肥料は土から与えるだけではなく、葉面散布することも有効
肥料は、普通は土に施しますよね。
しかしその他にも、葉から直接吸収させる「葉面散布」という方法がありますが、ご存じだったでしょうか?
葉の表面には、クチクラ層と呼ばれるワックス性の層に覆われており、外部からの水の侵入や、葉内からの水の蒸散を押さえています。
しかし、また水を取り込みやすい孔もあり、葉の裏には多くの孔が存在しています。
葉面に散布された肥料は、この孔から吸収されます。
この孔を、「エクトデスマータ」と呼んでいます。
また、葉緑部にも水孔と呼ばれる場所があり、ここからも肥料は吸収されていきます。
葉面散布で吸収利用されやすい肥料は、尿素で、窒素肥料です。
その他、カルシウム、ホウ素、マンガン、鉄などの特定要素の欠乏に葉面散布が用いられています。
このように利用される液肥について、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
ですが、植物の種類によっては効果がある場合と、ない場合があります。
シクラメンなどは、夏の高温下では根が弱くなり、カルシウムが吸収できなくなってしまい、カルシウム欠乏症となってしまうことがあります。
そうなると、葉先が褐変するティップバーンという症状があらわれることがあります。
そうなってしまった場合、最も効果があるのが、カルシウムの葉面散布です。
また、葉からも吸収するタイプの液肥では、すぐに効果を出したいような場合には、葉の全面にじょうろで与え、株全体から肥料を吸収させるようにすると効果的です。
与え方としては、まず株元に液肥を与えた後に、上から全体的に散布するようにしましょう。
ガーデニングで植物を元気に育てることのできる、葉面散布を効果的に利用して、あなたも植物を元気に育てて潤いある生活を送ってみませんか?
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