美しい葉が楽しめる、室内でも育てられるザミオクルカスの育て方

観葉植物、多肉植物、花木

耐陰性抜群、育てやすく葉の美しいザミオクルカス

ツバキに似たつややかな葉をつけた枝が、地面からいきなり立ち上がってくる独特の生え方をする、アフリカ原産の植物です。

新芽は、10枚程度の葉がつぼみのように閉じたまま伸びていき、いっせいに開きます。

シダに見た目は似ていますが、サトイモ科の植物です。

ザミオクルカスはソテツの仲間の、ザミアという植物に葉が似ていることから、「ザミアのような葉を持つイモ」という意味で名づけられたようです。

つややかで肉厚の葉には水分が蓄えられており、乾燥に強く水やりもあまり必要としません。
直射日光を嫌い、耐陰性もありますので、室内でも育てることができます。

 

 

ザミオクルカスの土について

ザミオクルカスは乾燥に強いのですが、過湿や蒸れる環境では根腐れを起こしますので、水はけのよい土を使用するようにします。

また、ハイドロカルチャーで育てることもできますので、室内でおしゃれにしたい場合などは、挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

ザミオクルカスの肥料について

あまり肥料を必要とはしませんが、春から秋の生長期には、月に1~2回程度液体肥料を与えるようすると生長がはやくなります。

冬場の生長が緩慢になるときは、肥料を与える必要はありません。与えてしまうと、肥料焼けを起こす可能性があります。

 

 

ザミオクルカスの日当たりについて

ザミオクルカスは直射日光を嫌いますので、半日陰で管理するようにします。

耐陰性があるので、室内で育てることも可能です。その場合は、窓際など光の入る場所で管理するようにしますが、室内でも直射日光が当たると葉焼けを起こしますので、レースのカーテン越しなどで管理するようにします。

春から秋にかけて半日陰の戸外で管理することができますが、特に夏の日差しは葉焼けを起こしますので、必ず遮光するようにします。

気温が高いほど葉焼けは起こりやすくなりますので、40℃を超えるような場合は日陰で管理するようにします。

 

ザミオクルカスの水やりについて

ザミオクルカスは乾燥に強く、過湿を嫌いますので、春から秋の間は、土の表面が乾いたらたっぷりと鉢底から水が流れ出るまで水やりをします

気温の低い冬場は、ザミオクルカスは休眠期に入りますので、水やりは月に1~2回程度で、乾燥気味に育てるようにします。

ただし、室内などで室温が高い場合は、春から秋の場合と同じように管理します。

 

ザミオクルカスを育てる温度について

耐暑性はやや強く、夏場は日陰で管理するようにします。

耐寒性はやや弱く、5℃以下にならないように管理します。

戸外で育てている場合は、外気温が15℃以下になる頃には室内に取り込むようにします。

ザミオクルカスは、10℃以下になると生育が止まり休眠に入ります。5℃を切ると枯れてしまう恐れがありますので、5℃以上の環境を保つようにします。

 

ザミオクルカスの増やし方について

ザミオクルカスは、株分けと葉挿しで増やすことができます。

株分けは、大きくなりすぎた株を植え替える際に分けて植えます。

葉挿しは、1片の葉をとって土に挿すだけですが、必ず葉軸(茎の部分)を付けた状態で挿すようにします。

葉挿しの場合は、挿した葉がそのまま生長するのではなく、地中にイモを作り、そこから子株になり新しい株へと育ちます。

 

 

ザミオクルカスの樹液は、かぶれやすいので注意

サトイモ科に分類されるザミオクルカスは、樹液にシュウ酸カルシウムが含まれています。

シュウ酸カルシウムは、体質によっては皮膚がかぶれる場合があります。

もし気になるようなら、剪定や植え替え時にはゴム手袋などで、皮膚に触れないようにしましょう。

 

ザミオクルカスの葉の手入れについて

室内などでインテリアグリーンとして育てていると、どうしても葉にホコリがたまってしまいます。

葉水をし、ホコリは濡らしたティッシュペーパー、ハンディモップなどでふき取るようにし、美しい葉を保つようにしましょう。

 

 

とても育てやすく、手間のかからないザミオクルカス。

美しい葉を鑑賞して、育てるのを楽しんでみませんか?

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