豪華で彩りあざやかなラナンキュラス
ボリュームたっぷりで、彩りも豊かなラナンキュラス。
もともとは、ポピーに似た一重咲きだったものを品種改良して八重咲の花になりました。
薄紙を何枚にも重ねて作ったような花はとても優雅で見ごたえがあり贈り物としても人気のある、春の球根花です。
ラナンキュラスの土について
市販の培養土、球根の土でも大丈夫ですが、水はけがよい土を好みますのでパーライトなどを土に配合するとよいでしょう。
自作する場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、日向土微細1にします。
中性の土を好みますので、酸性の性質をもつ鹿沼土の使用は避けるようにしましょう。
それぞれの土については、こちらで説明していますので参考にしてみてください。
ラナンキュラスの球根植え付け前の吸水処理について
ラナンキュラスの球根を植え付ける場合には、植え付け前に吸水処理が必要です。
休眠中の球根に、ゆっくり吸水させてから植え付けるようにしましょう。
吸水処理せず球根を植え付けたり、急いで吸水させると球根が腐ってしまう恐れがあります。
球根の芽の部分だけを湿ったバーミキュライトに埋め、球根の大部分を空気中にさらして、ゆっくりと水を吸わせてやりましょう。
水を吸って球根が膨らんだら、すぐに土に植え付けるようにしましょう。
放置すると発根してしまい、植え付けたときに根を傷めてしまうことがあります。
球根の植え付け適期は、気温が15℃以下になるのが目安です。
気温が高いと、花付きが悪くなってしまったり、うまく育たない場合があります。
球根を植え付ける時は、深さ2~3cm程度、間隔は10~15cm程度あけるようにします。
鉢植えでは、5号鉢で2~3球を目安にします。
ラナンキュラスは、蕾が見えてきたら一回り大きな鉢への植え替えが必要です
鉢植えで育てているラナンキュラスは、一番花の蕾が見えてきたら一回り大きい鉢に植えかえる必要があります。
植え替えをしないと、根詰まりを起こしてしまい葉が黄色く黄化が早まってしまい、花が咲かない場合もあります。
ラナンキュラスの肥料について
球根の植え付け時に、元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。
2月中旬以降に、生育を促すためと花付きをよくするために、即効性の液体肥料を2週間に1度程度を目途に与えるようにします。
花後にお礼肥として、ばらまき型の化成肥料を与えます。
ラナンキュラスの日当たりについて
日当たりのよい場所を好みます。
日当たりが悪いと、花付きが悪くなる場合があります。
ラナンキュラスの水やりについて
球根植物全般にいえることですが、過湿を嫌います。
土の状態をよく見て、土の表面が乾いてから鉢底から流れ出るほどたっぷりと水やりを行います。
ただし、鉢植えは土を乾燥させすぎると根張りが悪くなってしまうので、葉が少ない時でも水やりを忘れないようにしましょう。
ラナンキュラスの温度について
ラナンキュラスは、やや寒さに弱いので冬は霜よけなどの防寒対策が必要です。
ラナンキュラスの花がら摘みについて
ラナンキュラスの花がらは、すぐに花茎ごと切り取るようにします。
花茎を切る際、汁液に触れると皮膚炎を起こす場合がありますので、触れないように注意しましょう。
花がらを残したままにしておくと、種を付けるために養分がとられてしまい花付きが悪くなってしまいます。
開花後、花弁が葉の上などに落ちると、腐って灰色カビ病が発生することがありますので、落とさないように注意しましょう。
ラナンキュラスの病害虫について
過湿な環境で管理していると、灰色カビ病が発生することがありますので、日当たりがよく風通しのよい場所で管理するようにしましょう。
ラナンキュラスの原産地は乾燥気味の場所ですので、水やりの際などに葉を濡らさないように注意しましょう。
若い葉や蕾に、アブラムシなど害虫がつくことがありますが、早めに発見して薬剤で防除するようにします。
エカキムシが葉に白い筋をつけてしまうことがありますので、葉が増え始める頃に浸透移行性殺虫剤を施すようにすると、予防の効果があります。
ラナンキュラスの球根の保管について
花も終わり、葉色が黄色を帯び始めたら、休眠の前兆なので徐々に水やりの回数を減らしていくようにします。
葉が黄色になったら、鉢植えの場合完全に水やりをやめて鉢土を乾燥させるようにします。
葉が完全に枯れあがったら掘り上げますが、掘り上げた球根は日陰の風通しのよい場所で1週間ほど乾燥させた後、ネットの袋などに入れて風通しのよい日陰で保管してやるようにします。
春は球根花が豊富な時期です。
チューリップやクロッカス、ムスカリなどと一緒にラナンキュラスの花も一緒に楽しんでみませんか?
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