寄せ植え向きの大鉢
ストロベリーポット、ハーベリーポット
イチゴの栽培向けに作られたポットです。
イチゴの実が土に接して腐らないようにし、実りを充実させるために作られました。
最上部の植え穴の他に、サイドに数個のポケットが高さを変えてつけられており、鉢内でつながっています。
このポケットに、イチゴだけでなく草丈の低い他の植物や、枝垂れる姿の植物などを植えるのも素敵になります。
購入する際は、水はけ用の穴がきちんと開いているか、ポケットに土がこぼれることなく最適な量を保つことができるかをチェックするようにします。
入る土の量が多く、深さもあるので、水はけが悪いと根腐れしやすくなります。
鉢底にはゴロ土を多めに入れるようにし、水はけのよい土を使用するようにしましょう。
同じく、イチゴを栽培するのに適したものに、ハーベリーポットというものがあります。
ストロベリーポットは素材に素焼きなどが使われているものが多いのですが、ハーベリーポットは深さがなくプラスチックで作られています。
形もストロベリーポットとは異なり、少し湾曲した面白い形をしています。
このハーベリーポットは、一つで使用するというよりは、2~3個程度重ねてストロベリーポットのように使用するようになっています。
重ねているので、土の量が節約され、水はけが悪くなるというストロベリーポットの欠点が補われたものとなっています。
またプラスチック製のため、軽量で取り扱いしやすいという点もありますが、ストロベリーポットに比べると、見た目は劣ります。
樽型
ウイスキーの古樽を二次利用して作られたものや、オーク材で作られた樽型の鉢が出回っています。
いずれもカントリー調のナチュラルなイメージにしたい場合には、とても役立ちます。
鉢の中側が焼かれているので、土を入れても普通の木製の鉢よりは腐りにくいが特徴です。
また、木そのものに断熱効果があるため、鉢内の土が外気温に左右されにくく、根を痛めにくくなっています。
また、水はけを考慮し、鉢底にプラスチック製の水抜き穴を設けた製品も販売されています。
小型から大型まで、サイズも豊富ですが、大型のものは重くなるので移動しにくくなります。
また素材が木ですので、直置きは避け、脚をかませて管理するのがおすすめです。
ローボール
寄せ植え用の大鉢の中でも、浅いタイプの鉢をローボールと呼んでいます。
ムスカリやヒヤシンスなどの球根や、パンジー、ビオラ、デージーなど草丈の低い植物を植え付けるのに向いています。
反対に、根が深く伸びる植物や、草丈の高くなる植物、下に垂れ下がるような性質を持つ植物には向いていません。
正面、もしくは上から鑑賞すると美しく見えるので、目線よりは下の位置に設置するとよいでしょう。
鉢が浅く、土の容量が限られるため乾きやすいので、水もちのよい土を使用し、水やりは忘れず行うように注意しましょう。
トールタイプ
鉢の口径よりも深さのある、寄せ植え用の鉢です。
上根が出るユリや、草丈が高くなる植物、小ぶりの花木、グリーンネックレス、アイビーなど垂れ下がる植物、アンスリウムなどインパクトのある観葉植物などに向いています。
入る土の量が多く、深くなるため、水はけを考慮するようにします。
特に背丈のある鉢の場合には、ゴロ土を入れて底上げを図るようにしましょう。
また、口径が広く、鉢底が口径よりも小さい、バランスのとれにくいようなものは倒れないように注意しましょう。
スクエアタイプ
正方形や長方形の、四角い形をした大鉢です。
素材は、素焼き、木、プラスチックなど色々なものがあります。
鉢の直線的なラインがシャープな印象を与えるので、質感のよい鉢を玄関先にシンメトリーに配置すると、フォーマルな雰囲気が演出できます。
また、寄せ植えする際には、特に正面から見るということを意識し、奥に背の高い植物を、手前に背の低い植物、または枝垂れる性質の植物を配置するなどして、バランスよくまとめるようにします。
個性的な鉢
上記で紹介したようなものに当てはまらない、ユニークな形をした寄せ植え鉢も販売されています。
このような個性的な鉢に寄せ植えすると、華やいだ雰囲気を演出することもできます。
ただし、ユニークな形の鉢を購入する際には、鉢カバーの可能性もあるので、排水用の穴がきちんと開いているか、必ず確認するようにしましょう。
一つの種類の植物を植え付けるのは、管理もしやすくていいのですが、色々な種類の植物を寄せ植えし、季節の花々などを楽しんでみるのもよいのではないでしょうか?
寄せ植えする際には、上記で紹介した鉢などを利用して、ガーデニングを楽しんでみてくださいね。
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