花の少ない早春に咲く、寒さに強いスノードロップの育て方

春夏見頃の花

花の少ない2月頃から咲く、可愛らしいスノードロップの育て方

うつむくように咲く、乳白色の可愛らしい花が咲くスノードロップ。

楽園を追い出されたアダムとイブを慰めるため、天使が雪をこの花にかえたという神話もあります。

花の少ない早春にいち早く花を咲かせてくれます。

名前のよく似たスノーフレークという花もありますが、スノードロップの花が咲く時期は2~3月、その後3~4月にスノーフレークは花を咲かせます。

スノードロップは草丈は10~20cmと低めで、地面近くに花を咲かせますが、スノーフレークの草丈は、30~40cmと背が高めという違いがあります。

スノードロップを植えつける土について

水はけがよく肥えた土が適しています。

市販の培養土、もしくは球根の土を使用するとよいのですが、自作する場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。

 

 

スノードロップの肥料について

肥料はさほどたくさん必要としません。

球根を植え付ける際に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきます。

元肥については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてみてください。

それ以外は花後、週に1回液体肥料を1ヶ月間程度与えるようにします。

これは球根を太らせて来年も花を咲かせるためです。

 

 

スノードロップの球根の植え付けについて

球根は10月頃、園芸店で購入したらすぐに植え付けるようにします。

球根の見分け方については、こちらでも紹介していますので、参考にしてみてください。

鉢植えの場合、5号鉢であれば6球程度を目安に植え、覆土は2cm程度と浅めにします。

あまり間隔をあけすぎると咲いたときにまばらで寂しくなります。やや詰め気味でたくさん植えた方が見栄えがします。

 

スノードロップの日当たりについて

スノードロップは日光を好みますので、よく日の当たるところで管理します。

ただし、スノードロップは高温多湿には弱いので球根は夏越しさせず、毎年新しいものを購入して育てる方が簡単です。

もし夏越しさせるならば、球根は乾燥を嫌うので、葉が枯れて休眠に入っても掘りあげずにそのままにしておきます。

球根の保管については、こちらでも紹介していますので参考にしてみてください。

 

スノードロップの水やりについて

土の表面が乾いたら、鉢底から流れるほどたっぷりと水を与えるようにします。

過湿にすると球根が腐ることがあるので、常に土が湿っているような状態にはしないように気をつけます。

水やりの方法については、こちらでも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

葉が黄色く枯れはじめ、休眠に入ったら水やりの回数は減らして乾かし気味にしますが、球根は極端な乾燥を嫌うので、からからに乾かさない程度に水やりをします。

 

 

 

スノードロップを育てる温度について

耐寒性が強いので、屋外の日当たりの良い場所が適しています。

暑さは苦手なので花後から葉が枯れて休眠にはいるまでは直射日光を避け、できるだけ風通しの良い半日陰の場所で管理するようにします。

花後に地温の上昇を防ぐために、株元をバークチップなどで覆ってもいいでしょう。

完全に葉が枯れて休眠に入ったら、日陰に置いても問題ありません。

高温多湿が苦手ですので、夏はできるだけ涼しい場所に置きます。

ただし、休眠期も球根は適湿に保つ必要がありますので、乾燥したら水やりを行うようにします。

 

 

スノードロップの植え替えについて

高温多湿を嫌いますので、夏越しさせず毎年新しい球根を購入した方が簡単です。

ただし、夏越しさせる場合は、球根が増えて鉢がいっぱいにならない限り、植え替える必要はありません。

植え替えは、目安として2~3年に1回くらいで行うようにします。

その際は、6月頃球根を掘りあげ、乾燥させないようにおがくずやバーミキュライトに入れて涼しい場所で貯蔵します。

 

スノードロップの病害虫について

気温が20℃前後で湿度の高い時期、特に春~梅雨時期に灰色カビ病が発生しやすいくなります。

葉や茎に斑点状のシミができ、それがだんだん広がって腐り、そこに灰色のカビが生え発病します。

咲き終わった花の部分にも発生するので、傷んだ花びらはこまめに摘み、風通しの良い場所に置くようにします。

また、葉や花に水をかけると病気の原因になりますので、水やりの際に注意し病気の予防に努めるようにします。

 

スノードロップの増やし方

スノードロップを増やすには、親球の下部側面に子球ができますので、その子球をはずして増やすことができます。

球根を分けたあとは乾燥させないようにし、すぐに植え付けるようにします。

適期は8月下旬から9月上旬の休眠期に行うようにします。

1cm以上に育った球根でしたら2年後には花が咲くようになります。

タネから育てることもできますが、まいてから花が咲く大きさの球根に育つまでおよそ約4年かかりますので、球根を購入して植え付けることをおすすめします。

もし種から育てる場合は、種は乾燥させると発芽率が極端に落ちるので、採取したらすぐにまくようにします。

 

 

天使が雪をスノードロップにかえたといわれるように、白くかわいらしいスノードロップ。

あなたも、早春に可憐な白い花を育てて楽しんでみませんか?

 

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