市販培養土の種類について
汎用タイプの草花培養土
市販の培養土には、汎用タイプの草花用培養土と、それぞれの植物に合わせて配合されている専用タイプの培養土があります。
汎用タイプの草花培養土は、赤玉土や鹿沼土などの基本用土を主体に、たい肥や腐葉土などの改良用土、さらに軽石、ピートモス、バーミキュライトなどを配合したものになります。
しかし、製造元により色々な配合があり、全く同じものではありません。
品質にばらつきがありますので、よい商品を選びたいところです。
よい土を選ぶポイントはこちらで紹介していますので、よければ参考にしてみてください。
庭木、花木、果樹の土
樹木などの大きくなる植物は基本的には地植えが適していると思いますが、マンションのベランダなどスペースが限られた場所でも、鉢植えで栽培することは可能です。
バラ、ミニバラ、あじさい、ブルーベリーなど、ベランダ栽培でも栽培は可能です。
花木、果樹は丈も高くなり、株も大きくなるので、大きなサイズの鉢にするようにします。
その分土の量も多くなるので、根腐れを防ぐ為に、水はけ、通気性がよい土であることが重要です。
また高さのでる株をしっかりと支える為、赤玉土などを使用した適度な重さのある土を選ぶようにします。
サツキ、ツツジ、あじさい(青色)、ブルーベリーなどは酸性の土を好みますので、購入時には酸度の確認も必要です。
野菜の土
ほとんどの野菜は、同じ土に続けて同じ野菜を栽培することを嫌います(連作障害)ので、新しい土にかえる必要があります。
野菜の土は、たい肥や腐葉土など有機物を含む肥沃な土であるかが重要です。
ただし、未熟なたい肥が含まれている土は、土の中で発酵が起き、生育不良や根腐れを起こす可能性もあります。
未熟なたい肥を含む土は、強いにおいがあったり、カビが生えやすいので、そのような土は購入しないように注意しましょう。
また野菜を栽培する際は、石灰などで酸度調整されているか確認するのも重要な点です。
観葉植物の土
観葉植物の土には軽いものもありますが、軽い土を使用して丈の高い植物を植え付ける場合は、赤玉土を2~3割程度追加して重さを加えるようにすると株が安定します。
一方、ハンギングなどに使用する場合は、バーミキュライトやパーライト、ピートモスなどを2割程度加えて軽くすると、扱いやすくなります。
多肉植物、サボテンの土
川砂を主体に軽石、くん炭、根腐れ防止目的で珪酸塩白土などを配合した乾きやすい土です。
金のなる木やアロエなど、根が太い多肉植物に使用する場合は、水持ちをよくする為赤玉土小粒を2~3割加えてもよいでしょう。
シャコバサボテンやクジャクサボテンは、森林性のサボテンなので、通常のサボテンの土で栽培すると根腐れを起こす場合がありますので、土を購入する際は適用植物をよく確認して購入するようにしましょう。
シャコバサボテン専用土なども販売されていますので、それを利用するとよいと思います。
洋ランの土
洋ランの土といえば、水苔やバークチップが思い浮かぶと思いますが、特に水苔を利用した栽培は、初心者には難しいことがあります。
市販の洋ランの土は、軽石7~8割程度にバークチップ2~3割配合したものが多いようですので、初心者はそれらを利用するのも手です。
水性植物の土
水性植物というと泥状のものを思い浮かべると思いますが、初心者でも簡単に扱える粒状の商品も市販されています。
粒状の水性植物の培養土は、手が汚れず水も濁りにくい、植え替えが簡単などのメリットもありますので利用してみることをおすすめします。
ハンギングバスケットの土、室内用の土
赤玉土など基本用土にバーミキュライト、パーライト、ピートモスなどの清潔な改良土を配合した、軽さを追求した土です。
鉱物を高温加熱処理してつくられた人工改良土である、バーミキュライトやパーライトは、ほぼ無菌です。
水苔が腐植化してできたピートモスは、雑草などの種をほとんど含まない上、酸性の性質がありますので菌などの発生もある程度抑えてくれます。
また、乾燥防止に保水力を高めるようにされたものも販売されています。
山野草の土
数種類の軽石類、川砂、山砂、鹿沼土、根腐れ防止目的で配合されるゼオライトなどを配合した、水はけのよい土です。
山野草は生育特性には幅があり、種類により適する土が微妙に異なりますので、購入時にパッケージの適用植物を確認するようにしましょう。
市販の培養土でもかなりの山野草が栽培可能ですが、性質にあわせてさらに手を加えるなどした方がよいでしょう。
各植物専用培養土
パンジービオラの土、クリスマスローズの土、球根の土など、その植物専用の土も販売されています。
その植物のみにターゲットを絞って、最適な配合がされていますので利用するのもよいかもしれません。
各製造元で色々と工夫を凝らして、様々な培養土が販売されています。
基本用土を使って自作するのもよいですし、専用培養土を利用するのも簡単でいいですよね。
それぞれの環境、都合にあわせて使い分ければ、ガーデニングももっと充実したものになるのではないでしょうか?
あなたも、よい土とは何か、良い土を選んで、お気に入りの植物を育てて楽しんでみませんか?
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