暑さに強く育てやすい、ビギナーさんにもおすすめマリーゴールドの育て方

春夏見頃の花

とても丈夫で育てやすく、明るい花色が花壇を華やかに彩ってくれるマリーゴールド

マリーゴールドは、キク科コウオウソウ属の中央アメリカやメキシコ原産の暑さに強い一年草になります。

草丈は20~100cmになり、暑さに強い反面寒さには弱い性質を持っています。

とても丈夫で日当たりのよい場所であればよく育ち、開花期間も長いためギビナーさんにも育てやすい植物です。

花色は、オレンジ色、山吹色、クリーム色、黄色などがあり、花の大きさは4~7cm程になります。

マリーゴールドは英語では、marigold「聖母マリアの黄金の花」という意味があり、聖母マリアの祭日にマリーゴールドの花が咲いていることから、そう呼ばれるようになったようです。

マリーゴールドには大きく分けて、アフリカンマリーゴールドとフレンチマリーゴールドという二種類に分けることができます。

アフリカンマリーゴールドは、開花時期が5~11月でポール咲き、大輪のものが多く花色はオレンジ、黄色、白色で、草丈は30~100cm程度、フレンチマリーゴールドよりも暑さに強い特徴を持っています。

対してフレンチマリーゴールドは、開花時期が5~7月、9~11月になり、花色は赤、オレンジ、黄色などで一重咲きのものと八重咲きのものがあります。

草丈は20~30cmとアフリカンマリーゴールドよりも低いものが多くなっています。

また、アフリカンマリーゴールドよりも耐暑性が弱く、猛暑などにはやられてしまう場合もあります。

マリーゴールドは、コンパニオンプランツとしても有名です。

コンパニオンプランツとは、一緒に植え付けると互いの性質が影響しあい病害虫を押さえたり、元気に育てることが出来る植物のことを指します。

マリーゴールドはこのコンパニオンプランツとして、様々な植物との相性がよくマリーゴールドを一緒に植え付けると植物の根を侵すセンチュウを防ぐ効果があるといわれており、野菜などと一緒に植えられることもあります。

コンパニオンプランツ以外にも、マリーゴールドには花をハーブティーとして利用したり、エディブルフラワーや、花びらをオイルに浸しマッサージオイルとして利用したり、食用オイルとしてドレッシングなどにも利用することが出来るとても用途の多い花です。

 

 

マリーゴールドの土について

水はけのよい土を好みます。

市販の培養土で大丈夫ですが、自作する場合には赤玉土7、腐葉土3の割合で混ぜたものを使用するとよいでしょう。

それぞれの土についてはこちらで詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

 

 

 

マリーゴールドの肥料について

植え付ける際に元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおくようにします。

肥料は特にチッ素分が多いものを与えると、葉ばかり茂り花付きが悪くなる場合があるので、花芽ができる前には特に与えないように注意するとよいでしょう。

4~10月のよく生長する時期には、月に2~3回程度を目安に液体肥料を与えるようにします。

 

 

マリーゴールドの苗について

マリーゴールドの苗を植え付ける適期は、4~6月頃になります。

苗は花と葉が鮮やかで、病害虫のついていない元気なものを選ぶようにします。

苗の選び方についてはこちら、植え付けについてはこちらでも詳しく紹介していますのでよければ参考にしてください。

植え付ける際には、フレンチ種で20~25cm、アフリカン種で30~35cm程度空けて植え付けるようにしてやりましょう。

本葉が10枚程度になるまで生長したら、上から2節目の部分を切り取る摘心をしてやるようにします。

摘心をすることによって、その部分から脇芽がでて丈が低く花芽の充実した株にすることができます。

アフリカン種の高性種は、必要に応じて支柱を立ててやったり土寄せを行うなどして株が倒れるのを防ぐようにしてやりましょう。

 

 

 

マリーゴールドの種まきについて

マリーゴールドの発芽適温は15~20℃になり、桜が咲くころを目安にまくと良いでしょう。

種も他の植物に比較すると大きいため撒きやすく、発芽も容易で5~6日程度で発芽してくれます。

育苗箱などにばらまきか、筋まきし5mm程度覆土してやり、発芽したら日当たりと風通しのよい場所で管理するようにします。

発芽率を高めるための種まきについてこちらで詳しく紹介していますのでよければ参考にしてみてください。

本葉が2~4枚程度になったらポットあげするようにしましょう。

マリーゴールドは過湿を嫌うので水やりのし過ぎには注意するようにします。

 

 

 

マリーゴールドの挿し木について

マリーゴールドは、挿し木で増やすことができます。

元気な枝を切り、水あげをしたのち湿らせた土に挿します。

芽が出るまでは土を乾燥しないように注意し、植えてから2週間程度で根が出てくるので日当たりのよい場所へ徐々に移動してやるようにします。

 

 

 

マリーゴールドの日当たりについて

マリーゴールドは日光を好みますので、日当たりのよい風通しのよい場所で管理するようにします。

フレンチ種は、短日の方が花が付きやすい特徴があり、30℃以上の猛暑になると花付きが悪くなります。

アフリカン種は、長日の方が花付きがよく、高温でも咲き続けてくれるという特徴があります。

種をとる場合には、咲き終えた花がカラカラに枯れるまでまち、花の中にできた種を採取するようにします。

 

 

マリーゴールドの水やりについて

土が乾燥したら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

水やりの際には、なるべく花には水がかからないように注意しましょう。

気温が高く乾燥する時期には、ハダニが発生しやすくなりますので葉水をしてやるようにすると予防に効果的です。

 

 

 

マリーゴールドの花がら摘みについて

枯れた花をそのまま放置していると、花が腐ってしまったり、種をつけるために株が弱ってしまうことがありますので、枯れた花がらはこまめに取り除くようにしましょう。

夏の猛暑の時期に花数が減ってしまったり、咲かなくなってしまうことがあります。

その際には、一度株の半分程度までバッサリと切り戻しを行ってやるようにします。

そうすると秋に再び美しい花を咲かせてくれます。

 

 

マリーゴールドの切り戻しについて

夏の猛暑で花数が減ったり、咲かなくなってしまった場合には株の半分程度までばっさりと切り戻しを行ってやるようにすると、秋に再び花を咲かせてくれます。

また、茎や葉が増えて株が蒸れるようなら、内向きの茎や葉を根元から切り取ってやるなどして、株の風通しを良くするようにしてやりましょう。

 

 

 

マリーゴールドの温度について

生育適温は15~20℃程度が適温となりますが、夏の暑さにも耐え、軽い霜程度ならほとんど痛むこともなく咲き続けてくれます。

フレンチ種は短日の方が花付きがよく、30℃以上になると咲きにくくなります。

アフリカン種は、長日の方が花付きがよく、高温でも花を咲かせ続けます。

 

 

 

マリーゴールドの病害虫について

マリーゴールドは過湿を嫌いますので、水やりのし過ぎには注意するようにします。

過湿な環境では、灰色カビ病が発生しやすくなってしまいます。

マリーゴールドには、根の周りに住む菌と花の香りによって一部の害虫を退治したり、遠ざけたりする効果があります。

農薬程の強い効果はありませんが、農薬の量を減らすには有効です。

害虫であるセンチュウをエサにする線虫捕食菌がマリーゴールドの根と共生関係にあることからセンチュウを予防したり、花の香りがコナジラミやアブラムシを遠ざける効果もあるため、コンパニオンプランツとしても様々な植物と共に植え付けられています。

 

 

 

暑さに強く、鮮やかな花を長期間咲かせてくれる、丈夫で育てやすいマリーゴールドはビギナーさんにもおすすめの植物です。

あなたもマリーゴールドを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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