ビギナーさんにも育てやすいお日様が大好きな夏の花、ガザニアの育て方

春夏見頃の花

太陽に向かって真っすぐ花を咲かせる、ガザニア

ガザニアは南アフリカ原産とされる、キク科ガザニア属に分類される、半耐寒性の多年草です。

元々は寒さに弱く冬には枯れてしまう一年草の扱いでしたが、最近では品種改良が進み寒さに強い多年草の品種も流通しています。

「笑顔で答える」という花言葉がるように、太陽に向かって真っすぐ大きな花を、5月頃から10月頃まで長く花を咲かせてくれます。

鮮やかな模様と長い葉が特徴で、開いた花はしっかりとしていて、色もはっきりとしているので存在感があります。

晴れた日中によく花が開きますが、夕方や曇りの日には閉じてしまう性質があります。

明治末期頃、鑑賞用として日本に渡ってき、約40種類ほどあるといわれています。

和名では、様々な花の色や形が勲章を象ったものに似ていることから「勲章菊」とも呼ばれ、英語では、ガザニアの他にTreasure fiower(宝の花)とも呼ばれています。

ガザニアという花名は、ギリシャ人の翻訳家「ガザ」という名に由来しています。

古代ギリシャの書物をラテン語に翻訳し、古代ギリシャ哲学者で「万学の祖」と呼ばれるアリストテレスの文献なども翻訳した人物です。

 

 

 

ガザニアの土について

水はけのよい土を好みます。

市販の培養土を使用する時は、川砂やパーライトを混ぜて水はけをよくするようにし、自作する場合には、赤玉土5、腐葉土3、川砂2を混ぜて使用するようにします。

それぞれの土については、こちらで紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

ガザニアの肥料について

植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。

花が咲き始めたら、10~15日に1回程度、液体肥料を与えるようにします。

花が咲き終わった後は、肥料を与える必要はありません。

ガザニアの開花期間は、春から秋までと長く、次々と花を咲かせてくれますので、花付きを保つためにも肥料切れを起こさないようにしましょう。

 

 

ガザニアの苗について

苗は、3~5月頃適期がとなります。

9~10月頃に植え付けることも可能ですが、寒さに弱い苗の状態で冬越しすることになり、しっかりとした霜よけなど防寒対策が必要となります。

 

 

 

 

ガザニアの種まきについて

ガザニアの種まきは、4月下旬から5月頃、もしくは9月頃が適期となります。

ガザニアの種は光に弱く(嫌光性種子)、日光が当たっていると発芽しにくくなりますので、種が隠れるように覆土するようにしましょう。

種まきをして約1週間ほどで芽が出てきます。

葉が3枚以上に増えてから鉢上げするようにしましょう。

ガザニアは横に大きく広がって生長する性質を持っていますので、株と株の間は20cm程度空けるようにして植えるとよいでしょう。

 

 

ガザニアの日当たりについて

ガザニアはとても太陽が好きな植物です。

よく日光の当たる、風通しのよい場所で管理するようにします。

夏の日差しが強い時期だけは、明るい日陰や半日陰に置いてやるようにします。

 

 

 

 

ガザニアの水やりについて

ガザニアは過湿な環境を嫌いますので、よく日の当たる風通しのよい場所で管理するようにします。

水やりは、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出る程度たっぷり水やりを行うようにします。

冬の生育が鈍くなる時期には、水を吸い上げる力も弱くなりますので、土の表面が乾いてから2~3日後に水を与えるようにします。

 

 

ガザニアの温度について

ガザニアの開花時期は春から秋頃までと長期間におよびます。

生育の適温は、20~23℃程度です。

種が発芽するには、15~20℃程度を必要とします。

ガザニアはあまり耐寒性の強い植物ではありません。

品種改良された冬越しできるものでも、霜には当てないように管理してやりましょう。

株元にマルチングなどして防寒対策するか、室内に取り込んでやるとよいでしょう。

真夏の高温になる時期には、明るい日陰か、遮光して、高温と加湿にならないように気を付けてやります。

 

 

 

ガザニアの切り戻しについて

梅雨時期に葉を茂らせたままにしておくと、風通しが悪くなり、病害虫を引き起こす原因になってしまいますので、込み合っている葉や茎は切り取るようにしてやりましょう。

また、咲き終わった花も種をつけようと株から栄養を奪いますので、枯れたら付け根から摘み取ってやるようにしましょう。

 

 

ガザニアの挿し木、株分けについて

3~5月、9月に挿し木、株分けを行うことができます。

株が古くなり花付きが悪くなった時には、株分けをして増やしてやるようにするとよいでしょう。

植え替えのタイミングで、1株に芽が3~4個程度つくように根元を手で裂いて分けてやります。

手でうまく分けられないときは、清潔な刃物を利用するようにします。

挿し木は、枝を芽の先から5~10cm程切って使用します。

株元に近い枝の方が発根しやすいので、なるべく株元の枝を利用するようにします。

切った枝は下の方の葉を切り落とし、湿らせたバーミキュライトなどにさします。

土が乾かないように管理し、十分に根と葉が育ったら鉢上げするようにしましょう。

八重咲の品種は種ができませんので、挿し木で増やす方法が一般的です。

種まき、挿し木についてはこちらでも紹介していますので参考にしていみてください。

 

 

 

ガザニアの病害虫について

ガザニアは過湿が苦手ですので、風通しのよい環境で育てて元気な病気になりにくい株になるようにしましょう。

ガザニアを育てる上での注意すべき害虫としては、ハマキムシやアブラムシになります。

ハマキムシはハマキガの幼虫で、糸を使って葉を内側に巻いてすみつき、葉や芽などを食べてしまいます。

アブラムシは茎や葉など広い範囲にあらわれ、放っておくと栄養を奪ってしまいますので、害虫を見つけたらすぐに薬剤などを利用して駆除するようにしましょう。

風通しが悪い環境でアブラムシなどは増える傾向がありますのえ、葉が茂っている時などは剪定するなどして環境を整えてやるとよいでしょう。

また気温が高く乾燥して環境が続いた場合には、うどんこ病を発生することがあります。

土の中のカビ菌が植物にすみつき、葉の表面を白い粉が覆ったようにして光合成を阻害します。

症状の出た葉などを見つけた場合はすぐに葉を取り除くようにし、薬剤を散布するなどして感染の拡大を防いでやりましょう。

 

 

お日様が大好きで、鮮やかな花を咲かせてくれるガザニア。

あなたもガザニアを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?

 

 

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