小さいヒマワリのような可愛らしい黄色い花をどんどん咲かせる、メランポジウム
メランポジウムは、北アメリカ南部から南アメリカに分布するキク科メランポジウム属の1年草になります。
メランポジウム属の植物は約80種ほどが知られていますが、鑑賞用として栽培されているのはMelampodium divaricatum(メランポジウム・ディバリカツム)の1種のみになります。
ディバリカツム種は、元々牧草地や草原、森林などに自生しており、日本へは1990年頃から流通するようになった比較的歴史の浅い植物ですが、今では夏の花壇の定番として広く普及しています。
メランポジウムという名前は、ギリシャ語のmelas(黒い)と、podius(足)が語源となっており、メランポジウムの茎が黒色なことから名づけられたそうです。
英名ではGold medalion flower(ゴールド メダリオン フラワー)、Million gold(ミリオンゴールド)と呼ばれています。
メランポジウムの花期は5~10月で、花期になると茎上部の茎の付け根から花がらを伸ばし、茎頂に鮮やかな黄色の頭状花を咲かせます。
頭状花は径2~3cmほど、中央の筒状花と花弁のように見える舌状花から形成された集合花になります。
花は長期間、株の成長と共に次々と開花し、株をうめるように花を咲かせます。
草丈は30~40cm程度になり、咲き終わった花の上を覆うように葉を広げて育ち再び花を咲かせるため、花がら摘みの手間がかかりません。
耐暑性も高く、真夏の直射日光の下でも途絶えることなく次々と花を咲かせてくれる強健な性質を持っています。
草姿も自然にこんもりと整い、こぼれ種でもよく増える手間のかからない植物ですので、ビギナーさんにもおすすめの夏の花です。
メランポジウムの土について
市販の培養土でも大丈夫ですが、自作する場合には赤玉土6、腐葉土4などを混ぜたものを使用するとよいでしょう。
それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
メランポジウムの肥料について
植え付けの際に元肥として緩効性肥料を混ぜておくようにします。
5~10月の花期の間は、緩効性肥料を定期的に置き肥するか、薄めた液体肥料を月に2~3回程度を目安に与えるようにします。
多肥な環境では、生育不良を起こして徒長してしまうことがありますので肥料は控えめに与えるようにしましょう。
メランポジウムの植え付けについて
植え付けの適期は、4~7月になります。
大きく育つため、株間は20cm程度は空けて植え付けるようにしましょう。
メランポジウムの種まきについて
種まきの適期は、発芽適温が20℃前後になりますので、4月中旬から5月頃の暖かくなってからになります。
種は育苗箱などにまくか、直まきでも大丈夫です。
覆土は種が隠れる程度にし、発芽までは乾かさないように管理します。
発芽後に間引き、本葉が3~4枚程度になったらポット上げし、本葉が5~6枚程度になったら定植するようにします。
発芽率を上げるにはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
植え付ける際の株間は、20~30cm程度空けて植え付けてやるようにします。
種はこぼれ種でもよく増えますが、種を採取する場合には茶色になった花がらの花芯の部分をばらすと種が並んでいますので採種します。
採種した種は封筒などに入れ冷暗所で保存するようにしましょう。
メランポジウムの日当たりについて
乾き過ぎない日向を好みますので、風通しのよい日当たりのよい場所で管理するようにしましょう。
メランポジウムの水やりについて
土の表面が乾燥したら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。
メランポジウムの温度について
春まきの1年草になりますので、冬越しなどはできません。
耐暑性がとても強く、真夏の直射日光下でも次々と花を咲かせてくれます。
メランポジウムの病害虫について
5~10月の間、ハダニが発生することがあります。
見つけ次第薬剤などを散布するなどして防除するようにしましょう。
ハダニは水に弱い性質があるので、葉水を行うなどして予防してやるのもよいでしょう。
真夏の高温多湿の環境でも、小さいヒマワリのようなかわいい黄色い花を次々と咲かせてくれ、花がら摘みの必要もなくとても育てやすいメランポジウム。
ビギナーさんに特におすすめの夏の花になります。
あなたもメランポジウムを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?
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