春の花壇やコンテナ、ハンギングに人気の花、ネモフィラ
ネモフィラは、瑠璃唐草とも呼ばれ、とても丈夫で育てやすい春の花です。
その姿から、英語ではbaby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)とも呼ばれています。
花名のネモフィラは、ギリシア語で「小さな森を愛する」を意味し、原種が茂みの中の明るいひだまりに自生することに由来するといわれています。
茎はほふく性で、横に広がる習性があります。
細かく切れ込んだ葉が密に茂り、自然に分枝して咲きながらこんもりと生長します。
株は20cm以上になりますので、鉢やコンテナの縁から溢れるように咲かせると見事になります。
青い花色が一般的ですが、黒や白に紫の斑が入る品種なども販売されています。
ネモフィラの土について
ネモフィラは水はけがよく、乾燥気味の肥料が少ない土を好みます。
市販の培養土を利用するか、自作する場合は赤玉土5、腐葉土4、くん炭1を混ぜて使用します。
それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
ネモフィラの肥料について
元肥として緩効性肥料を与えるようにします。
ネモフィラは、肥料の少ない土壌を好みますので、多肥にならないよう注意します。
ネモフィラの種まきについて
ネモフィラは、種まきで簡単に育てることができます。
種まきの適期は、初秋9~10月、18~20℃です。
ネモフィラの根は、直根性なので種まきは直まきにするのが一番簡単な方法です。
芽が出たらよく日に当て、本葉が出始めたら液肥を与え、間引いていきます。
直根性とは、根が地中深く枝分かれせず真っすぐに伸びていく性質のことで、基本的には太い根が下へと伸びていきます。
そのため、ネモフィラの根は、太い根を少しでも傷つけてしまうとダメージが大きくなり枯れてしまう場合もあります。
ネモフィラの種は嫌光性ですので、秋に土にパラパラと直まきし、土を軽くかぶせてやり発芽を待ちます。
種まきの土などについては、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
種まきの発芽率を上げる方法などについては、こちらでも紹介していますので参考にしてみてください。
ネモフィラの苗の植え付けについて
ネモフィラは種だけでなく、苗でも流通していますので、苗を植え付けて育てることもできます。
名もフィラの苗を選ぶ場合、枯れた葉がなく緑色で、病害虫のない、株が徒長していないしっかりしたものを選ぶようにします。
過湿を嫌いますので、深植えにならないように注意しましょう。
種まきのところでも説明していますが、根をいじられることを嫌いますので、なるべく若い苗を選び、たくさん花が咲いているようなものを避けるようにするとよいでしょう。
苗を植え付ける際も、根はいじらず傷めないように気を付けて植え付けるようにします。
ネモフィラの日当たりについて
ネモフィラは日光を好みますので、風通しがよく、日当たりのよい場所で管理するようにします。
ネモフィラの水やりについて
ネモフィラは、過湿を嫌い、乾燥した土壌を好みます。
土の表面が白く乾燥してから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりを行うようにします。
開花中は特に、強い雨の当たらない軒下などで管理すると長く花を楽しむことができます。
ネモフィラの花がら摘みについて
ネモフィラは花をよく付けますので、こまめに花がらを摘み取るようにします。
花をつけたままにしておくと、種をつけるために花付きが悪くなってしまいます。
気温が上がってくると茎が徒長しやすくなりますので、株が密になってきた場合は切り戻しを行って株のリフレッシュをしてやるとよいでしょう。
ネモフィラの温度について
ネモフィラは、-3℃程度までは寒さに耐えることができますので、暖地では戸外で冬越しすることができます。
室内で冬越しさせるのは、株が徒長してしまいますのでお勧めできません。
ネモフィラの病害虫について
春気温が上がってくると、アブラムシの発生が多くなります。
広がる前に早めに手で取り除くか、薬剤を散布して駆除するようにします。
過湿な環境では、灰色カビ病が発生しやすくなりますので、花がらはこまめに摘み取り、風通しのよい場所で管理するようにします。
とても丈夫で育てやすく、プランターや寄せ植え、ハンギングと色々楽しめるガーデニングビギナーにもおすすめの、春の花です。
美しいネモフィラの花を育てて、春のガーデニングを楽しんでみませんか?
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