とても育てやすく、グランドカバーとして人気のタマリュウの育て方

観葉植物、多肉植物、花木

雑草対策としてもよく利用される、育てやすいタマリュウ

タマリュウ(玉竜)は、キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草の植物になります。

同じユリ科の多年草である、ジャノヒゲ(蛇の髭)の矮小種になります。

深い緑色が美しく、とても育てやすいことから、グランドカバーとして利用されることの多い、人気の植物です。

繁茂しやすく、あっという間に辺り一面をぎっしりと埋め尽くし、土を見えなくすることから雑草対策としてもよく利用されています。

タマリュウは他に「ヒメリュウノヒゲ」「チャボジャノヒゲ」「ギョクリュウ」などとも呼ばれています。

緑色の葉の印象が強いのですが、きれいな花や実をつけ、増やし方も簡単なギビナーさんにもお勧めの植物です。

花は6~7月の初夏頃、あまり目立たないのですが、5~7cmの小さな淡紫色の花を下向きに咲かせ、冬には小さな青紫の実をつけます。

その青紫の実を剥いだ中にある半透明の種のような部分は、硬い地面に叩きつけるとスーパーボールのように弾むことから、昔は子供が遊びによく利用していました。

元々は土の流出を防いだりボーダーラインとして、和風の庭に使われることが多かったのですが、草陰が雑草の生長を妨げ、踏圧にも強いことからグランドカバーとして和洋を問わず多様されるようになっています。

耐暑性、耐寒性があり、日陰にも強く土壌も選ばない強健な性質を持つ育てやすい植物です。

 

 

 

タマリュウの土について

タマリュウはどんな土壌でもよく育ちますので、土づくりの必要はありませんが早く生長させたい場合には、腐葉土やたい肥を混ぜ込んでやるとよいでしょう。

ただし、タマリュウはあまり化学肥料は好まないのでできれば化学肥料は使用しないようにするとよいでしょう。

市販の培養土を利用するか、自作する場合には赤玉土7~8、腐葉土2~3を混ぜたものを利用するとよいでしょう。

それぞれの土についてはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

タマリュウの肥料について

タマリュウは、特に追肥をせずとも元気に育ってくれます。

ただし、早く生長させたい場合には、油かすなどを春と秋の2回程度与えるようにするとよいでしょう。

ただし、タマリュウは化学肥料を与えると肥料焼けを起こすことがありますので、注意するようにしましょう。

 

 

タマリュウの植え付けについて

日当たり、水はけのよい場所を好みますが耐陰性もありますので場所は選びません。

タマリュウを植え付ける際には、しっかりと間隔をあけて植え付けてやるようにします。

株の間隔は大体10cmを目安にするとよいでしょう。

1年もすればしっかりと土を覆って、土が見えないほど生長します。

間隔を狭くしてしまうと、後々ボリュームが出過ぎて見た目が悪くなる原因にもなってしまいます。

多少寂しいなと思う程度に抑えておくのがポイントです。

 

 

 

タマリュウの日当たりについて

タマリュウはあまり環境を選ばない植物ですので、どんな場所でも育てることができます。

元々は日当たり、水はけのよい場所を好みますが、耐陰性もあるため日陰でも生育に問題はありません。

むしろ強い日差しが当たると葉焼けして葉の色が抜けてしまうことがあります。

 

 

タマリュウの水やりについて

タマリュウは、植え付けてから根付くまでは、水切れしないようにしっかりと水やりを行うようにします。

水やりの目安は土の表面が乾いたら与えるようにします。

 

 

 

タマリュウの株分けについて

タマリュウを増やす場合には、株分けが簡単でおすすめです。

株分けの適期は、4~5月、9~10月頃になります。

タマリュウは横にどんどん株を増やしながら生育していくので、他の植物に比べても簡単に株分けすることができます。

株分けは、できるだけ株が大きく横に育っているものを選んで行うとよいでしょう。

この際、根を傷つけると枯れてしまうことがあるので、気を付けて掘り起こすようにしましょう。

株分けした後、根付くまでは水切れにならないように注意してやりましょう。

 

 

 

タマリュウの刈り戻しについて

タマリュウを植えっぱなしにしていると、ボリュームが出てきて見栄えが悪くなることがあります。

そうなった場合には、刈り戻しをしてやるようにするとよいでしょう。

春から秋の間、タマリュウの葉の長さやボリュームが半分程度になるまで刈り込んでやるようにします。

数週間で新芽が出て、見た目も美しくなるので思い切って刈り込んでやるようにします。

 

 

 

タマリュウの温度について

耐暑性、耐寒性も強く耐陰性もあるため特に対策は必要ありません。

 

 

 

タマリュウの病害虫について

タマリュウは病気に強い植物といわれていますが、まれに白絹病に罹る場合があります。

白絹病は未熟な有機肥料を混ぜ込むことが発病の原因になりますので、完熟した肥料を与えるようにしましょう。

発病した場合には有効な薬剤がないため、発病した株は速やかに抜き取り処分するようにしましょう。

 

 

 

 

タイルの間や花壇の境目、寄せ植えなど色々な場面で利用しやすいタマリュウ。

あなたも強健で育てやすいタマリュウを育てて、ガーデニングを楽しんで?みませんか?

 

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