暑さに強く育てやすい、星形の花が可愛らしいイソトマの育て方

春夏見頃の花

暑さに強く育てやすい、ビギナーさんにもおすすめの可憐な花を咲かせてくれるイソトマ

イソトマは、中央から南アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドに10種が分布するキキョウ科の多年草になります。

本来は多年草ですが、寒さに弱くまた2年目以降は花付きも悪くなるため1年草として扱われています。

花期は5~10月になり、葉の付け根から花柄を伸ばし、花径3~4cm程度の星形の可憐な花を咲かせます。

花は基部が筒状で先端が深く5裂しているため、5枚の花弁を持っているように見えます。

花色は紫や白、ピンクなどがあり、真夏には開花が鈍りますが、花期は長く次々と開花してくれます。

株は横に広がる性質があるため、寄せ植えの他ハンギングにも向いています。

イソトマは、ギリシア語のisos(等しい)とtomo(分割)に由来しますが、これは花冠裂片が等しい大きさに分割していることに因んでいます。

別名Laurentia(ローレンティア)は、イタリアの植物学者の名に由来しています。

イソトマは全草に毒性があり、茎や葉を傷つけたときに出る白い液体は目に入ると失明の恐れがあり、皮膚炎などを起こす可能性もありますので、注意するようにしましょう。

 

 

 

イソトマの土について

イソトマは、水はけがよく肥沃な土を好みます。

市販の培養土でも大丈夫ですが、自作する場合には赤玉土6、腐葉土3、軽石1の割合で混ぜたものを利用するとよいでしょう。

それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

 

 

イソトマの肥料について

植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜておくようにします。

真夏以外の生育期間には、液体肥料を1カ月に1~2回を目安に与えるようにしましょう。

あまり多くの肥料を必要とはしません。

肥料が多いと逆に葉ばかり茂り、花付きが悪くなったり草姿が乱れてしまいますので注意するようにしましょう。

 

 

 

 

イソトマの植え付けについて

植え付けの適期は、3月下旬から5月頃になります。

苗は葉が青々として病害虫のない苗を選ぶようにします。

苗の選び方についてはこちら、苗の植え付けについてはこちらも参考にしてみてください。

 

 

 

イソトマの種まきについて

イソトマの種まきの適期は、3月下旬から4月頃になり、発芽温度は15℃前後になります。

また暖地では、9月中旬から10月頃にも種まきを行うことができます。

寒さに弱い性質なのですが、暖地であれば戸外の霜の当たらない暖かい場所で冬越しをすることができます。

その他の地域では、冬場は室内で管理するようにしましょう。

種まきの際には、種が細かいのでピートバンなどを利用すると便利です。

種は重ならないように注意してまき、好光性種子のため覆土はごく薄く行うようにしましょう。

水やりは底面吸水で行うようにするとよいでしょう。

発芽後には間引きを行い、本葉が2~3枚程度になったらポット上げを行うようにします。

秋にまいた場合には、ポット苗の状態で冬越しを行い春に定植するようにしましょう。

 

 

 

イソトマの日当たりについて

日当たりを好みますので、日当たりがよく、風通しのよい環境で管理するようにしましょう。

高温多湿に弱く、真夏は強い西日の当たらない半日陰で管理してやるようにするとよいでしょう。

 

 

 

 

イソトマの水やりについて

イソトマは高温多湿を嫌いますので、土の表面が乾燥したら鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

乾燥気味の環境を好みますので、水やりのし過ぎには注意するようにしましょう。

 

 

 

イソトマの切り戻しについて

暑さに強いイソトマですが、真夏の高温時には開花が鈍ることがあります。

その際には、株の半分程度を目安に切り戻しを行うようにしてやります。

秋になればまた再び開花してくれます。

 

 

 

 

イソトマの花がら摘みについて

イソトマは花をそのままにしておくと、種を作ろうとして株が弱ってしまいます。

種をとらない場合には、花が終わったら付け根の部分で切り取るようにしましょう。

茎や葉からでる白い乳液は、毒性があり皮膚炎や目に入ると失明する恐れがありますので注意して作業するようにしましょう。

 

 

 

イソトマの温度について

暑さには強いのですが、真夏の暑さで開花が鈍る場合があります。

西日の強く当たる場所は避け、半日陰で真夏は管理してやるようにするとよいでしょう。

開花が鈍った場合には、切り戻しを行ってやるようにします。

寒さに弱いイソトマは、冬越しには5℃以上の気温が必要です。

暖地の場合には、霜の当たらない軒下などの日当たりの良い場所で冬越しをするとよいでしょう。

 

 

 

 

イソトマの病害虫について

イソトマは蒸れに弱い性質があるため、水やりのし過ぎに注意し、風通しのよい環境で管理してやるようにしましょう。

特に害虫などの被害はあまりありません。

 

 

 

乾燥気味に管理してやるようにすれば、丈夫で育てやすい可憐な星形の花を長く咲かせてくれる、ビギナーさんにおすすめのイソトマ。

あなたもイソトマを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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