ガーデニングビギナーにもおすすめの、春の花、チューリップの育て方

春夏見頃の花

春の花の代表、チューリップの育て方

世界中でも、最も人気のある花のひとつが、チューリップではないでしょうか。

品種は、数千種にものぼるといわれており、花色も豊富で、咲き方もユリ咲き、パーロット咲き、フリンジ咲き、八重咲きなど色々なものが販売されています。

ガーデニングビギナーでも、気軽に育てることのできる球根植物です。

 

チューリップの土について

チューリップの球根を植え付ける土は、水はけがよく、有機質に富んだ土に植えるようにします。もしくは、市販の球根の土を利用しても、簡単で便利です。

 

 

チューリップの肥料について

球根の中に養分がありますので、元肥はほとんど必要ありません。

つぼみが出てから、花後に葉が黄色くなるまで、リン酸、カリ分の多い液肥を追肥して球根を太らせるようにします。

 

 

チューリップの球根の選び方、植え付け方

チューリップをはじめとした球根類の流通は、季節限定の売り切り商品ですので、売り切れになると再入荷の可能性があまりありません。

人気の球根から売れていくので、もし希望の種類の球根があるのなら早めに購入することをお勧めします。

球根は、周りの茶色の外皮がはがれておらず、重みがあり、傷や病害虫のついていないものを選ぶようにしましょう。

よい球根、悪い球根の見分け方、購入時期については、こちらでも紹介していますので参考にしてみてください。

植え付ける時期は、地域により差はありますが、大体紅葉の見ごろを目途に植え付けるようにするとよいでしょう。

また、球根を植え付ける際には、鉢植えの場合は球根1個分程度あけて、覆土は10cm程度で植え付けるようにします。

 

また球根を植え付ける向きにも注意するようにしましょう。

チューリップの葉は、球根の平らな面に左右それぞれ90度の方向に広げて出る性質を持っていますので、発芽後には同じ方向に葉が揃います。

ですので、平らな面をそろえて群植すると、同じ方向にきれいに列を作って開花してくれます。

 

球根を長く楽しめる植え方、ダブルデッカー、トリプルデッカー

ダブルデッカー植えやトリプルデッカー植えという言葉を聞いたことはあるでしょうか。

球根を、2層(ダブルデッカー)、3層(トリプルデッカー)に植え付けることを言います。

 

植え付けた時から楽しめるように、一番上にビオラやパンジーアリッサムヘデラなどを植えるのも華やかで楽しいですし、水やり忘れの防止にもなります。

秋冬には一番上に植え付けた植物を楽しみ、春は球根の花々をと、長く花を楽しむことができる方法です。

球根を層にして植えるので、広め、深めの鉢が向いています。

土はなるべく多めの方がよいので鉢底石は使用しませんが、どうしても水はけが気になる場合には、赤玉土の中粒などを使用するとよいでしょう。

大きな球根を一番下に、その上に土を被せて、その上に小さな球根を植えていくというように層にして植えます。

 

 

花束植えについて

球根を内側に倒して、放射状に植え付けます。

球根は平らな方を下にして植えます。

球根を内側に倒して植え付けると、葉が外側に沿って生長して、花が咲くと花束のようになります。

八重咲のようなボリュームのある品種などは、少し間隔をあけて植えるようにします。

 

球根の管理について

花後、花をカットし、葉が黄色くなるまで育てた後は、球根を掘り上げて秋の植え付けまで管理します。

球根を掘り上げて、風通しのよい日陰で1週間ほど乾燥させてから保管します。

球根の保管方法については、こちらでも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

 

チューリップの日当たりについて

チューリップは日光が大好きですので、風通しのよい、日当たりのよい場所に植えるようにしましょう。

ただし、つぼみに色が出始めてきたら、半日くらい日の当たる場所に移動させると、若干ですが開花期間を延ばすことができます。

 

チューリップの水やりについて

土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。

水やりについて、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

冬でも水切れをしないように注意しましょう。

もし水切れをしてしまった場合には、花芽がつかず開花しなくなってしまうことがあります。

 

 

チューリップを育てる温度について

チューリップは、寒さを経験することによってはじめて花芽がつきます。

寒さを感じさせることが、チューリップを開花させる重要なポイントです。

また、「アイスチューリップ」という、開花を早める処理をされたチューリップも出回っています。

アイスチューリップは、球根を植え付けて育てた後、冷凍管理し開花を早める処理が行われています。

開花が気温が低い時期に早まるので、通常では1週間程度しかない開花時間が、1か月程度と長い期間楽しむことができます。

 

チューリップの花後の管理

チューリップの花が開花したら、なるべく早めに花をカットした方が株が弱るのを防ぐことができます。

一年で次年度球根を再度植え付ける予定がないのでしたら、そのまま最後まで花を楽しんでも構わないのですが、球根を太らせて来年度も花を楽しみたいのなら、早めに花はカットして切り花として花瓶になどで楽しむようにしましょう。

花をカットした後は、梅雨時期に葉が黄色くなるまでは、よく日に当て、液肥を与えて球根を太らせるようにしましょう。

 

チューリップの病害虫について

花に斑の入る、モザイク病にかかってしまったら、他の株に感染してしまう前に抜き取って処分するようにしましょう。

チューリップは、根がとてもデリケートで植え替えを嫌います。

他の植物のように、根が枝分かれしませんので、根が傷ついたり折れたりしてしまうと、水分や養分を吸収することができなくなってしまいます。

球根が浅植えで見えてしまった場合なども、根はいじらないようにして、そっと球根に土をかぶせる程度にするのが無難です。

土をかぶせる際にも、土を上からぎゅっと押さえつけるのは厳禁です。

圧力によって、根が傷ついてしまう可能性があるからです。

 

 

春の代表的な花といってもいいチューリップ。

あなたも、チューリップを咲かせて春のガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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