とても育てやすい、健康食品や化粧品などにも利用されているアロエ
アロエは南アフリカを中心に地中海沿岸やカナリア諸島など広く分布し、低木または高木になる多肉植物です。
葉は多肉植物特有の肉厚で先は尖り、縁にトゲがありますが、サボテンの仲間ではありません。
日本には鎌倉時代に伝来したといわれており、九州、瀬戸内海や伊豆半島などの海岸に広く帰化しています。
国内では、キダチアロエとアロエベラが多く栽培されており、鉢植えなどでよく流通しているのはキダチアロエになります。
「医者いらず」の名前でも知られており、健康食品や化粧品などにも利用されています。
アロエは砂漠周辺の乾燥地から草地、高地に生えるものなど約400種類あるといわれ、葉の形や草姿も様々あり、20cm程度の小型のものから10mを超す大きなものまであります。
品種にもよりますが、戸外でも霜や雪に当たらなければ越冬可能です。
属名の学名Aloe(アロエ)は、アラビア語で「苦味ある」を意味するalloe(アロエ)が語源であるといわれています。
日本では、江戸時代に蘭学者が「Aloe」を「ロエ」と読み、漢字音をあてはめた和名として「蘆薈」と書かれましたが、「ロエ」とは読まず「ロカイ」と読まれるようになったといわれています。
アロエの土について
多肉植物ですので、水はけのよい土を好みますが、保水力もあり、有機質を含んだ土が適しています。
市販の多肉植物の土を利用してもよいですが、自作する場合には川砂4、赤玉土3、鹿沼土1、腐葉土2を混ぜるとよいでしょう。
それぞれの土については、こちらで紹介していますので参考にしてみてください。
アロエの肥料について
アロエは5~10月にかけて、2ヶ月に1回程度、緩効性肥料か固形の油粕を置き肥として与えるようにします。
低温で光が弱い冬の時期は、肥料を与えると株が痛む原因になりますので与えないようにします。
アロエの選び方について
茎が硬く太く、全体にがっしりとした株を選ぶようにします。
また、葉は短くて固く肉厚なもので、傷がなく葉色の濃いものを選ぶとよいでしょう。
アロエの植え付け、植え替えについて
アロエの植え付けは、5~9月頃の生育期に日当たりと水はけのよい場所に植え付けるようにします。
春に植えると、寒くなるまでに根が伸びて株が充実するので適しています。
鉢がパンパンになり、子株が株元からたくさん出てきたら植え替えのサインです。
古い土と根を半分ほど落として、排水性のよい新しい土に植え替えるようにします。
子株はいくつかに分けて植えこむとよいでしょう。
アロエは特に剪定は必要ありませんが、伸びすぎたり高さを抑えたい場合には、葉がある節で切ります。
アロエの日当たりについて
アロエは春と秋は日当たりのよい戸外で管理し、真夏は適度に遮光してやるようにしましょう。
アロエの水やりについて
春から秋の間は、土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から流れ出る程度たっぷりと水やりを行うようにします。
冬は完全に土が乾燥してから数日経ってから与えるようにします。
冬に戸外で管理している場合には、暖かくなるまで水やりは必要ありません。
アロエの挿し木について
アロエは挿し木で増やすことができます。
挿し木については、ラベンダーの密封挿しの方法ですがこちらでも紹介していますので参考にしてみてください。
ただし、多肉植物ですので密封処理は行わない方がよいと思います。
切り口も1週間ほど、風通しのよい半日陰で乾燥させてから挿すようにするとよいでしょう。
アロエの温度について
アロエは関東以南では霜よけしていれば、寒さに耐えられますが10℃以下になると生育が鈍くなるので、室内に取り込んだ方が無難です。
もし外で管理する場合には、霜を避け軒下で管理するようにするとよいでしょう。
アロエの病害虫について
春から秋の生育期にカイガラムシやアブラムシが発生する場合があります。
カイガラムシは被害が少ないうちに古い歯ブラシなどでこすり落とすか、適期に薬剤散布で防除するようにしましょう。
カイガラムシがついてしまうと、樹液を吸われ株が弱って枯れてしまいます。
アブラムシは3~5月に多く発生します。
新芽や茎、若い葉や葉裏にくっつき吸汁して株を弱らせてしまいます。
見つけ次第駆除するようにしましょう。
アロエの種類について
キダチアロエ
花色は赤っぽいオレンジ色で、生長するにつれ茎が伸びて、根元から子株を出し木立のようになります。
最も普及しているアロエで、俗に「医者いらず」と呼ばれています。
昔から火傷や虫刺されに用いられ足り、苦味のある葉を食用したり、飲むなど健康食品としても利用されています。
アロエ・ベラ
花色はオレンジっぽい黄色で、キダチアロエに比べると肉厚で、大きくなると70~80cmほどの葉になりますが、茎は伸びません。
アロエの入った食品に使われています。
キダチアロエに比べてやや寒さに弱く、冬季は室内管理するのがよいでしょう。
アロエ<不夜城>
花色は、一般的にはオレンジ色で、キダチアロエに似ていますが、コンパクトで濃緑色の葉を持ち、丈夫で育てやすいアロエです。
薬効もあるといわれていますが、どちらかといえば鑑賞向けのアロエです。
アロエ<千代田錦>
花色は、オレンジっぽい黄色で、キダチアロエに比べて肉厚で、大きくなると70~80cmくらいの葉になりますが、茎は伸びません。
アロエの入った食品に使われています。
キダチアロエに比べてやや寒さに弱いので、冬季は室内で管理するようにするとよいでしょう。
とても育てやすく、昔から「医者いらず」と呼ばれる薬効もあるアロエ。
あなたもアロエを育てて、ガーデニングを楽しんでみませんか?
コメント
初めまして、アロエの育てかたについて調べていてこちらに辿り着きました(*^^*)
題名のギビナーとはビキナーの事でしょうか(・・?) それとも何かアロエを育てている人向けにギビナーという呼び方があるのでしょうか?
少しだけ気になりました^^;
大変返答が遅くなってしまいました。
ご指摘いただきありがとうございます。
ただただ、誤字です(-_-;)
ビギナーさん です(-_-;)
ありがとうございました。