ガーデニング初心者でも長い期間花を楽しめる春の花、デージー(ヒナギク)の育て方

春夏見頃の花

初春から梅雨前まで、可愛らしい花を長く楽しめるデージー(ヒナギク)

原産地の西ヨーロッパでは、春の訪れを告げる花として昔から親しまれてきました。

元々は、一重咲きの目立たない花だったそうですが、その後改良され現在では、八重咲きの系統を中心に多くの園芸品種が流通しています。

暑さに弱いデージーは、日本では夏に枯れてしまう1年草として取り扱われています。

日本には、明治初期に渡来し、小さくてかわいらしい菊ということで「雛菊(ひなぎく)」また、花期が長いことから「延命菊(エンメイギク)」とも呼ばれていたようです。

ギリシャ、ローマ神話にも登場し、古代エジプト王はこの花を首飾りにしたともいわれています。

また、聖母マリアの紋章にも使われているのは、この花がマリアの涙から生まれたという伝説にちなんだもののようです。

 

 

 

デージーの土について

水はけと水持ちのよい土を好みます。少し粘土質の土の方が、株がしっかりものになるようです。

市販の培養土が簡単で便利ですが、自作する場合は、赤玉土5、腐葉土4、有機質肥料1を混ぜて使用するようにします。

それぞれの土については、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

デージーの肥料について

デージーは肥料を好む植物です。

植え付けの際に、有機肥料または緩効性肥料を元肥として混ぜ込むようにします。

花期が長いので、月に2~3回程度を目安に液肥を与えるようにします。

 

 

デージーの増やし方について

種まきで増やす

種を蒔いて増やすことができます。

種まきの適期は品種によって異なりますが、8月下旬から11月上旬頃です。

なるべく冬が来るまでに大きな苗に育てている方が、冬越しの成功率が高まります。

まずは、育苗箱などに種が重ならないようにまきます。

種は覆土せず霧吹きで水やりをします。

その後は、容器を日陰で管理し土が乾かないよう気を付けましょう。

発芽後、本葉が2~3枚になってからポット上げを行い、10月上旬頃を目途に鉢上げするようにします。

 

 

 

苗を購入する

デージーは種から育てるのもそれほど難しくはありませんが、苗も販売されていますのでそちらを利用するのもよいでしょう。

苗の植え付け適期は、9月下旬から11月上旬頃です。

鉢植えなら、4~5号鉢に1~2株程度を植え付け、株間を20cmほど空け、浅植えにするようにします。

 

 

 

デージーの日当たりについて

デージーは日光を好みますので、日当たりがよく、風通しの良い場所で管理するようにします。

日照が不足すると、徒長したり花付きが悪くなってしまいます。

特に苗の時期には、しっかりと日光に当てるようにしましょう。

 

 

 

デージーの水やりについて

基本的には、土の表面が乾いてから鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりを行うようにします。

春先から夏にかけ、気温が上昇するに従って生育が旺盛になり水切れを起こしやすくなります。

特に開花期は生育が旺盛なため、うっかり水切れを起こすと枯れてしまうこともありますので注意しましょう。

 

 

デージーの花がら摘みについて

デージーは長い期間花を咲かせますので、株を弱らせないためにも、花が終わったらこまめに花茎の付け根から摘み取るようにします。

終わった花をそのままにしておくと、病気の原因にもなってしまいます。

種を付けないよう、花がらを摘み取ることで長く花を楽しむことができます。

 

 

デージーの温度について

デージーはある程度耐寒性がありますが、高温多湿が苦手で夏には枯れてしまいます。

元々は多年草ですが、日本の気候では夏越しできませんので、一年草の扱いとなっています。

冬の間は霜よけとして、株元をマルチングしておくのも有効です。

 

 

 

デージーの病害虫について

2月以降の開花期に入ると次々と花を咲かせますが、終わった花をそのままにしておくと、水に濡れた部分が腐って病気の原因になってしまいます。

そのため、枯れたり、傷んだりしている葉や茎、花は早めに取り除くようにします。

デージーは菌核病やアブラムシが発生しやすいので見つけ次第、薬剤を散布して防除するようにします。

菌核病は、土中に存在するカビの一種で、株元に寄生し水分の吸収を妨げます。

発生してしまった場合は、被害拡大を防ぐため株は抜いて処分し、土を消毒してしばらくはその場所に植物を植えないようにしましょう。

予防としては、あらかじめ殺菌剤を散布する方法があります。

デージーは連作を嫌いますので、植え付ける際にはきれいで清潔な土を利用するようにしましょう。

アブラムシは、新芽や蕾につく虫で、植物の汁を吸って生きています。

アブラムシが発生すると、植物の栄養分が吸い取られてしまい、枯れる原因になってしまうこともあります。

アブラムシを見つけた場合は、薬剤を散布して防除するようにしましょう。

 

 

 

丸く可愛らしい花を咲かせるデージー。

種類も豊富な上、丈夫で花も長期間楽しむことができます。

同じ草丈の植物と一緒に寄せ植えにするのも、春らしいですよね。

あなたも、可愛らしいデージーの花を育ててガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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