小さな胡蝶蘭のような花を咲かせる、ビギナーさんにも育てやすいハーデンベルギアの育て方

春夏見頃の花

小さな胡蝶蘭に似た形の花を藤のように穂状に咲かせるハーデンベルギア

ハーデンベルギアは、オーストラリア東部、タスマニア原産のマメ科つる性常緑低木になります。

日本には、1990年代に輸入されるようになった比較的新しい植物になります。

一般的に流通しているのは、ハーデンベルギア・ヴィオラケアという品種になります。

春に花径1cm程の濃い紫色の花を枝いっぱいに咲かせます。

立ち上がるようにつるが伸びて、藤のように頭を垂れ下げ、花は短命ですが次々と開花させます。

花色は、他にも赤紫、紫、ピンク、白などがあります。

つる性の植物の為、生垣やアーチなどにもよく用いられますが、鉢植えで育てる方が手軽で管理しやすいのでビギナーさんは鉢植えで楽しむのがおすすめです。

ハーデンベルギアという名は、ドイツのフランシスコ・ハーデンベルグ伯爵夫人の名前に因みます。

和名では、藤に似た花姿から「小町藤(コマチフジ)」、茎の各節目から1枚の葉しか付けないことから「一つ葉豆(ヒトツバマメ)」や「紫蔓豆(ムラサキツルマメ)」とも呼ばれています。

英名ではCoral pea(コーラル ピー)、Vine lilac(バイン ライラック)と呼ばれています。

 

 

ハーデンベルギアの土について

市販の培養土を利用するのが、簡単で便利です。

 

 

 

ハーデンベルギアの肥料のついて

植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでやるようにします。

週に1回程度を目安に追肥として液体肥料を与えてやるようにします。

 

 

ハーデンベルギアの苗について

株元からしっかりとした葉とつるが出ているものを選ぶようにしましょう。

蕾の多いものを選ぶようにすると、植え付け後も長く楽しめます。

よい苗の選び方についてはこちら、苗を植え付ける際に注意した方がよい点についてはこちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

植え付けの適期は、真夏と真冬を避けた暖かい日に行うようにします。

 

 

 

ハーデンベルギアの日当たりについて

日光を好みますので、日当たりと風通しの良い場所で管理するようにします。

 

 

 

ハーデンベルギアの挿し木について

ハーデンベルギアは、挿し木で増やすことができます。

つるを2節程度で切り取り、葉を2枚ほど残して落とします。

そのまま水はけのよい土に挿しておけば、根付いてくれます。

挿し木は、春か秋の暖かい季節に行うようにしましょう。

 

 

 

ハーデンベルギアの水やりについて

土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

 

 

 

 

ハーデンベルギアの剪定、切り戻しについて

花後、好みのサイズまで切り戻しを行うようにします。

コンパクトにまとめても、翌年には花を咲かせてくれます。

夏の終わりごろから翌年の花芽が付き始めますので、夏の終わり頃からは剪定をしないように注意しましょう。

花芽を切ってしまうと、翌年は花を楽しむことができなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

ハーデンベルギアの温度について

耐寒性がややありますので、東京以西では戸外での越冬が可能です。

基本的には常緑の植物になりますが、冬に寒さが厳しいと枯れることがありますが、春にまた芽が出てきます。

 

 

 

ハーデンベルギアの病害虫について

新芽や蕾にアブラムシが発生することがあります。

見つけた場合は、早めに薬剤を散布するなどして防除します。

また、乾燥するとハダニが発生することがありますので、葉水をするなどして予防しましょう。

水はけの悪い環境で管理していると、根腐れをおこすことがありますので注意しましょう。

 

 

 

 

フェンスやトレリスに絡ませたり、コンテナの寄せ植え材料、小鉢から大鉢、さらに行燈仕立てまで色々な大きさで鑑賞でき、育てやすいハーデンベルギア。

あなたもハーデンベルギアを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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