白く小さな釣り鐘型の花、スミレに似た香りを持つ春の球根花、スノーフレークの育て方

春夏見頃の花

清楚な見た目とは裏腹に、丈夫で育てやすいスノーフレーク

スノーフレーク、別名スズランスイセンは、スイセンに似たすらりとした葉に、スズランのような釣り鐘型の花を咲かせますが、スイセンの仲間でもスズランの仲間でもありません。

名前のよく似たスノードロップという花もありますが、スノードロップの花が咲く時期は2~3月、その後3~4月にスノーフレークは花を咲かせます。

スノードロップは草丈は10~20cmと低めで、地面近くに花を咲かせますが、スノーフレークの草丈は、30~40cmと背が高めという違いがあります。

白い花弁の先端に緑色の斑点があり、スミレに似たよい香りがします。

沢山まとめて植えると、花が咲き乱れてとても見栄えがします。

清楚な見た目とは裏腹に、とても丈夫で育てやすい球根花です。

 

 

 

スノーフレークの土について

水はけのよい、通気性のよい土を好みます。

自作する場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石小粒1を混ぜたものを利用します。

土の種類については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

また、市販の球根の土を利用するのも簡単で便利です。

 

 

 

 

スノーフレークの肥料について

球根植え付け時に、元肥として緩効性肥料を混ぜておきます。

花の後には、球根を肥大させるために液体肥料を与えるようにします。

 

 

スノーフレークの球根について

重みがあり、分球していない大き目のもの、虫くいや傷がなく、カビなどが生えていないものを選ぶようにします。

良い球根の選び方について、こちらでも紹介していますので参考にしていみてください。

スノーフレークの球根を植え付ける際には、深さ7cm前後、球根の間は10cm程度あけて植え付けるようにしましょう。

鉢植えの場合は、5号鉢で5球程度を目安に5cm程度の深さに植え付けます。

密集させて植えた方が見栄えがしますが、密植しすぎると花が咲かない場合もありますので、注意しましょう。

スノーフレークの球根は、数年は植えっぱなしでも大丈夫な球根です。

植え付けて数年が経ち、球根が密集してきたら、花後に掘り上げて植え替えるようにします。

また、葉が枯れて休眠に入って球根を掘り上げて保管しても構いません。

その際は、風通しのよい日陰で、乾かして保管するようにします。

球根の増やし方としては、球根を分球して増やします。

植え替え時に、球根を分球して植え付けるとよいでしょう。

種で増やすこともできますが、開花までに4~5年かかります。

 

 

スノーフレークの日当たりについて

日当たりのよい場所、もしくは明るめの日陰の場所で管理するようにします。

 

 

 

スノーフレークの水やりについて

土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る程度たっぷりと水やりをするようにします。

水やりのし過ぎは、球根が腐る原因になりますので注意しましょう。

生育中は、ひどい乾燥には注意するようにしましょう。

開花後の休眠期は、水やりをする必要はありません。

 

 

スノーフレークの花がら摘みについて

花をそのままにしておくと、種を付けるためにエネルギーがとられてしまい、球根を太らせることができませんので、なるべく早めに花茎ごと切り取るようにしましょう。

5月頃になると、葉が黄色くなり休眠期に入ります。

葉は自然に枯れるまでは切らないようにしましょう。

休眠期の間は水やりの必要がありませんので、雨の当たらない場所で管理するようにしましょう。

 

 

 

スノーフレークの温度について

耐寒性が強いので、冬は戸外で管理することができます。

 

 

 

スノーフレークの病害虫について

丈夫ですので、あまり病害虫は発生しませんが、まれにモザイク病が発生する場合があります。

モザイク病にかかると、葉にまだら模様ができて花をつけなくなることがあります。

正常な株にも感染してしまうウイルス性の病気ですので、罹ってしまった株を発見したら直ちに抜き取って処分するようにしましょう。

 

 

 

丈夫で、球根も数年は植えっぱなしで育てることのできる、ガーデニングビギナー向けの球根花です。

あなたも、スノーフレークを育てて春のガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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