種まきや挿し芽をするときに使用する土について
種まきや挿し芽をする際には、清潔な土を使うのが基本です。
植物を植えていた土を再利用すると、ウイルスや害虫の卵などが混入している可能性もあり、植物を健康に育てられなくなったりするからです。
種まき用の土の配合
種まきに使用する土の配合は、赤玉土小粒5、腐葉土5の割合で混ぜたものを使用するのが一般的です。
赤玉土小粒は、5mmくらいの目の細かなふるいにかけて大小をより分け、ふるった方の細かい赤玉土を使用します。
簡単な方法としては、市販の種まき用土の他、ピート板、圧縮ピートなど便利な撒き床も多く出回っています。
使用する際は、十分に湿らせてから利用するようにします。
種まきをする際は、芽が出るまでは肥料を施す必要はありません。
挿し芽用の土の配合
挿し芽に使う土は、崩れにくい赤玉土小粒や、硬質鹿沼土小粒を単用で使用します。
また、市販の挿し芽用の土も販売されていますので、そちらを利用するのも便利で簡単です。
挿し芽をする際は、肥料焼けを起こして枯れてしまうこともあるので、肥料は施しません。
利用する際は、十分に湿らせてから使用するようにします。
種まきや挿し芽をする際の鉢について
種まきや挿し芽用には、浅鉢、育苗箱、2~3号のポリポット、連結ポットなどを利用すると便利です。
容器に3~5cmほどの深さに土を入れて、使用するようにします。
ピートモスを圧縮して作られたピートポットや連結ポットは、そのままポットごと定植することができるので、便利な上に、特に移植を嫌う植物に向いています。
浅鉢
素焼きまたはプラスチック製の浅い鉢です。
種まきや挿し芽には、4~5号鉢を用い、土を5~6cm入れて使用します。
ポリポット
薄いポリエチレンフィルム製のポットです。
よく苗を購入した時などに、このポットで販売されているのを見かけると思います。
種まき後、間引きながら育成をします。
ピートポット
ピートモスを圧縮して作られたポットです。
種まき、挿し芽で使用します。
ポットごとそのまま植え付けることができるので、移植を嫌う植物の根を痛めず植え付けることができます。
育苗箱
硬質塩化ビニール製の容器で作られています。
種を大量に蒔く場合に向いています。
家庭用では、25cm×30cm程度の小さいサイズを利用すると使いやすいと思います。
ポリポットや連結ポットを入れて管理するのにも便利ですし、運搬に利用することもできます。
連結ポット
約4cm角で区切られたポットが連なったもので、多くの種まきや挿し芽をするときに使用すると、管理がしやすくなります。
必要な分だけ切断して使用することもできます。
材質はポリエチレンフィルム、紙、圧縮ピートなどがあります。
ポリエチレンフィルム製の連結ポットでは、植物をポットから取り出して植え付けますが、圧縮ピートの連結ポットは有機質なので、ポットごと切り離してそのまま植え付けることができます。
ロックウール
玄武岩を高温で焼き、綿状にしたものです。
pH濃度を植物によい弱酸性に保つ効果があります。
無菌のため、大粒の種をまくときや、挿し芽に向いています。
使用後はばらして、土に混ぜることができます。
また、種まきでの発芽率を上げる方法や、休眠してしまった種の休眠打破の方法について、こちらで紹介していますので参考にしてみてください。
苗から購入して育てるだけではなく、種まきや挿し芽で植物を自分で増やして楽しんでみませんか?
コメント