丈夫で育てやすい、ビギナーにも育てやすい花、クリサンセマムの育て方

春夏見頃の花

一株でもたっぷりと花をつけ、長く花を咲かせてくれるクリサンセマム

クリサンセマムは、キクの仲間でマーガレットを小さくしたような可愛らしい花を、初冬から初夏の長い期間咲かせてくれます。

白花のノースポール、黄花のムルチコーレが特に有名です。

クリサンセマムは、ギリシア語の「chrysos(黄金)」と「anthemon(花)」が語源で、黄金の花という意味を持っています。

また、白花として流通しているノースポールは、北極(ノースポール)の白い大地のように白い花が株全体を覆うことに因んでおり、花言葉は「冬の足音」「誠実」「高潔」などがあります。

ノースポールという名前は、サカタのタネの園芸品種名ですが、種苗登録はされておらず一般名として定着しています。

丈夫でとても育てやすく、一株でたっぷりと花をつけ、花期も長いのでガーデニングビギナーさんにもおすすめの花です。

 

 

 

クリサンセマムの土について

水はけのよい土を好みます。

市販の培養土を利用するか、自作する場合は赤玉土6、腐葉土3、バーミキュライト1を混ぜて利用します。

それぞれの土については、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

 

 

クリサンセマムの肥料について

クリサンセマムは、長い期間花を咲かせますので肥料を多く必要とします。

元肥として、緩効性肥料を混ぜ込むようにします。

月に1~2回程度、液体肥料を追肥として与えるようにします。

 

 

クリサンセマムの種まきについて

種まきの適温は15~20℃になりますので、適期は9月中旬~下旬となります。

ただし、残暑が厳しい場合や暖地では少し時期を遅らせるようにするとよいでしょう。

種まきは、赤玉土小粒、もしくは市販の種まきの土を使用し、種まき後は軽く覆土して、土を乾かさないように管理します。

発芽後は、よく日に当てながら芽同士が触れ合わないように間引きを行いましょう。

本葉が2~3枚になったら、ポットあげを行います。

本葉が4~5枚、ポットの中に根が回った頃に鉢上げを行います。

 

 

クリサンセマムの苗について

種まきもできますが、苗も販売されていますので、苗を購入して植え付けても簡単です。

苗を植え付ける適期は、10~12月、もしくは3~4月です。

苗を購入した際、もしくは鉢上げをする際に行った方がよいことについて、こちらで紹介していますので、参考にしてみてください。

蒸れる環境を嫌いますので、株間は20cm程度空けて植え付け、鉢植えの場合は5号鉢に1株程度を目安とします。

 

 

 

クリサンセマムの日当たりについて

日光が大好きですので、よく日の当たる場所で管理するようにしましょう。

日に当てないと、茎がヒョロヒョロと徒長してしまい、花付きも悪くなってしまいます。

 

 

 

クリサンセマムの水やりについて

過湿な環境を嫌いますので、水やりのし過ぎに注意します。

地植えでは特に水やりの必要はありませんが、鉢植えの場合は土の表面が乾燥してから、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。

 

 

クリサンセマムの摘心、切り戻しについて

新芽が10cm程に生長したら、頂点の茎を摘み取る摘心を行うようにします。

摘心を行うと、そこから脇芽が増えて花数を増やす効果があります。

3~4月頃、株が大きくなりすぎたときには、2/1~3/1程度の高さまで切り戻しをないます。

切り戻しを行うと、脇芽が増えて花数を増やして花を咲かせてくれます。

また、花が終わった時にも切り戻しを行うようにしましょう。

 

 

 

クリサンセマムの花がら摘みについて

花が咲き終わったら、早めに花がらを摘み取るようにしましょう。

枯れた花をそのまま残しておくと、種を作るために花付きが悪くなってしまいます。

枯れた花はこまめに摘み取るようにし、もし種を採取したい場合には5~6月頃までは待つようにしましょう。

 

 

クリサンセマムの温度について

寒さには強く、冬も戸外で管理できます。

反面、高温多湿には弱く株が蒸れると腐ってしまうこともあります。

風通しのよい環境で管理し、株の密度が上がってきた場合には適度に切り戻しを行ってやるようにしましょう。

 

 

 

 

クリサンセマムの病害虫について

過湿に弱く、湿度の高い環境では灰色カビ病が発生しやすくなります。

病気にかかってしまった部分は治療できませんので、発見したらすぐに切り取って処分し、必要なようなら薬剤を散布するようにしましょう。

春先、気温が暖かくなってくるとアブラムシやハダニが発生しやすくなります。

見つけ次第、手で取り除くか薬剤を散布して駆除するようにしましょう。

 

 

 

 

クリサンセマムの挿し穂について

クリサンセマムは、基本的には種まきで増やしますが、挿し穂でも増やすことができます。

挿し穂をする際には、花のついていない枝を6~7cm程度切り取り、葉の数を整理します。

切り口は清潔な刃物で斜めにカットし、切り口を2~3時間程度水につけた後、赤玉土もしくは種まき挿し木の土に挿します。

日陰で、土が乾かないよう水やりを行い、根が十分に育ったのを確認して鉢上げを行うようにします。

種まきや挿し穂の土や容器については、こちらでも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

挿し穂、特に密封挿しについて、こちらで詳しく紹介していますので、こちらの方法も参考にしてみてください。

 

 

 

とても育てやすく、花も初冬から初夏までと長い期間咲いてくれます。

同じ花期の、チューリップパンジービオラなどとの寄せ植えも華やかになりおすすめです。

あなたも、育てやすく花を長く咲かせてくれるクリサンセマムを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?

 

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