真夏でもツルを伸ばしよく開花してくれる、マンデビラ(ディプラデニア)の育て方

春夏見頃の花

熱帯原産で暑さに強いつる性のマンデビラ(ディプラデニア)

マンデビラは、中南米原産で約100種が分布しているといわれるつる性の小低木になります。

キョウチクトウ科マンデビラ(チリソケイ)属に分類され、かつては「ディプラニア」という名で流通していました。

マンデビラは、19世紀のブエノスアイレス駐在大使の「H Mandevilla(H マンデビラ)」に因み、ディプラニアという名は、ギリシャ語のDiplos(2つの)と、Aden(腺)に由来し、雄しべに2つの腺があることに因んでいます。

和名では「チリソケイ」と呼ばれ、原産地の一つである「チリ」と、「ソケイ」の花に似ていることからそう呼ばれているようです。

樹高は30~300cmほどで、真夏の暑い時期にどんどんつるを伸ばし、先端の茎にいくつもの花を咲かせます。

花びらは5枚で外側に少しひねったような形をしています。

開花期が春から秋までと長いことが特徴で、1つの花は1週間以上咲き続けます。

楕円形の葉は濃い緑色をしており、表面には艶があります。

花色は、ピンク、白、ピンクなどがあります。

つる性の植物のため、ネットに絡ませて緑のカーテンとしたり、あんどん仕立ての鉢植えとして楽しまれています。

またつるがそれほど伸びない品種などは、支柱なしの鉢物や花壇などにも利用することが出来ます。

 

 

 

 

マンデビラの土について

過湿にすると立ち枯れを起こしやすいので、水はけのよい土を利用するようにします。

自作する場合には、赤玉土7、腐葉土3の割合で混ぜたものを利用するとよいでしょう。

それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

マンデビラの肥料について

春から秋の成長期に緩効性の置き肥を与え、よく開花している時には1週間に1回程度を目安に液体肥料を与えるようにするとよいでしょう。

またマンデビラは、普通の植物とは近い窒素分が多い肥料を好みます。

そのため、窒素分が多い肥料を与えるようにするとよいでしょう。

 

 

マンデビラの植え付けについて

マンデビラの苗を植え付ける適期は、5~6月頃になります。

苗を選ぶにはこちら、苗の植え付けについてはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

地植えにもできますが、8℃以上気温がないと枯れてしまいますので地植えでは1年草と割り切って育てる必要があります。

長く育てたい場合には、鉢植えでの管理がおすすめです。

根詰まりを起こすと生育が衰えて開花しなくなってくるので、鉢が小さい場合は鉢増しを随時行うようにするとよいでしょう。

大きすぎる鉢に植え付けると過湿によって立ち枯れを起こしてしまいやすくなりますので、注意するようにしましょう。

また、冬越しした株は春先に根鉢を1/2~1/3程度落として新しい用土に植え替えを行うようにするとよいでしょう。

 

 

 

 

マンデビラの挿し木について

マンデビラは、5~9月に茎を2節ほどつけて切り、切り口から出る白い乳液を洗い流してから、湿らせた土に挿します。

ただし活着はやや困難ですので、多めに挿し木を行うようにするとよいでしょう。

マンデビラは品種登録されているものが多くありますので、個人で楽しむ場合には構いませんが、営利目的で増やす行為は禁止されていますのでその点は注意するようにしましょう。

 

 

 

マンデビラの日当たりについて

日光を好みますので、日当たりのよい風通しのよい場所で管理するようにします。

日当たりが悪いと葉が黄色く変色してしまうことがあり、花付きも悪くなってしまいます。

 

 

 

 

マンデビラの水やりについて

乾燥には強いのですが、過湿な環境では根腐れを起こしてしまいます。

鉢の表面が乾燥したら、たっぷりと鉢底から流れ出る程度に水やりを行ってやるようにします。

冬場は生育が衰えるため、乾燥気味に管理してやるようにしましょう。

 

 

 

マンデビラの摘心、剪定、切り戻し、誘引について

マンデビラは生育が早く、どんどんつるを伸ばして生長していきます。

ある程度つるが伸びてきたら、フェンスやあんどん支柱につるを巻き付けるようにしてやるとよいでしょう。

反時計回りで横方向に誘引してやるのがポイントです。

また、伸びすぎたつるは先端を切り取り、脇芽を増やすことで株がこんもりと茂り花付きがよくなります。

また冬越し前の10月頃を目安に、株元から30cm程度を残して切り戻しを行うようにし、その後室内に取り込んで乾燥気味に管理してやるとよいでしょう。

 

 

 

マンデビラの温度について

耐暑性は強いのですが、耐寒性は低く気温が10℃を下回ってしまうと生育が悪くなったり、枯れてしまうことがあります。

寒くなってくる11月頃までには室内に取り込み、窓辺などの日当たりの確保できる場所で管理するようにすると冬越しできます。

また、冬場でも15℃以上の気温を保ち、日当たりも確保できる環境下ではまれに花が咲くこともあるようです。

 

 

 

 

マンデビラの病害虫について

マンデビラは元々病害虫には強い性質を持っていますが、夏場の過湿などは苦手ですので風通しのよい場所で、水やりのし過ぎには注意するようにします。

害虫は、新芽にアブラムシが発生しやすいので注意するようにし、薬剤を散布するなどして防ぐようにしましょう。

 

 

 

夏の暑さにもとても強く、鉢植えや寄せ植えの材料としてもぴったりなマンデビラ。

あなたもマンデビラを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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