とても育てやすく、粒々とした花がかわいいムスカリの育て方

春夏見頃の花

粒々とした花がかわいい、ムスクに似た香りのするムスカリ

別名「ブドウヒヤシンス」と呼ばれることもあり、その名の通りブドウの房そっくりの少し個性的な花です。

花の香りがムスク(麝香)に似ていることから、ムスカリと呼ばれているそうです。

寒さに強く、とても育てやすい、植えっぱなしで球根を掘り上げなくても育てることができるので、初心者におすすめの植物です。

球根の掘り上げ、植えっぱなしの判断、保管方法については、こちらでも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

 

ムスカリを育てる土について

水はけのよい土を好みます。

市販の培養土でも大丈夫ですが、酸性の土を嫌いますので、苦土石灰を混ぜておくとよいかもしれません。

 

 

 

ムスカリの肥料について

ムスカリは球根から育てる植物ですので、水耕栽培でも育てられ、あまり肥料を必要とはしません。

ただ、植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ、花が咲いた後は月に2回程度液体肥料を与えるようにすると花付きがよくなり、球根も大きく育てることができます。

元肥については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

 

 

ムスカリを美しく育てる為の、球根の植え付けポイントについて

ムスカリの球根の植え付けは、10~11月が適期です。

球根の見分け方については、こちらで紹介していますので参考にしてみてください。

ただし、葉丈を短く育てたい場合は、気温が十分に下がってから植え付けるようにします。特に暖地では、12月くらいまで待って植え付けた方が、固く短い葉丈で育てることができます。

球根を植え付ける際は、もし子球がついている場合は外してから植えるようにします。子球がついたまま植え付けてしまうと、子球の肥大に母球の養分がとられてしまい花穂が十分に育たなくなってしまいます。

地植えの場合は、球根1球分の高さの土がかかる深さに植え、5~6cm間隔で植えますが、鉢植えの場合は葉丈を短くする方が見栄えが良いので、球根の頭部を3~4mm出して植えるようにします。

頭部を出して植えると、寒さのストレスで葉が5~6cm程度の短く、固い葉に育ちます。

 

ムスカリの日当たりについて

ムスカリは日光を好みますので、日当たりのよい場所で管理するようにします。

日当たりの悪い場所では、徒長したり、花茎が長くなり花付きが悪くなってしまいます。

ただし、開花後は午前中の日が半日ほどあたる場所で管理するようにすると、花色が褪せるのを防ぎ、花もちも三割ほど長くすることができます。

 

ムスカリの水やりについて

土の表面が乾いてから、鉢底から流れるほど水やりをするようにします。

土に水分がまだ残っている場合は、水やりを控えめにするようにすると、固くしまった株に生長します。

水やりについては、こちらでも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

 

ムスカリの花後の管理、球根を大きく育てるには

ムスカリを2~3年植えっぱなしで管理する場合は、最後の花が2~3輪残っている時に、花茎を引き抜いて結実を防止するようにします。

結実の方に養分をとられ、球根が大きくなるのを妨げるのでそのような処理を行います。

また花を咲かせる場合は、花を上まで全て咲かせず、上の花が3~4輪残っているくらいの状態で花茎を引き抜き、開花への力を球根が大きくなる方に向かうようにします。

球根は、開花後40~60日の間が一番大きくなりますので、その期間十分に日光に当て、肥料も与えるようにします。

掘り上げを行う場合は、鉢植えでは葉が黄ばみ始めたら、水やりをやめ完全に乾燥した状態で管理するようにします。

葉が枯れてなくなってしまうと球根の位置が分かりにくくなるので、葉が残っている間に掘り上げて、風通しのよい冷暗所で保存するようにします。

鉢植えを翌年もしっかりと開花させたい場合は、上の方の花が2~3段残っている時点で、根鉢を崩さないように二回りくらい大きな鉢に植え替えると、球根を大きく育てることができますよ。

 

ムスカリを育てる温度について

ムスカリは耐寒性が強く、戸外で冬越しすることができます。

鉢植えでムスカリを育てる場合、葉を短く育てる方が見栄えがよいので、もし葉を短く育てたい場合は、球根を植えっぱなしではなく、掘り上げて気温が十分に下がってから植え付けるようにします。

植え付けは10~11月が適期ですが、暖地では12月くらいに植え付けた方が、葉丈を短くすることができます。

また植え付けは、球根の頭部を3~4mm出して植えるようにすると、寒さのストレスで葉が5~6cmと固く短くなります。

 

ムスカリの病害虫について

ムスカリの花が咲く時期は、気温が低く病害虫が少ないので、害虫はほとんど見かけません。

病害は、水はけが悪い環境では、白絹病が発生しやすくなりますので、水はけには注意して健康な株に育て、病害虫を寄せ付けないように育てましょう。

 

 

ムスカリは、同じ時期に咲くチューリップなどとも寄せ植えされたりします。

色とりどりの春の寄せ植えはとても美しいので、おすすめです。

また色々な色のムスカリだけでの寄せ植えや、タワーのように仕立てて迫力あるタワー仕立てで楽しむのもよいと思います。

葉丈を気にしないのであれば、2~3年は球根を掘り上げず植えっぱなしで、簡単に育てられるところも魅力です。

あなたも、美しく薫り高いムスカリを育てて楽しんでみませんか?

 

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