掘り上げる球根、植えっぱなしの球根、球根の保管方法

ガーデニング豆知識

掘り上げる球根、植えっぱなしにしてよい球根

球根には春植えのものと、秋植えのものとがありますが、基本的には開花、結実後の気候に耐えられない場合は掘り上げ、耐えられる場合は植えっぱなしで管理します。

春植えの球根では、夏に開花し、その後の冬の低温に耐えられない、耐寒性のない植物は、球根を掘り上げて管理します。

秋植えの球根では、春の開花後、真夏の高温多湿に耐えられるかどうかで、掘り上げるかどうかを判断します。

一般的には、秋植え球根は地中海沿岸地域原産の植物が多く、地中海沿岸の気候は冬季には雨が多く、植物はその雨の降る間に葉を出し、開花します。

地中海沿岸では、初夏から秋までの間、ほとんど雨が降りません。

その気候に合わせて、球根に貯蔵されている養水分のみで休眠しながら生きています。

この休眠期間中に、雨や高温などにより生育が影響を受ける球根植物は、掘り上げて保管してやるようにします。

しかし、その休眠期間中に雨や高温の影響をあまり受けない、クロッカスムスカリ水仙、アマリリス、アイリス、オキザリス、カンナ、原種系チューリップ、スノードロップスノーフレーク、ヒガンバナ、ユリなどは植えっぱなしで管理します。

しかし、掘り上げ管理するべき球根を適期に掘り上げ損ねた場合、地上部が枯れて茎が抜けてしまい、茎跡の穴に水が溜まり球根が腐ってしまう場合があります。

もし、植えっぱなしにするのならば、最初から早めに地上部を取り除いて、茎跡の穴ができないように土で覆ってやるようにしましょう。

球根全般に言えることですが、開花が終わったら種ができる前に花を摘み取ってやるようにしましょう。

実をつけたままでは、エネルギーを実に取られてしまい、来年に向けて球根を太らせることができなくなってしまいます。

植えっぱなしで管理する球根植物では、あまり見栄えはよくはないのですが、花を摘んだ後残った葉は黄色くなるまでそのまま管理し、球根を太らせて来年も花が咲くようにしてやりましょう。

 

 

掘り上げた球根の保管方法

掘り上げた球根は、休眠状態に入ろうとしています。

休眠を妨げないような環境条件下で、球根が腐ってしまわないように管理してやる必要があります。

春植え球根では、高温条件に適した、亜熱帯、熱帯産の植物が多く、球根の保存は凍ってしまうような低温を避ける必要があります。

凍るのを避けるために、逆に暖めたりする必要はありません。

暖めてしまうと、球根は休眠中とはいえ呼吸をしていますので、エネルギーを消費してしまいます。

秋植え球根では、真夏に蒸れない涼しい日陰で管理するのがベストです。

掘り上げた球根は、古くなった親球や根を取り除き、十分に乾燥させてから、ネットなどの袋に入れて、風通しのよい日陰の軒下などで管理しましょう。

ただし、ユリダリア、カンナなどは乾燥に弱いので、おがくずやバーミキュライトなどの中に球根を入れて保管してやるようにします。

植えっぱなし管理でよいスノードロップなどは、元々落葉樹の木陰で育つ植物ですので、庭のある方なら落葉樹の樹冠の下で、夏には木陰になり、晩秋から早春に日の良く当たる場所に植え付けてやるとよいでしょう。

 

 

 

球根は上手に育てれば、また来年も花を咲かせてくれるガーデニングの味方です。

あなたも、上手に球根を育てて、ガーデニングライフを花で彩り楽しく過ごしてみませんか?

 

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