。

ムカゴ(胎芽)とは、つるの節の部分に形成される丸く膨らんだものを指します。

このムカゴが発生している時には、葉を数枚ほど必ず付けた状態でムカゴを切り離すようにします。

そうして、ムカゴの頭部分が土の上からでているように深さを考えて植え付けてやるようにすると、根が出てきて新しい株になります。

 

 

ハートカヅラの温度について

ハートカヅラを冬越しさせるには、3~5℃程度の気温が必要ですが、理想としては8~10℃程度で管理するのが理想的です。

冬に霜に当たるとすぐに枯れてしまいますので、戸外よりも室内に取り込んでやるようにするとよいでしょう。

強い風が吹く場所でも、つるが細い為簡単に切れてしまいますのでそのような場所も避けた方が無難です。

耐暑性は高いのですが、真夏の直射日光は強すぎるので、真夏は明るい日陰で管理するようにするとよいでしょう。

耐陰性もあり、明るい日陰でも大丈夫ですが徒長気味に育ちますので、なるべく日光に当ててやるようにしましょう。

 

 

 

ハートカヅラの病害虫について

ハートカヅラは、春から秋にかけて風通しの悪く、乾燥し過ぎた状態でカイガラムシやアブラムシが発生することがあります。

カイガラムシが発生すると樹液を吸われて、株が弱り枯れてしまうことがありますので、見つけ次第古い歯ブラシでこすり取るか、薬剤を散布して防除するようにします。

極端に乾燥している時などは、葉水をして発生を予防するのもよいでしょう。

 

 

 

 

ハート型の葉が可愛らしく、個性的なハートカヅラ。

育て方も難しくなく、窓辺で飾ったり、つるを活かして飾ってみたりと色々と楽しむことができます。

他の植物との寄せ植えにも合わせやすく、ガーデニングビギナーさんにも育てやすいおすすめのハートカヅラを、あなたも育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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