その葉がパンケーキのようなことからパンケーキプランツとも呼ばれる、ピレア・ペペロミオイデス
ピレア・ペペロミオイデスはイラクサ科ピレア属の植物になり、その最大の特徴は、丸くて可愛らしい大きな葉になります。
この葉だけを見ると、ペペロミアに似ているようにも見えませんか?
ピレア・ペペロミオイデスという名の由来は、実はコショウ科のペペロミアのような見た目のピレアということからきています。
またペペロミアという名自体も、pepper(コショウ)に似たという意味を持つため、ペペロミオイデスとは「コショウに似たものに似た」という面白い名前になっています。
その他にも中国が原産であることから、チャイニーズマネープランツや、その葉の形からパンケーキプランツとも呼ばれています。
このペレア・ペペロミオイデスは、元々中国の雲南省西部が原産らしいのですが、ヨーロッパに最初に持って来たのは、1946年に中国からノルウェーに帰国したノルウェーの宣教師だといわれています。
その宣教師がノルウェー国内で家族や友人に、小さなピレア・ペペロミオイデスの若芽をプレゼントし、徐々に広がっていったそうです。
そんなことから、ノルウェーではこの植物をmissionary plant(ミッショナリー プラント/宣教師の植物)と呼んでいるそうです。
そうしてスカンジナビアでは各家庭に広がっていき、誰でもが知っている観葉植物になったのですが、植物学者には知られることがないままで正式な名前がわからないままきたようです。
葉は多肉質ではあるものの薄く、大きさも30cmほどのテーブルサイズのため、観葉植物として愛好されていますが、流通する時期が限られ流通量も少なく人気があるので手に入れるのが難しいこともあるようです。
元々強健で繁殖力も高いため、放置栽培でも十分育ちますが、直射日光で葉焼けを起こしてしまうのでその点には注意が必要です。
ピレア・ペペロミオイデスの日当たりについて
1年を通して直射日光には当てず、レースのカーテン越しの光を当てるようにしましょう。
基本的には温室で育てる植物になりますので、直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こしてしまう可能性があります。
ピレア・ペペロミオイデスの土について
ピレア・ペペロミオイデスの土は、自作する場合には赤玉土5、腐葉土3、バーミキュライト2の割合で混ぜたものを使用するようにするとよいでしょう。
それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
ピレア・ペペロミオイデスの肥料について
あまり肥料を多く必要とはしませんので、少な目に肥料は与えるようにします。
植え付け時に、元肥として緩効性肥料を混ぜておくようにします。
ピレア・ペペロミオイデスの水やりについて
冬以外は、土の表面が乾燥してから2~3日経ってから水やりを行うようにします。
冬は土の表面が乾燥してから7~10日経った頃に水やりを行うようにします。
受け皿にたまった水は必ずすて、根腐れを起こさないように注意しましょう。
乾燥している時期には、霧吹きで葉水を行うなどして乾燥を防いでやるようにします。
ピレア・ペペロミオオイデスは、水切れを起こすと葉が垂れてくるので見た目で水やりのタイミングが分かりやすいです。
ピレア・ペペロミオイデスの挿し木について
ピレア・ペペロミオイデスは、挿し木で増やすことができます。
土を掘るなどして、なるべく本体に近い部分で親指サイズ以上のサイズで挿し芽をカットするようにします。
小さいと体力がなく、成功率が下がってしまうので注意するようにしましょう。
挿し芽を切り取る際には、清潔な刃物を使うようにし病気などの完成を防ぎます。
切り取った挿し芽が常に水につかっているように花瓶などに挿しておきます。
約2週間ほどで発根してきますので、発根しはじめたらなるべく根を触らないようにして早めに土に植え付けてやるようにします。
長期間水耕栽培で育てていると、根が土に適応しにくくなってしまいます。
またピレア・ペペロミオイデスは、栽培中に下葉がぽろっと落ちてしまうことがありますが、そのような葉も水耕栽培しておくと発根して増やすことが可能ですので、処分してしまわず水耕栽培にチャレンジしてみてください。
ピレア・ペペロミオイデスの温度について
亜熱帯性植物のため、冬は室内で管理するようにするとよいでしょう。
風通しのよい、レースのカーテン越しなどの光の入る場所で、5℃以下の気温が下がらないような場所で管理してやるようにします。
春から秋までは、屋外の軒下などの半日陰になる場所か室内で管理するようにするとよいでしょう。
ピレア・ペペロミオイデスの管理について
株が大きくなってくると、幹が黒くなり伸びあがってきますので、そのようになってきたら支柱を立てるなどして株を支えてやるようにします。
雑誌などで紹介されるなどして人気のピレア・ペペロミオイデス(パンケーキプランツ)。
流通量が少なく店頭に並ぶとすぐに売り切れてしまうこともあるようです。
あなたもそんな可愛らしい葉が人気のピレア・ペペロミオイデスを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?
コメント