ガーデニングビギナーでも育てやすい、春の球根花、ヒヤシンス育て方

春夏見頃の花

甘い香りで育てやすい、春の球根花、ヒヤシンス

美しい花姿、甘く濃厚な香りを持つヒヤシンスは、切り花、アレンジメント、鉢植え、寄せ植え、水耕栽培など様々な形で楽しまれている、人気の花です。

ヒヤシンスの名前の由来は、ギリシャ神話の美少年「ヒュアキントス」が語源といわれています。

アポローンの投じた円盤が、ヒュアキントスの頭部にあたり死んでしまったことを悼んだアポローンが花にかえたといわれています。

 

 

 

ヒヤシンスの土について

ヒヤシンスの球根を植え付ける土は、水はけがよく、有機質に富んだ土に植えるようにします。

もしくは、市販の球根の土を利用しても、簡単で便利です。

 

 

ヒヤシンスの肥料について

球根を植え付ける際に、元肥として緩効性肥料を混ぜておくようにします。

つぼみが見えるようになってからは、月に1~2回程度を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えるようにします。

花後は、肥料を与えると休眠期に肥料分が残り、球根が腐ってしまう場合がありますので与えないようにしましょう。

 

 

ヒヤシンスの球根の選び方

球根は、傷や病気に感染していない、ずっしりとして重みがある、大きさのあるものを選ぶようにします。

球根の選び方については、こちらでも詳しく紹介していますので、よければ参考にしてみてください。

 

 

 

ヒヤシンスの球根の保管方法

ヒヤシンスは、球根を分ける分球で増やすことができます。

ヒヤシンスの花が終わってからも、球根を肥大させるために葉は残して乾燥気味に育てます。

葉が黄色く枯れてから、球根を掘り上げ子球を外してやります。

子球ができていない球根では、清潔な刃物で球根の底部に十文字に切り込みを入れます。

そして、湿気の少ない場所で球根をさかさまにして保管します。

そのような状態で保管していると、秋頃には子球ができていますので、そのまま植え付けを行うことができます。

 

 

ヒヤシンスの水耕栽培

ヒヤシンスは、水耕栽培できる球根花として、チューリップなどとともに有名ですよね。

水耕栽培する場合には、ちょっとした注意点があります。

ヒヤシンスの球根は、まず寒さを経験させないと花芽をつけない性質を持っています。

根が出るまでは涼しく、暗い場所で保管する必要があります。

根に光が当たらないように、容器をアルミ箔で覆っておくのもよいでしょう。

また、球根を水耕栽培の容器にセットする際には、球根の底が水に触れる程度の水位にします。

そして、根が生えるにしたがってだんだん水位を下げていくようにしましょう。

水は、根を容器から抜かないように注意して、1週間ごとに替えるようにしましょう。

水耕栽培で育てたヒヤシンスの球根は、次年度は利用することができませんので、次年度も利用したい場合には、土に植え付け花後には肥料を与えて球根を肥大させるようにしてやりましょう。

 

 

ヒヤシンスの日当たりについて

ヒヤシンスは、日光が大好きですので、日当たりがよく風通しのよい場所で管理するようにしましょう。

 

 

 

ヒヤシンスの水やりについて

土の表面が乾いたら、鉢底から流れる程度までたっぷりと水やりを行うようにします。

花後には、徐々に水やりの回数を減らして乾燥気味に育てるようにします。

葉が黄色くなってきたら、水やりを控え、葉が枯れあがったら球根を掘り上げて保管します。

 

 

ヒヤシンスの花がら摘み

ヒヤシンスの花は、なるべく早めに花茎のみ残して摘み取るようにします。

花をつけたままにしておくと、球根を肥大させることができなくなります。

葉は、球根を肥大させるために必要ですので、枯れるまではしっかりと日に当てて管理しましょう。

 

 

 

ヒヤシンスの温度について

ヒヤシンスは、花芽をつけるために、一度寒さを経験させる必要があります。

室内などで栽培する場合には、冷蔵庫などで低温処理を行うようにします。

 

 

 

 

ヒヤシンスの病害虫について

水耕栽培で、水に触れている面積が多い状態が続くと、カビが発生しやすくなりますので注意して管理するようにしましょう。

土に植え付けている場合でも、過湿な環境で管理していると、球根内部から黄色く腐ってしまう黄腐病や、球根の外側から白く腐っていく白腐病などに罹りやすくなります。

風通しのよい場所で、過湿にならないように育てるようにしましょう。

害虫による食害などには強く、あまりみられることはありません。

 

 

とても育てやすい球根花として、広く親しまれているヒヤシンス。

あなたも、ヒヤシンスを育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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