とても丈夫で育てやすい、ビギナーさんにもおすすめ、バーベナの育て方

春夏見頃の花

花色や草丈バリエーション豊富で、花壇、鉢植え、グランドカバーなど広く楽しめる、バーベナ

バーベナは、春から秋にかけて長い期間花を咲かせてくれます。

毎年花を咲かせた後に枯れてしまう1年草と、毎年花を咲かせてくれる宿根草の品種があります。

1年草タイプは、寒さや暑さに弱いため、移動させやすい鉢植えで管理するのに向いています。

宿根草タイプは、1年草タイプに比べて生命力が強く、寒さや暑さにも強く丈夫で育てやすいという特徴があります。

日当たりと風通しのよい環境であれば、元気に育てることができます。

羽状や楕円形の葉をつけた茎先に、桜に似た小さな5弁の花を咲かせます。

その姿から和名では、「美女桜」という名前で呼ばれています。

一つ一つの花はとても小さいのですが、地面を覆うほふく性種をグランドカバーとして植えると、まるで花のカーペットのようになります。

バーベナは多くの種類があり、花色や性質などバリエーションに富んでいます。

花壇や鉢に植えたり、グランドカバーなど色々に楽しむことができます。

昔から宗教や魔法と関連のある花とされており、学名ではヘブライ語でherbabona(よい植物)が語源とされています。

古代ケルトでは、「魔女の薬草」とされており、魔術や薬草といて使用されていました。

また、ハーブとして使用する際には、「ヴェルヴェーヌ」とも呼ばれます。

 

 

 

バーベナの土について

水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。

市販の培養土を利用するか、自作する場合には赤玉土5、腐葉土3、川砂2の割合で混ぜて使用するとよいでしょう。

それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

バーベナの肥料について

花が長期に渡って咲きますので、肥料はきちんと与えるようにします。

植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜ込むようにします。

春と秋には、1週間に1回程度を目安に液肥を与えるようにします。

ただし、夏は肥料を与えると株が弱ってしまいますので、与えないようにします。

 

 

 

バーベナの苗の選び方について

苗は4~5月頃に流通します。

苗の選び方についてはこちら、苗の植え付けの際のポイントについてはこちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

バーベナの種まきについて

バーベナは種まきでも増やすことができます。

発芽適温は15~20℃、3月中旬から4月下旬か、9月中旬~10月が種まきには適しています。

自家採種した種を蒔く際には、発芽を抑制する物質や汚れを取り除くために一晩ぬるま湯につけてよく洗うようにします。

発芽率を上げるにはこちらでも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

種まき用ポットやセルトレーなどに種が重ならないようにばらまき、薄く土をかけて種が流されないようにそっと水やりを行うようにします。

3週間ほどで芽が出て、本葉が4枚程度まで育ったらポットなどにポット上げを行うようにします。

種まきの土や鉢については、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

バーベナの挿し木について

宿根草タイプでは挿し木で増やすことができます。

挿し木は4~5月、9月頃に、茎を5~6cm程切り取って挿し穂を作ります。

30分ほど水あげをした後、切り口にルートンなどをまぶして土に挿します。

 

 

 

 

バーベナの植え替えについて

1年草タイプのバーベナは植え替える必要はありませんが、宿根草タイプは5~7月中旬頃一回り大きめの鉢に植え替えるようにします。

水はけ、水持ちが悪くなった、株が込み合って鉢が根でいっぱいになってしまった、鉢底から根が出てきたなどが植え替えの目安になります。

 

 

バーベナの日当たりについて

日光を好みますので、日当たりがよく、風通しのよい環境で管理するようにします。

花が咲くには、日光に長い時間当たる必要があります。

日光が不足すると、花付きが悪くなったり、花が咲かなくなったりしてしまいます。

 

 

 

バーベナの水やりについて

乾燥には強いのですが、多湿を嫌いますので水やりのし過ぎには注意が必要です。

土の表面が乾燥したら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします

土が常に湿った状態が長く続くのはよくありません。

春と秋は乾燥気味で、夏場は乾燥しやすいので適度に水やりを行うようにしましょう。

ただし、種類によっては一度でも水が切れてしおれてしまうと、回復しない場合がありますのでその点は注意してやりましょう。

水やりの際には、花に水がかからないように注意しましょう。

花に水がかかると花がしぼんでしまうことがあります。

 

 

 

バーベナの花がら摘みについて

花が咲き終わったら、首元から切り落とすようにし、株が弱るのを防ぐようにします。

 

 

 

 

バーベナの切り戻しについて

宿根草タイプで横に這うタイプは、8月中旬~下旬頃、半分程度の高さに切り戻すようにすると見た目のバランスが整います。

剪定をすると、切り戻してから7~10日ほどで脇芽が伸びて、株がさらに大きく育ってくれます。

 

 

バーベナの温度について

1年草タイプは暑さや寒さに弱い特徴があります。

宿根草タイプは、暑さや寒さに強く生育が旺盛ですので、屋外管理が向いています。

 

 

 

バーベナの病害虫について

高温多湿の環境で、うどんこ病に罹りやすくなります。

どちらかといえば、1年草タイプに発生しやすいのですが、宿根草タイプのものもかかることがあります。

葉や茎がカビの糸で覆われてしまうと、光合成ができなくなり弱って枯れてしまいます。

またそのまま放置しておくと、他の株にも感染しますので早めに感染した部分は取り除くようにします。

5~9月頃、アブラムシが発生することがあります。

植物の汁を吸って栄養を奪い、株を弱らせてしまいますので、見つけたら早めに殺虫剤などで防除するようにしましょう。

 

 

 

とても丈夫で育てやすく、花も長く咲いてくれるバーベナ。

過湿に気を付ければ、とても育てやすいビギナーさんにもおすすめの植物です。

あなたも、バーベナを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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